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鉄筋工事

溶接閉鎖型せん断補強筋(柱帯筋)

投稿日:2007年12月30日 更新日:

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RC造(鉄筋コンクリート構造)の鉄筋工事において、柱の剪断破壊(せんだん破壊)に抵抗するための鉄筋を、フープ筋または帯筋といいます。
柱の主筋の外回りに水平に巻いて配筋します。
通常の帯筋の他にスパイラル筋と称する螺旋状に連続した形状もあります。
この形状は、継目がないため強度が均一になります。
最近、高層の建築物などでは、「溶接閉鎖型せん断補強筋」と呼ばれる材料が多用されるようになってきました。
これは、電気抵抗溶接(フラッシュバット溶接)によって閉合したせん断補強筋です。
せん断補強筋の溶接部の強度は、母材強度と同等以上の強度を有しています。
継ぎ手が無いため、地震などによって大きな変形が起こっても耐力低下が少なく、安全性の高い構造物の建設が可能となっています。
特長として、定着用の余長、継手がいらず、重量の軽減が図れます。
また、フックが無いため、コンクリートのまわりがよくジャンかなどの発生を少なくし、均一な打設ができます。
フラッシュバット溶接とは、車のボディー等に使われている溶接方法で、溶接材料の介在をせず高電圧による圧接方式です。(従来はアプセットバット溶接と呼ばれていました)
従来のフープを使用している建物において、震災などで、フックが伸びきってはずれ、柱が圧縮力に耐えきれなくなり、座屈し、ワンフロアーだけつぶれてしまうというような事故が起きております。
それだけにフープの性能は非常に重要です。
溶接閉鎖型剪断補強筋は、たくさんのメーカーにていろいろな品名にて、販売されています。
一般的に、加工径は、D10~D16(SD295A、SD345、SD390)、最小加工寸法は、300×300です。
高強度棒鋼を使用した製品もあります。
柱により高い強度と粘り強さをもたせ、耐久性、耐震性を高めています。
近年、鉄筋コンクリート構造建築物の高層化に伴い、RC部材のせん断補強筋に高強度鉄筋を採用するケースが増えており、高強度棒鋼に対する需要も高まっています。
鉄の高騰とともに、災害に対する安全意識が高まっています。
経済性を考慮することも大切ではありますが、今後この分野での技術推進は、ますます発展していくと確信しております。
下記は、某マンションの柱帯筋の写真です。

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鉄筋コンクリート造建築物の品質管理および維持管理のための試験




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