けんちく

地鎮祭(鎌の頭が・・・)

2007年2月28日

工事現場における地鎮祭の祭壇状況です。

建築物における地鎮祭とは、土地の神様を鎮めるとともに、建物の繁栄と工事の無事を祈る儀式のことをいいます。

出席者は建主及びその関係者(親戚等)、建築士(設計事務所)、工事関係者です。

私は、以前は自分達でテントから祭壇設置まですべて行なっていました。
地鎮祭はほとんど午前中に行なわれる事が多いので、朝早くから準備をしていました。

前日に出来る事は、敷地均しと、鍬入れ用の砂山を作る程度で、ほとんどの段取りは式当日に行なっていました。
三方(さんぽう)の向きが違うだの、注連縄(しめなわ)が曲がっているだのと、たいへんだった記憶が有ります。

最近はレンタル業者にて、すべて行なってもらえます。
もちろんお金はかかりますが。

お供え物は、米、酒、塩・水、魚(鯛又は鰹節・スルメ・昆布等)、野菜(大根・人参・蓮根・菜物等)、果物(季節のもの)などです。

以前、鍬入れの際に、設計事務所の先生が鎌を振り上げたとたんに、先端の刃の部分が柄からはずれてとんでいきました。
糸を張った静寂の空気の中、こういうとき人間は、笑うに笑えない独特の表情をするものですね。
今でもその瞬間が脳裏に浮かび上がってきます。

いずれにしても、出席者全員が神主のもと、建物繁栄/工事安全を願う儀式は、普段の生活から離れて心が洗われる感覚と、これから工事が始まるという新鮮な気持ちになるものです。
最後に地鎮祭の式次第を紹介します。

修祓(しゅばつ)
祭に先立ち、参列者・お供え物を祓い清める儀式。

降神(こうしん)
祭壇に立てた神籬に、その土地の神・地域の氏神を迎える儀式。

献饌(けんせん)
神に祭壇のお供え物を食べていただく儀式。

祝詞奏上(のりとそうじょう)
その土地に建物を建てることを神に告げ、以後の工事の安全を祈る旨の祝詞を奏上する。

清祓(きよめはらい)
土地のお祓いをし、清める。

地鎮(じちん)
刈初め、鍬入れ等が行われる。

玉串奉奠(たまぐしほうてん)
神前に玉串を奉り拝礼する。玉串とは、榊に紙垂を付けたもの。

撤饌(てっせん)
酒と水の蓋を閉じお供え物を下げる。

昇神(しょうしん)
神籬に降りていた神をもとの御座所に送る儀式。

地鎮祭01

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