内外装工事

シーラー塗布(クロス張り)

2008年9月21日

内装工事における壁紙(クロス)貼りに関しては今まで何度か記事にしています。

今回はそのクロス貼りの施工手順の中の下地処理のひとつである、シーラー塗布に関して記述します。

ちなみにシーラーとは”覆い隠す”という意味があります。

クルス張りにおいて、素地ごしらえに用いるパテ及び吸込止め(シーラー)は、壁紙専用のものとします。

とくに、湿気の多い場所、外壁内面のせっこうボード直張り下地等の場合は、防かび剤入り接着剤、防かび剤入りシーラーを使用します。

手順として、素地ごしらえ(下地処理)ののち、清掃を行い、シーラーを塗布します。

この目的は次の3つに集約できます。

1.接着性の向上
2.下地のあく等が表面に浮き出るのを防止する。(素地の内部からのアルカリ作用を抑制・緩和する)
3.張り起こし等、貼り作業が容易な下地面をつくる。
4.下地の色違いを修正する。
5.張り替えの際にはがしやすい下地をつくる。

このような理由からも、シーラー塗布は欠かせない作業のひとつであります。

クロスを貼る際における下地処理の一般的注意事項として、下記が挙げられます。

1.下地表面の異物、汚れ、埃などは、接着不良の原因となるので、綺麗に取り除く。

2.マジックインキ、サインペン、赤色チョークなどの油分また濃い色は、壁紙に透けて出てくるので、下地にはこのようなもので書き込みしない。

また、不用意に書き込まれた場合は、完全に消すようにする。

3.コンクリート・左官下地においては、下地調整塗りやモルタル塗りの粉吹き及びアルカリ成分の反応を防ぐため、刷毛・ローラー等を用いて、シーラーを全面にむらなく塗布する。

4.シーラーを稀釈調合する場合は、メーカーの指定する調合を標準として行う。

また、シーラーの材料により、クロス接着剤の相性も考慮する必要があります。

いずれにしても、メーカーの仕様に従い、適切な場所において適切な材料を施す事が大切です。

さらに、現在はシックハウス等の環境問題の面からも、下地材料(もちろんシーラーも)から、充分検討選択しなければなりません。

下記写真は、合成樹脂系シーラー材料と、ローラー使用における塗布状況です↓

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