安全管理

本場でも通じる重機災害防止「グーパー運動」そのテクニック

2009年8月8日

前回に引き続き、安全関係の記事を掲載します。

今回紹介するのは、「グーパー運動」です。

「グーパー運動」とは、建設現場・工事現場などで、危険が多い重機の周辺で、近くにいる作業員が移動する際、使われる合図です。

例えば、作業員が重機のオペレーターに手で『パー』を出します。
それは「止まって!」という意味となります。

続いて、それを確認した重機のオペレータは『グー』で返事をします。
つまり「了解!」という意味になります。

グー(ジャンケンのグー)は「OK」とか「了解」、パー(ジャンケンのパー)は「止まれ」の
合図で、グーとパーをあわせてグーパー運動です。

工事現場の重機の周りでは、得てして声が騒音で聞こえないため、このような合図が生きてきます。

また、全現場の合図を統一することにより、日々、人が入れ替わった時の混乱を防いでいるわけです。

作業員とオペレータの双方で意思を伝達・確認しあえる方法として使われているのです。

これら一連の安全行動を、現場では「グーパー運動」として、推進しています。

それでは、実際の手順をイラストで説明します。

みんなでやろう《グーパー運動》

合図は大きな動作でハッキリと!!

●あなたが動いている機械に近づく(通る)時は、安全な位置から
『これから機械の近くに行くよ!機械を止めてくれー』とオペレータに止まって合図を送る。

○右(左)手を高く上げ
○手のひらをオペレータに向け
○大きな動作で《パー》の合図をする
(クリック拡大)↓

○オペレータが確認するのを待つ
合図は パー
返事は グー

オペレータのあなたは、作業負から《パー》の合図をみたら
《パーヨシ》と唱和し
機械を止め
大きな動作で
こぶしを握り《グー》の合図をする
(クリック拡大)↓

あなたは、機械が止まり、オペレータの《グー》の合図を確認し、
《グーヨシ!!》と唱和してから機械に近づく(通る)
オペレータは、作業員が『安全な位置まで移動』してから作業を開始する。

これが一連の動作です。

昨今、安全作業の重要性は、建設現場でますます大切となっています。

特に重機災害は、重大災害(死亡事故等)の可能性が非常に高いです。

このようなことからも、現場における安全管理は、重機災害・重大災害をはじめとする労働災害防止に、徹底的に取組む必要があるのではないでしょうか。

そのひとつとして、「グーパー運動」を取り入れてみてください。

下記写真は、某現場における重機を使用している、掘削・埋戻し状況です↓
(クリック拡大)

(ちなみに、手足の指をグーパーさせることで健康増進を図る運動のことも「グーパー運動」と呼ぶようです)

『正しい合図』は災害からあなたを守ります。
工事現場で推進!「グーパー運動」

 

 

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