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建築工事における、わたしが作成した実際の「鉄骨工事見積書」

今回は、鉄骨工事の見積もり内訳書を紹介します。

カテゴリー「30.見積書」の記事は、2009/11/16「共通費積算基準(一般管理費)」以来、約2年半ぶりです。

ここでいうところの、「鉄骨見積書」の作成は、ゼネコン(建設会社)が、顧客に提出する総合見積書の内訳に使用する「鉄骨工事」の見積書とします。

通常、鉄骨専門施工業者からの見積は、鋼材種、材質毎に単価を設定し、根拠に基づく鉄骨単価情報により、作成されます。
つまり、数量書付きの詳細な見積書となっています。
これを各建設会社がそれぞれまとめて、鉄骨見積書を作成します。

今回の見積もりは、一般的なS造2階建650㎡の事務所建築を想定して、作成してみました。
毎回のことですが、単価は参考価格です。

B 建築工事(単価、金額は参考価格)クリック拡大

 


それでは、内訳書の説明を致します。

最初に、本体鉄骨70.3tとあります。

これは、柱・梁(主要部材)の鉄骨の数量です。
この部分の、材料費および製作費、現場取付費が含まれた価格です。
(それぞれ、材料・工場加工組立・現場建方費用は、分けて作成する場合もあります)

ここが、一番値の張る部分でもあります。
加工の難易度、現場建方の場所等、諸条件によって価格が左右されます。

通常、トン当たりいくらという表現を使用します。
今回の参考価格では、13,080,000円/70.3tですから、およそトン186,060円となります。

その下の項目は、胴縁・庇受けです。

ここでは、比較的、単位重量の軽いCチャンとか角パイプなどを、本体と分けて記載します。
使用部位としては、胴縁・母屋・本体に付属する飾り柱・耐風梁・内部鉄骨壁・鳩小屋・・・などです。

つまり、重量が軽いのですが、加工手間などがかかるので、本体よりトン単価は、高くなります。
今回ですと、5,050,000円/22.9t=220,524円となります。
よって、本体鉄骨とは分けて、作成します。

次に床に敷くデッキプレートです。
これは、㎡単価で表現することが多いです。

1,607,500円/602.3㎡=約2,669円となります。

コンクリート流れ留めは、デッキ上コンクリートの端部に取り付ける鉄板です。
階段・ジベル・アンカー架台は、それぞれで、単価を記載します。
とくにアンカーボルトは、いろいろな工法があるので、別項目にします。

渡廊下部分は、鉄骨トン数が少ないので、簡略した見積もりとなっています。

このようにして、トータル金額を作成します。

他に記入される事が多い項目として、安全設備費(親綱・スタンション・ネット関係)、開口スリブ補強費、ワイヤメッシュ費、梁受仮設架台費、ベース下モルタルなどがあります。

また、鉄筋もそうでしたが、鉄骨も材料価格は、日々変化します。
このようなことを念頭に置き、見積書をつくってゆきます。

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