左官工事

トロウェル(左官工事)を使用したコンクリート金ゴテ押さえ

2009年6月14日

左官工事において、床のコンクリートを打設した際に、そのコンクリートを平滑にし床を仕上げるために、今まで幾度かいろいろな工法を記事にしてきました↓

はじめて知った、コンクリート金ゴテ押さえ


優しく叩いて下さい!左官タッピング工法
優しく叩いて下さい!左官タッピング工法

「タッピング」とは、コンクリート打設時の土間スラブ部分において、コンクリートを流し込んだ後、板状の器具(細かい網目状の金網のような物)を使ってコンクリートの表面を叩く工法です。






今回は、「トロウェル」を紹介します。

これは、床面に打設したコンクリートをならすために用いられる動力機械です。

機械に鏝が付いていて、回転させながらコンクリートを平滑にします。

つまり、土間コンクリートを仕上げる為の機械鏝です。

床コンクリート直均し仕上げにおいて大切な事項のひとつに、以前の記事「コンクリート金ゴテ押え」における作業手順のなかの「締まり具合を観て、金ゴテで強く押さえ平滑にする」が挙げられます。

この作業は、床を仕上げる過程において非常に精度と技術が求められます。

このため、人の手によってコテを使用してなでるよりも、機械を使ったほうがより効率的と考えられます。

もちろん面積の大きな床を仕上げるためには、多くの左官工の手間が必要です。

トロウェルは、着脱可能な円形状の鉄板を組み合わせる事によって、仕上げの効率が大きく上がるのです。

また、高価ではありますが、機乗式の機械もあります。

使用方法は、コンクリートがアミゲタ(まだ固まらないコンクリートの上を歩行するための網状の履物)で乗れる程度になった時点(ある程度硬化した時点)で、トロウエルの円盤を回転させて、コンクリートを脱水させ、水分が吸いやすいように表面の薄い層を取り除きながら、平滑に仕上げてゆきます。

この機械を使用してピカピカにコンクリートを擦り上げると、ほんとうに表面が鏡のように光沢のある仕上げになるのです。

トロウエル機に求められる仕様は下記が挙げられます。

  1. 低重心で安定した操作性。
  2. 運搬に便利な軽量化とコンパクト化(機械は結構重いのです)

  3. 安全性の確保(これは当然です)

下記写真は、某現場において、使用しているトロウェルです。

床の仕上がりは、コンクリート金ゴテ押え素地で、用途は機械倉庫です。

左がコンクリート均し状況、右がトロウェル使用状況です↓
(クリック拡大)

コンクリート均し状況01 トロウェル01

下の写真の中で、用語説明をしています↓
(クリック拡大)
トロウェル本体01

今後、より改良を重ねた機械が出現してくるのかもしれません。

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