前回に続き、外構工事です。
今回は、インターロッキングブロックを紹介します。
インターロッキングブロック(Interlocking Block)とは、舗装に用いるコンクリートブロックの一種です。
インターロックとは「かみ合わせる」の意味を持ちます。
歩道・広場やパブリックスペース・駐車場などいろいろな場所にて、使用されています。
このブロックを使った舗装は、雨水が地中に浸透するため、都市型水害や地盤沈下を緩和する効果を合わせもちます。
地下水保全の透水性舗装材として「エコロジカルな舗装材料」とも言われています。
ただし、積雪寒冷地などで、ロードヒーティングの敷設面で使用した場合は、ブロック内の空気が路盤からの熱を遮断するため、アスファルトやコンクリート仕上げの路面に比べて、融雪が進みにくい欠点もあります。
また、ブロック間の目地から雑草が生えやすく、メンテナンスが必要となります。
それでは、インターロッキングの施工手順を説明します。
1.事前調査 路床、路盤、付帯設備、横断勾配などの確認をします。
2.路床工事 現状の床の不陸等不良箇所を、漉き取り、整地します。
3.端部拘束 インターロッキングブロック同士のかみ合わせ効果の確保と、交通荷重によるブロックの移動(ズレ防止)を防ぐために、インターロッキングブロック舗装の端部に、コンクリート製品か現場打ちのコンクリートを設置します。
4.排水処理 インターロッキングブロック舗装の表面排水や地下排水を円滑に行うために、排水処理を施します。
5.レベル出し インターロッキングブロック舗装を所定の高さに仕上げるために、レベル出しを行います。
3.路盤工事 砕石等(厚み100mm~状況や施工箇所により変わる)で不陸を調整し機械等で固めます。
4.敷き砂工事 砕石で固めた路盤に、必要な厚さで、均等に砂を敷き、表面を締固めて、所定のレベルに均等に均して仕上げます。
(トンボ等使用)
某現場において、敷き砂を施工している状況写真です↓
(クリック拡大)

5.ブロック工事 インターロッキングブロックを、平面設計に基づく割付け図に従って、敷設します。
6.目地工事 目地砂をインターロッキングの上に撒き散らし、乾燥させた後、ほうき等で掃きます。
所定の目地幅でブロック相互を十分にかみ合わせるために目地の通りを確保します。
7.仕上がりの確認 設計通りに施工されていることを確認して、完了です。
ポイントは、端部処理です。
美観や供用性能を確保する上でも、ブロック端部の処理は大切です。
最初からカットブロックやエンドブロックを使用して、割付寸法を決めて施工すると、綺麗に納まります。
私の家の玄関前にも、少ない面積ですが、インターロッキングブロックを敷設しています。
極寒の地である旭川で、施工以来24年経ちますが、材料が波打ったり、目地がずれたりすることも起きていません。
いろいろな色・パターン・種類があり、これからも施工する機会の多い材料だと思います。
下記写真は、北海道の高速サービスエリアで敷設されている、インターロッキングブロックです↓
(クリック拡大)

今回は、建築工事では、外構工事に分類される「フェンス」の施工について、記述いたします。
フェンスの役割としては、下記が挙げられます。
- 目隠し・プライバシー保護(外からの視線をカット)
- 美観(植栽などを含め、家全体の色調やデザインを確定)
- 防犯性・安全性、風などから家の被害を減少
- 境界の明示(領域を分け、サインとしての役割)
皆さん方の周りでも、敷地と敷地、敷地と道路、自分の家と隣の家、自分の家と道路、歩道と車道などの間には、フェンスがあると思います。
そのフェンスの種類は、材質では、下記が挙げられます。
- アルミ製(型材・鋳物)
- 木製(天然・樹脂)
- スチール製(焼付仕上等)
- ステンレス製
下記写真は、某現場においての、スチール製のフェンスと、木製のフェンスの完成写真です↓
(クリック拡大)


それでは、施工手順です。
最初に、基礎を作成します。
フェンスの基礎はとても大切です。
倒れはもちろん、風圧力に耐えなければなりません。
フェンスの形状によって、基礎の大きさを変える必要があります。
風通しが悪いフェンスの場合、倒れることの無いように、より頑丈な基礎を作らなければなりません。
構造計算をして、コンクリートを打設し、作成すれば丈夫な基礎が構築できます。
ただし、一般的には、フェンス専用のコンクリート製品等を使用します。
この場合も、フェンスメーカーによる施工要領書・施工指針を参考に、製品を選択します。
フェンスは、境界ギリギリに設置することが多いので、基礎が境界線をオーバーすることの無いように、施工します。
下記写真は、フェンス基礎のコンクリート製品です↓
(クリック拡大)

基礎が完成したあとに、支柱と本体を取り付けます。
某現場で施工した、フェンスの材料の写真です↓
(クリック拡大)


手順は、下記です。
- 支柱を建て込む(コンクリート製基礎の穴に、パッキン等を用い、建入れを修正確認して、モルタルを詰めます)
- 支柱が固定されたあと(モルタル乾燥後)に、L型金具を支柱に固定します。
- パネルをL型金具に仮置きし、押さえ金具とボルト・ナットでパネルを仮固定します。
- 水糸などを用いて、通り・レベルを最終調整し、ナットを締め付けます。
(標準柱間隔は、2000mm程度が一般的です)
某現場におけるフェンス施工状況写真↓
(クリック拡大)
最後に、下記項目などを点検して、完成です。
- ボルト・ナットの締め付けの点検
- 施工上のよごれ、支柱周りのモルタルの付着
- 施工上の傷、塗膜のはがれは、タッチアップ塗料で補修する
フェンスを決定する際には、風等がフェンスに及ぼす影響を少なくするために、控柱を作成したり、支柱間隔を狭めるなどの方策なども考える必要があります。
雪などに影響される場合もあります。
この兼ね合いを考慮し、場合によっては、植栽などを併用するのも、一案だと思います。
いずれにしても、隣地や道路の境界から、建物までの距離によって、フェンスの種類は、限られてきます。
その敷地のスペースを、上手に利用し、プライバシーの確保や防犯という観点を考慮しながら、仕様を決定することが大切なことだと考えます。
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新しいカテゴリー「24.外構工事」です。
建築工事において、外構とは、敷地内の建物以外の外廻りの工事をさすことが一般的です。
種類としては、排水工事(枡、側溝など、これは設備工事と重複します)、植栽工事、舗装工事、附帯工作物工事(門、塀、ゴミ置き場、看板、車庫、物置など、これらは雑工事等に含む場合もあります)、その他(縁石、ライン、化粧砂利、芝張など)があります。
今回は、舗装工事の中の、アスファルト舗装について記述します。
前回、前々回と「アスファルト防水工事」の記事を書きましたが、そもそもアスファルト(Asphalt)とは、原油に含まれる炭化水素類の中で最も重質の素材です。
粘度の高い液体であり、常温ではほとんど流動しないものが多く、道路の舗装や防水剤などに使われます。
アスファルト舗装とは、そのアスファルトと骨材を結合して作った表層を持つ舗装で、一般的に上から表層、基層、上層路盤、下層路盤の4層からなり、その下を路床と呼びます。
表層から下層路盤までが舗装にあたり、大型車の交通量が少ない路線では表層と路盤のみで構成されることが多いです。
それでは、それぞれの言葉の定義です。
1.表層
道路の表面(最上層)のことで、一層が5cm程度のアスファルト混合物の層です。
その層の役割は交通荷重を分散して下層に伝達するとともに、交通荷重による流動、摩耗、ひびわれに抵抗し、平坦ですべりにくく、快適な走行が可能な路面を確保することです。
2.基層
表層の一つ下層に敷設される5cm程度のアスファルト混合物の層です。
表層に加わる交通荷重を路盤に均一に伝達します。
重車両の交通量に応じて省略されることがあります。
3.路盤(上層路盤・下層路盤)
路盤は、上層から伝達された交通荷重をさらに分散させ路床に伝達します。
上層路盤
基層(または表層)の下層に敷設される層を指します。
下層路盤
上層路盤の下の層です。
4.路床
舗装の直下にあたる約1mの部分。
路床は舗装と一体になって交通荷重を支持し、路床の下部にある路体に対して交通荷重をほぼ一定に分散させます。
盛土区間では良質土により十分に締め固められた層が構築され、切土区間の多くでは現地盤がそのまま用いられます。
軟弱地盤では、一定の厚さの地盤を良質土で置き換えたり、セメントや石灰等による安定処理工法が施されます。
続いて、アスファルト舗装の工法です。
施工時の気温が5℃以下の場合は、原則として、施工を行わず、また、作業中に雨が降り出した場合は、直ちに作業を中止します。
それでは、順番に紹介します。
(1) アスファルト乳剤の散布
乳剤とは、道路舗装の表層(及び基層)を施工する際、防水効果を得たり、合材との接着をよくするためにまかれる褐色の液体です。
また舗裝の継ぎ目にも隙間からの破損等を防ぐために流し込まれます。
水とアスファルトを界面活性剤を使って混合させたもので、水分が蒸発すると黒色になりアスファルト分だけが残ります。
表層と基層間に撒かれるものをタックコート、合材と路盤間に撒かれるものをプライムコート、継ぎ目に流し込まれるものをシールコートと呼びます。
乳剤の散布量は,プライムコート1.5ℓ/m2,タックコート0.4ℓ/m2程度を標準とします。
アスファルト乳剤の散布に当たっては,散布温度に注意し,縁石等の構造物は汚さないようにして均一に散布します。
下記写真は、プライムコートを散布している工事状況です(クリック拡大)

(2) アスファルト混合物等の敷均し
アスファルト混合物等は、所定の形状、寸法に敷き均します。
アスファルト混合物等の敷均しは、原則として、フィニッシャによるものとします。
ただし、機械を使用できない狭いところや軽易な場合は、人力によることができます。
アスファルト混合物等の敷均し時の温度は,110℃以上とします。
アスファルト混合物等の敷均しに当たっては、その下層表面が湿っていないときに施工します。
アスファルト混合物等の敷均し作業中に雨が降り出して作業を中止する場合は、既に敷き均した箇所のアスファルト混合物等を速やかに締め固めて仕上げを完了します。
アスファルト混合物等は、敷均し後、所定の勾配を確保し、水たまりを生じないように、締め固めて仕上げます。
以上で完了です。
実際に、アスファルト舗装を施工する場合には、
フィニッシャーマン(フィニッシャー運転)
アジャスターマン(フィニッシャーのアジャスター調整)
レイキマン 2人程度(フィニッシャーの施工した端の処理や最終的な合材の調整)
スコップマン2人程度(レイキマンの処理した合材の処理や大まかな合材調整)
ローラーマン 2人程度(プレートや振動ローラやコンバインドローラやタイヤローラでの転圧)
などの、役割を行なう人員が必要になります。
施工の善し悪しも、このチームにより決定します。
安全面では、重機災害防止および、アスファルト合材の温度が150℃近辺になるので、真夏の舗装作業の、熱中症対策を十分に取る必要があります。
下記写真は、某現場において、フィニッシャーによるアスファルト合材敷設状況です(クリック拡大)
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