硝子工事

とても大きい吸盤で、とても大きいガラスを入れました!

2011年9月25日

街中のきらびやかな店先で輝いているショールーム、ショーケース。

そこで使われている、とっても大きいガラスを、嵌め込む作業を、紹介します。

ポイントは「吸盤」です。

硝子の持ち運びには、欠かせない道具です。

「タコ」という呼称もあるようです。

硝子はその性質上、かなりの重量があり、また破損しやすく、運搬には気を使わなければならない材料です。

切断面はとても鋭く、危険です。

ガラスを枠にはめる際などは、ガラスを手で持つことが出来ない為、ガラス吸盤を使って持ち上げます。

このガラスを揚重するときに使う大きな吸盤状の道具は、吸盤ハンドリング機、吸着パッドなどとよばれています。

吸着盤の原理を応用して作られた真空吸着式運搬器です。

着脱はワンタッチシステムの構造になっています。

板ガラスなど板状の物体を持ち運びをする際に、レバーを押し下げることによって、ゴムの部分と相手方(被吸着面)との間が真空状態となり、吸着力を保持するのです。

それぞれの吸盤によって、垂直吸着保持力が規定され、吊ることのできる重さが決まっています。

また、ガラス表面が平らな材料(透明ガラス)と、凹凸のある材料(型ガラス)で、使用する吸盤の種類が違います。

最近は、建築床材であるOAフロアなどを施工する際にも、この吸盤が使用されています。

吸盤取り扱い上の注意として、下記があります。

1.濡れたガラスには絶対に使用しない(濡れていると、滑ります。雨の日厳禁)

2.吸盤器の吸着面およびガラス面は、乾いた布等でよく拭いてから(ゴミなどを除去してから)使用する。

3.厚さの異なるペアガラスの場合は、できるだけ厚いガラスに吸着させる。

下記ビデオは、某建築工事現場にて、高さ3.6mの硝子を嵌め込んでいる作業状況です。
硝子一枚の重量は、約200kgです。

ゴム製の大型パットが4個付いている、充電式の大型吸盤機を使用しています。
なかなか見られない作業の一つです。

御覧ください↓

とにかく、ガラスを扱っている職人さんにとって、この吸盤はなくてはならない道具の一つです。
これから先も、より優れた「道具」の一つとして、改良されていくと思います。

 

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