仮設工事

働き者の「ロングスパンエレベーター」建築工事の現場編

2007年8月4日

高さのある建築物の施工には、どうしても揚重運搬機械が必要になります。

今回は、ロングスパンエレベーターを紹介します。

揚重運搬機械の分類は、大きく3つに分かれます。

クレーン、建設用リフト、工事用エレベーターです。

ロングスパンエレベーターは、工事用エレベーターに分けられます。

クレーンにはジブクレーン、タワークレーン、クローラークレーン、トラッククレーン等があります。

それぞれに、使用目的に応じた特徴があります。

ロングスパンエレベーターは、昇降速度10m/min以下で、数名の人員と長尺物の材料の運搬ができ、設置が比較的簡単です。

積載荷重が1t前後の機種が多いです。

設置にあたっては、構造物との納まりや強度を確認し、機械の搬入組立て及び解体搬出方法まで考慮して計画を立案する必要があります。

また、クレーン等安全規則にもとづき、諸届けが必要になります。

0.25t以上1.0t未満では、設置報告書、荷重試験、事故報告、定期自主検査の提出が義務づけられ、1.0t以上になると、さらに落成検査、検査証の備付け、性能検査他多数の検査、届けが必要です。

組立・解体時は高所作業となり危険作業となるため、作業開始前に十分な打合わせが、かかせません。

使用時の安全対策としては、

1.外部足場等に設置したエレベーターから屋内作業場への出入口の段差を小さくし、安全に配慮する。
2.エレベーターの停止階には、必ず出入口及び荷の積卸し口の遮断設備を設ける。
3.安全装置の日常保守管理を行う。
4.エレベーターの昇降路には人が出入りできないように、又、積み荷の落下、飛散がないように外周を金網等で養生する。
5.機械等の設置に伴って、発生する開口部は、養生の目的に合わせてネット・金網等の適正な材料で養生する。
6.作業員に安全作業上の厳守事項並びに当該機械の運転者、性能等を周知させる看板を設置する。

特に、エレベータから、建築物への動線は、出来うる限り、段差、隙間のないよう配慮する必要があります。

15階建程度迄のマンション等では、使用頻度が高く、みなさんの周りのマンション現場でもほとんど使われているのではないでしょうか。

外からでも見えますので、ちょっと気にしてみてはいかがでしょうか。

下の写真は、全体写真(建物側から)と、操作盤です↓
(クリック拡大)
ロングエレベーター01 ロングエレベーター02
仮設工事の問題点と安全対策新版

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