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鉄筋工事 試験・調査

現場に出る前に知っておくべき「鉄筋圧接外観検査」のこと

投稿日:2009年12月12日 更新日:

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鉄筋の圧接試験は、過去にも2回、記事にしています。

鉄筋圧接引張試験」と、「鉄筋圧接部超音波探傷試験」です。

今回は、「外観検査」に関して記載いたします。

外観検査はガス圧接施工の良否を判定する検査であり、圧接に関する専門的な知識をもつ技術者によって行われることで、構造物の高い信頼性を得ることができます。

基本的には、目視による外観の観察や簡単な治具による測定を行ない、良否の判別を決定するものです。

施工の良否は、外観に最も端的に表れるため、その意味でも最も基本的な検査です。

それでは、手動・自動ガス圧接法の外観検査対象項目です。

(a)圧接部のふくらみの直径および長さ

圧接部のふくらみの直径は、鉄筋径の1.4倍以上(通常は1.4~1.6倍、SD490の場合は1.5倍以上)です。

ふくらみの形状は必ずしも円形ではないので、普通直交する2方向の寸法の平均値で判別します。

ふくらみの直径が確保できても、ふくらみの長さが小さく、ふくらみが極端な、つぼ形をしたり、焼き割れ・垂れ下がりがあるのは好ましくありません。

圧接部のふくらみの長さは鉄筋径の1.1倍以上(SD490の場合は1.2倍以上)でなければならないと規定されています。

(b)圧接面のずれ

圧接面がふくらみ中央からずれた位置に存在する場合です。

これは加熱位置が両鉄筋の突き合わせ位置からずれていることを示してます。

この圧接面のふくらみ中央(頂部)からのずれは、鉄筋径の1/4以下でなければならないと規定されています。

(c)圧接部における鉄筋中心軸の偏心量

鉄筋中心軸の偏心は、応力伝達上好ましくないので、著しい偏心は不合格と判断します。

許容される偏心量は、鉄筋径(形の異なる場合は細い方の径)の1/5までです。

(d)圧接部の折れ曲り

圧接部の折れ曲りは、応力伝達上、また配筋の納まり上からも好ましくありません。

3.5°以上の折れ曲りがあった場合は、再加熱・加圧によって補正しても良いことになっています。

(e)その他有害と認められる欠陥

その他有害と認められる欠陥とは、焼き割れ、へこみ、垂れ下がりなどです。

下表は、これらの対象項目です↓
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圧接外観検査06

下写真は、実際に某現場にて、自主検査で外観検査を行っている状況です。

専用ノギスを使用し、圧接部分の寸法を測っています。

また、目視により、外観の状態を確認しています↓
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圧接外観検査01 圧接外観検査02 圧接外観検査03

最後に、圧接管理技士および圧接技量資格者について少し記述します。

圧接管理技士とは、ガス圧接工事管理責任者として本工事施工計画書の作成にあたるとともに、圧接作業の工程管理、品質管理、安全管理、および圧接作業の指導を行なう者を称します。

手動ガス圧接技量資格者とは、手動ガス圧接における加熱、加圧作業を実施する資格者を称します。

手動ガス圧接技量資格者の資格別による圧接作業可能な鉄筋の種類および鉄筋径は、下表の通りとします。

(クリック拡大)
圧接外観検査05

また、圧接作業に従事するガス圧接技量資格者以外の補助員は、作業に必要な知識と経験を有する者を配置しなければなりません。

圧接作業班は2~3名を1班とし、その班の責任者はガス圧接技量資格者とします。

下写真は、実際の技量資格免許症です↓

(クリック拡大)
圧接外観検査04

今回記載した、外観検査では、内部が十分に結合されているかどうかはわかりません。

それを調べる方法として非破壊検査と破壊検査の2通りの検査方法があり、

非破壊検査として超音波探傷法と熱間押抜法の2通りの方法があります。

破壊検査としては引張り試験があります。

それぞれの試験に関しては、最初に紹介した過去記事を振り返ってみてください。

いずれにしても、外観検査は圧接検査の基本中の基本です。

現場においても自主検査、工程内検査、ISO検査等に必ず必要な検査となります。

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