タイル工事

外壁タイル貼付状況・・・その密着工法・施工手順!

2007年10月7日

タイル工事に関して、記述します。

この工種における基本要求品質のひとつとして、材料は仕上げ材のタイルと、張付け用材料に、JISが適用されます。

品質管理の大切なひとつに、伸縮調整目地及びひび割れ誘発目地の規定があります。

特に、外壁の場合は、下記仕様が決められています。

  1. 垂直方向ーーーー柱の両側又は開口端部上下及び中間3〜4m程度
  2. 同上       柱形のある場合は、柱形の両端及び中間3〜4m程度
  3. 水平方向ーーーー各階ごとに打ち継ぎ目地の位置

施工後の確認及び試験として、打診による確認と、接着力試験があります。
次に、壁タイル張り密着工法の施行手順です。

1.張付けモルタルの1回の塗り付け面積の限度は3m2以下とし、2層に分けて塗り付けます。
また、1回の塗り付けは、30分以内に張り終える面積とします。

2.張付け順序は、目地割りに基づいて水糸を引き通し、窓、出入り口廻り、すみ角などの役物を先に施行する。

3.張付けモルタルの塗布後、直ちにタイルをモルタルに押しあて、タイル張り用振動機(ブィブラート)をもちい、タイル表面に振動を与え、張付けモルタルがタイル裏面全面に廻り、さらに、タイル周辺からモルタルがはみ出すまで振動機を移動させながら、目違いのないよう通りよく貼付けます。

4.化粧目地は、はみ出したモルタルが適度に硬化したときを見計らい、目地ごてを用いて所定の形状に仕上げます。

5.その後、養生清掃を行います。

養生及び清掃について記述します。

屋外施工の場合で、強い直射日光、風、雨等により損傷を受ける恐れのある場合は、シートを張る等して養生をする必要があります。

又寒冷期の施工は、適切な防寒、保温設備等を設け、凍害のないよう施工管理をします。

施工中及び硬化しないうちには、タイル張り面に振動、障害を与えてはいけません。

タイル張り終了後、清掃をおこないます。

タイル表面を傷めない様に、洗い汚れを取り除きます。

やむを得ず清掃に酸類を用いる場合は、清掃前に充分水湿しをし、酸洗い後は直ちに水洗いをおこない、酸分が残らない様に注意します。

下記写真は、某マンション新築工事において、外部に「45二丁掛けタイル」を貼付けるための、張付けモルタル作業状況です。

タイル張り状況01

現場技術者が教える「施工」の本(仕上編)

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