一般共通事項 仮設工事

雪の中で工事をするために、最低限必要なこと(北海道建築編)

2014年1月6日

2014年、今年初めての記事になります。

今回は、北海道の冬期間建築工事について記述します。

少なくともわたしがこの業界に入った30年前は、冬を通しての作業は、ほとんどおこなっていませんでした。

おこなったとしても、内部の仕上げ工事程度でした。

冬期間は、内地(本州)に、出稼ぎに行ったものです。

最近は、冬を通しての仕事が、結構あります。

その際に必要なものを、「10個」紹介します。

  1. ジェットヒーター(可搬式温風機)、ブルーヒーター
  2. 熱風ヒーター、ブライトヒーター、赤外線ヒーター、スポットヒーター
  3. 灯油タンク、ストーブ、ブルーシート
  4. コンクリートの温水使用
  5. 養生上屋・・・以前の記事(冬期養生上屋パネル)参照
  6. 防寒服、カイロ、手袋、防寒靴、長靴
  7. 融雪剤、エンカリ
  8. 除雪道具、ママさんダンプ、除雪機
  9. 温水機、プロパンバーナー
  10. そして、冬をのりきる知恵。。。

そんなところでしょうか。

下記写真は、雪かき用の道具です。(右側はご存じのママさんダンプ)

(クリック拡大)

除雪道具01 除雪道具02

 基本は、まずは、なんでもかんでもシートで囲います。

その写真を紹介します。

(クリック拡大)

 シート養生01 シート養生02 シート養生アイキャッチ
次に、熱交換式温風機ジェットヒーターです。

発電機を使用し、オイルタンクにつなぎます。

(クリック拡大)

ジェットヒーター01 ジェットヒーター02 ジェットヒーター03

 このヒーターは、一時間に4.5リットル程度の灯油を使用します。

現在、北海道では、灯油リットル100円程度ですから、1台を24時間焚いていると、24時間*4.5L*100円=10,800円かかります。

コンクリート養生で、2台使用し、初期養生のため3日間焚くと、10800円*2台*3日間=64,800円の燃料費となります。

 下記写真は、ビニルダクトを使用し、上屋内部を暖房しています。

(一番右側は、以前の養生パネルに使用した写真です)

(クリック拡大)

養生上屋01 養生上屋02 冬期養生上屋03
最後に、融雪槽です。

これは、工事に使用することはありません。(わざわざ工事用は作らないことが多いです)

ただ、冬の北海道の生活にはかかせなく、住宅を含めいろいろな場所で見かけます。

 下記写真は、3m*1.5mの大きさで深さは2mあります。

地下水をポンプアップして使用し、能力も大きいです。(蓋は電動)

(クリック拡大)

融雪槽01 融雪槽02

 よく冬期養生費用を試算して、見積書に反映させるのですが、雪の量、気温、工程、燃料価格、すべて考慮しても、なかなか正確な数字を提示するのは、困難です。

そこには、経験値もとても大切になります。

冬期工事における施工の工夫は、たくさん考えられます。

これからも紹介致します。

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