建築情報「けんけんちくちく」
建築関係の方、必見です。あらゆるノウハウが満載です。工種をカテゴリー別に分類しています。作業手順などを写真、ビデオでわかりやすくまとめています。

*

かっこいいです!「コンクリート打設ポンプ車」のすべて

コンクリートポンプ車を使用しての、コンクリート打設に関して記述致します。

コンクリートポンプ車 (Concrete Pumping Truck)とは、工事現場においてコンクリート圧送に使用される建設機械のことです。

主にトラックミキサーにより輸送されたフレッシュコンクリート(生コン)を型枠まで、トラックに架装されたPTOポンプを用いて輸送する用途に、使用されます。

種類は、ブーム車と、配管車があり、それぞれの特徴を記します。

1.ブーム車

ブーム車とは、フレッシュコンクリートを離れた場所に圧送するために輸送管のついた折りたたみ式のブームを架装したタイプのコンクリートポンプ車のことです。

ブームの最大作業高さは2t車で11m、3t車で14~17m、4t車で16~18m、8t車で21~26m、22t車で33m、25t車で36m程度です。

現在の主流は、折りたたみ式4段ブームで、このブームの存在により、高所等、配管を使ったフレッシュコンクリートの輸送が難しい場所への圧送が比較的容易に可能となります。

車両の安定を保つ目的でアウトリガーと呼ばれる張り出し脚を使用するため、設置に必要な面積が広いというデメリットもあります。

2.配管車
配管車とは、ブームを持たないポンプから直接配管を敷設し、フレッシュコンクリートを圧送するタイプのコンクリートポンプ車のことです。

設置に場所を取らないというメリットがあります。

また、ブームを架装してない分、車高が低いため、高さに制限がある場所への進入が可能であるというメリットもあります。

最近は都会の超高層建築物や山奥の砂防ダム、鉄塔基礎などの現場で超高圧仕様の配管車も使われています。

次に、コンクリートポンプの種類ですが、スクイズ式とピストン式があります。

スクイズ式は、ポンピングチューブと呼ばれる円筒形の筒を回転式のローラーで絞ることによりチューブ内のフレッシュコンクリートを送り出すタイプのポンプです。

比較的圧送能力は低いため、建築現場において使用されます。

2t~8t車に架装されることが多いです。

ピストン式とは、往復式の油圧ピストンによりフレッシュコンクリートを押し出すダイプのポンプです。

圧送能力に優れ、高強度(高粘度)のフレッシュコンクリートでも輸送が可能です。

主に4t車~GVW25t車に架装されます。

コンクリートポンプ車を操作するには、車両系建設機械(コンクリート打設用)の作業装置の操作の業務に係る特別教育を修了していることが必須要件となります。

この資格は重量無制限であるため、どのようなコンクリートポンプ車でも操作可能です。

「労働安全衛生法第59条3項・労働安全衛生規則第36条第10号の2」により,現在は各一日の学科・実技の特別教育が定められています。

さて、コンクリートポンプによる圧送を採用する場合には、工事現場の立地条件、コンクリートの種類、一日の打ち込み量等を考慮し、適切なポンプの機種及び台数を選定するほか、次に示す点に対する配慮が必要です。

(1) 輸送管は、圧送中に前後左右に動くので、鉄筋や型枠に輸送管が直に接していると配筋の乱れ、型枠の変形等の原因となる。

従って、輸送管の保持については、支持台に道板を置いたもの、支持台、脚立、吊金具等を使用し、輸送管の振動により、型枠、配筋及び既に打ち込んだコンクリートに有害な影響を与えないようにしなければなりません。

(2) 輸送管の大きさは,次の事項を考慮して定める必要があります。

A.圧送距離、圧送高さ、コンクリートの圧送による品質への影響の程度、コンクリートの圧送の難易度、気温等

B.単位時間当たりの圧送量及び粗骨材の最大寸法

ただし、粗骨材の最大寸法に対する輸送管の呼び寸法は、下記によります。

粗骨材の最大寸法20,25mmの場合、輸送管の呼び寸法100A以上、
40mmの場合、125A以上とする。

(3) コンクリートの圧送に先立ち、富調合のモルタルを圧送して、コンクリートの品質の変化を防止します。

また、必要に応じて、モルタル等の圧送に先立ち、水を用いて装置の内面を潤す事が大切になります。

なお、圧送したモルタルで良質な部分は、少量ずつ分散すれば、型枠内に打ち込むことができます。

(4) 圧送されたコンクリート等は,次の部分を廃棄しなければなりません。

A.圧送途中に,著しく変質したコンクリートの部分

B.(3)のモルタルの最初に排出される変質した部分

(5) フレキシブルホースの長さの制限

これは、ホースを移動するときに、配筋の上を引きずることによって生じる配筋の乱れを防止するためである。

ただし、ブーム付きポンプ車を使用する場合には、この長さの制限は適用しません。

以上、いろいろな点に注意を払い、コンクリートを打設する必要があります。

機械の性能が向上しているのか、昔はよくホース、配管等でコンクリートが詰まってしまったり、打設中にポンプの調子が悪くなったりしたものですが、最近はそのようなことも無いようです。

最後に、最新のスーパーロングブーム付きのポンプ車の仕様です。

石川島建機(型式:IPG-125B-6N33)
車両寸法
全長 10.970mm
幅  2,490mm
高さ 3,420mm
総重量 21,940kg
性能アウトリガ張出幅 7,200mm
ブーム地上高さ(最大) 32,600mm
吐出量(最大) 125m3/h

下記写真は、これ以上無い、すばらしい天候での、コンクリート打設状況です。

ポンプ車を2台使用し、それぞれミキサー車を2台付け(2台取りと言います)、コンクリートを打っています↓


エコセメントを使用するコンクリートの調合設計・施工指針(案)・同解説




**関連記事も御覧下さい**

コンクリート打設時に使用する「コンクリートバイブレーター」

今回は、コンクリート打設時に使用する「コンクリートバイブレーター」に関して記事に致します。 「

記事を読む

コンクリート工事

昔は、コンクリートを打つたびに、酒盛りをしたものですが 皆さんはいかがですか。 基礎コンクリ

記事を読む

カンタブ(コンクリート試験)をオススメする6つの理由

今回は、コンクリート現場試験の一つである塩化物含有量試験の「カンタブ」を紹介します。 塩化物試

記事を読む


  • すず

    なるほど~、選び方など具体的で非常にわかりやすいです。
    ありがとうございます。
    また勉強しにきます。

  • すずさん、はじめまして。
    訪問及びコメントありがとうございます。
    これからもよろしくお願い致します。





  • にほんブログ村 住まいブログ 建築工事現場へ にほんブログ村 企業ブログ 建設業へ
トップへ戻る ↑