塗装工事

リシン吹付を綺麗に見せる4つのテクニック!

2015年4月14日

今回は、非常にポピュラーな外壁塗装の、リシン吹付を紹介します。

この工法は、吹付け仕上塗装の一種です。

モルタル刷毛引下地等に、合成樹脂系やセメント系の砂壁状の材料を吹付けて仕上げます。

(以前の記事で紹介した吹付タイル塗装も同工法ですので、再読願います)

特徴として、下記が挙げられます。

① 汎用的な経済タイプの外壁吹付材です。
② 好みに応じて任意の調色が可能です。
③ 作業性に優れています。

◆ さてここで、私が、いつも悩み、そして気を使うことがあります。

それは、吹きムラです。

そして、天候です。

◆ どうしてそうなるのか。。。手 順 工 法 説 明

リシンを吹き付けるには、カップガンを使用します。

(細かな石を同時に混ぜて吹き付け、模様をつくります)

つまり、現場で人間が吹くので吹きむらがどうしても起きるのです。

特に足場間は、気をつけなければならないポイントとなります。

また、途中で雨が降って、塗装が流される。。。のようなことが、よくあります。

 ◆ そこでどうするか。。。解 決 法

でも、吹付ける際に、下記の4つのテクニックで、半分は解決します。

1.スプレーガンは、塗装面に対して直角とする。(基本中の基本です)

2.どこで吹き継ぐかを、計画し実施する。

壁面ごとに吹き継ぐ。(東西南北)
出隅・入り隅で、吹き継ぐ。
打継目地・化粧目地部分などで、吹き継ぐ。
スプレーガンを横にスライドさせながら塗装する場合、一定の太さ(パターン幅)の帯状に塗り重ねる。
この帯と帯とを重ねる幅は、(その帯びの太さの)1/3程度とします。
(30cm幅だと10cmの重ねとする)

3.塗装壁面とスプレーガンとの距離は、常に一定に保つ。
標準的には15~20cm程度です。(ガン距離は手の平を基準にすること)

4.スプレーガンを動かす速度を、一定に保ち、手首を固定する。
標準的な速度は、30~60cm/秒です。
(ここら辺は、熟練度が必要です)
基本的に、スプレーガンを持つ手首は、腕の延長線上として、固定して塗装する。
慣れないうちに、手首を使って塗装すると、ムラになります。

◆ 結 論

というわけで、リシン吹付をきれいに見せるには、下記が大事です。

テクニックその1 ・・・・・・下地がすべてです。(これはすべての塗装工事に言えることですが)

テクニックその2 ・・・・・・吹き手がすべてです。(できる限り同じ人間で吹くこと)

テクニックその3 ・・・・・・天候の予想・気象条件が大切です。(無理はしないこと)

テクニックその4 ・・・・・・用途による材料の選択・施工条件の検討が大切です。

下記写真は、一般的なリシン材料です↓
(クリック拡大)

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そして、吹き付け(シポカケン)状況です↓
(クリック拡大)

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下塗り(着色バインダー)状況です↓
(クリック拡大)

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以上、紹介したテクニックを参考に、施工してみてください。
塗装の耐久性は、8年〜10年に1度程度、メンテナンスした方が良いでしょう。

 

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