見積書

コンクリート工事の見積書(その2)

2006年12月9日

昨日に引き続き、コンクリート工事の見積もりの説明をします。

まず、名称欄にて、コンクリートを区別しています。

一番最初の、捨コンクリートとは、基礎コンクリートを作る前に、砂利の上に打設するコンクリートのことをいいます。
つまり、地盤のうえに、きちんとした水平面を作成し、そこに、墨出し(構造物の位置などを確定するために、墨を打ち線を引く)を施し、その墨の位置に合わせ型枠、鉄筋を組んでいきます。
この墨出し作業は、コンクリートを打つたびに行い、それに伴い、躯体はでき上がっていきます。
非常に大切で、決してミスの出来ない作業です。

捨てコンの次からは、基礎コン、土間コン、1階、2階となっています。
つまり打設箇所により分けています。
その横の仕様欄に、21+3-15-20と書かれているのは、左から21(Fc:設計基準強度)+3(Fq:品質基準強度)-15(スランプ)-20(粗骨材の最大寸法)を、あらわしています。
簡単に説明しますと、設計基準強度とは、構造計算で設定したコンクリートの圧縮強度です。
品質基準強度とは、だいぶん前に、JASSが改正された時点で、設計基準強度と耐久設計基準強度の両方を満足させるために、コンクリートの品質の基準として定めた強度をいいます。
そしてここでΔF=+3Nという考えが出てきました。
つまり、現場で打設するコンクリートは、品質管理で信頼性が欠ける部分が多少でもあるので、プラス3N強度を足しておこうというところでしょうか。

次のスランプとは、まだ固まっていないコンクリートの硬さ/柔らかさをあらわしています。
最後は砂利の大きさです。
強度が大きいほど、またスランプがおおきい(やわらかい)ほど、価格は高いです。
ここまでが、コンクリートの材料の価格です。
打設手間は、材料に比べると安いですよね。
ほとんどが、人件費です。

一般に、打設数量が少ない場合は、単価が高くなります。
最後のポンプ車とは、ミキサー車が運んでくるコンクリートを、パイプやホースを通じて打設場所へ圧送する装置を持った作業車です。
コンクリート工事は、全工事の中でも構造体を作成する重要な部分であり、金額的にも全体に影響を持つ金額になります。
最後になりますが、生コンの価格は、地域によって結構差額があるようです。

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