新年あけましておめでとうございます。
今年も、よろしくお願いします。
さて、2010年最初の記事は、安全関係から始めます。
そのなかで、今回は「電動工具の安全点検」です。
安全大会、安全衛生協議会、災害防止協議会、安全週間、他いろいろな現場の安全行事の中で「電動工具の点検」は、かかせないものです。
火災、感電、けがなどの事故を未然に防ぐため、使用前に、工具始業前点検を必ず行い、正しく使用することが大切となります。
私も過去に現場において、ドリルを使っている際に差込口から発火した経験があります。
又、仮設電線が燃え上がったこともありました。
現場においては、結構、電動工具・電線などからの火災事故は多いのです。
また、仮設電気の漏電ブレーカーが、いろいろな原因により落ちることは、よくある事です。
(もちろん、あってはならないのですが。。。)
移動式電動機械器具、可搬式電動機械器具及びアーク溶接機等については、あらかじめ、指名した点検者に、法令で定めるところにより使用前点検させ、異常を認めた場合には、直ちに補修し、又は取替える必要があります。
ここで言うところの、移動式電動機械器具とは、ベルトコンベア、水中ポンプ、コンクリートミキサー等をいいます。
又、可搬式電動機械器具とは、電気ドリル、携帯用丸のこ、電動かんな、電動グラインダー等をいいます。
また、定期の点検は、一ヶ月を超えない一定の期間ごとに行う必要があります。
以下、電動工具の点検事項です。
1.配線の損傷はないか。
2.コネクターの破損はないか。
3.アースは確実にとってあるか。
4.操作スイッチ、手元スイッチの作動はよいか。
5.十分な太さのキャブタイヤケーブルを使用しているか。
6.丸のこ等の接触防止装置(カバー等)の確認
下記写真は、工具をテスターを使用して点検している状況です↓
(クリック拡大)

これらの機械工具を使用する場合には、その金属製外枠を確実に接地し、その接地線の被覆は、緑色とします。
ただし、やむを得ず緑色の被覆でないものを使用する場合には、接地線の両端に緑色のテープを巻きます。
また、電気機械器具に接続する移動電線は、単相用では3芯、三相用では4芯のものを使用し、そのうち1 芯を専用の接地線とします。
移動式電動機械器具又は可搬式電動機械器具を使用する場合には、法令で定めるところにより、感電防止用漏電しゃ断装置を使用しなければなりません。
他に、電気関係の現場点検事項として、
1.架空電線保護状況
2.分電盤(取扱者、行先表示、アース、設置高さ)
3.電球ガード、配線状態(保安灯の設置状況)
4.アーク溶接機(電撃防止、ホルダー)
等々があります。
下記写真は、現場に設置している分電盤の点検している状況です↓
(クリック拡大)

いずれにしても、確実で適切な点検を実行し、未然に事故を防ぐことが大切です。
以上、今年も皆さんにとって良い年でありますように。。。
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以前の記事「車両系建設機械作業計画書」にて、建設機械の作業計画書を紹介しましたが、その中に、「合図の方法」の項目があります。
今回は、「車両系建設機械誘導時の合図法」を記載します。
労働安全衛生規則の「第二章 建設機械等(第百五十二条-第二百三十六条)」第一節 車両系建設機械において、以下の条文があります。
(合図)
第百五十九条
1 事業者は、車両系建設機械の運転について誘導者を置くときは、一定の合図を定め、誘導者に当該合図を行なわせなければならない。
2 前項の車両系建設機械の運転者は、同項の合図に従わなければならない。
これらの規則に基づき、建設現場において、いろいろな合図方法がおこなわれています。
「グーパー運動」もその一環です。
それでは、バックホー(ユンボ)等における一般的な合図を紹介します。
ポイントとして、
肉声の合図はエンジン音で聞き取れないので、手旗信号等の合図方法等を打ち合わせておくことです。
また、運転者に対する誘導・合図は、その現場で指名された者が行い、1人が決められた方法で行います。
複数者がおこなうと、オペレーターが誰の合図を受けて動作に入ればよいのかわからず、接触災害の原因になってしまいます。
合図方法は、手信号が一般的ですが、手旗や笛、ハンドマイク、懐中電灯、発煙筒といった信号用具を使用する場合もあります。
それぞれの現場の状況に応じて、適切な用具を使うことが大切になります。
誘導・合図者の注意事項です↓
1.誘導者は、トラマークチョッキや腕章などを着用し、運転者から見やすく、かつ、誘導者自身も安全な場所に位置する。
2.誘導の指示・合図は運転者によく分かるように大きな動作・発声でハッキリと。
また、危険を感じた場合は直ちに停車させる事が大切です。
3.誘導中は、周囲の状況にも十分に注意を払い、他の作業者などを近寄らせないようにします。
4.誘導終了時には、その旨を確実に運転者に知らせます。
それでは、実際の例を紹介します↓
(クリック拡大)

基本的な合図を紹介しています。
参考にして下さい。

全ての車両系建設機械には必ず「死角」が存在します。
オペレーターの見えない範囲をカバーするのが誘導者です。
機械の後進時にも細心の注意を払って誘導することが求められます。
周辺作業者との接触災害防止、また機械自身が路肩の崩壊などで横転する災害などを防止するためにもこれらのことを必ず守り、事故のない現場を目指しましょう。
建設機械施工技術必携(平成21年度版)
前回に引き続き、安全関係の記事を掲載します。
今回紹介するのは、「グーパー運動」です。
「グーパー運動」とは、建設現場・工事現場などで、危険が多い重機の周辺で、近くにいる作業員が移動する際、使われる合図です。
例えば、作業員が重機のオペレーターに手で『パー』を出します。
それは「止まって!」という意味となります。
続いて、それを確認した重機のオペレータは『グー』で返事をします。
つまり「了解!」という意味になります。
グー(ジャンケンのグー)は「OK」とか「了解」、パー(ジャンケンのパー)は「止まれ」の
合図で、グーとパーをあわせてグーパー運動です。
工事現場の重機の周りでは、得てして声が騒音で聞こえないため、このような合図が生きてきます。
また、全現場の合図を統一することにより、日々、人が入れ替わった時の混乱を防いでいるわけです。
作業員とオペレータの双方で意思を伝達・確認しあえる方法として使われているのです。
これら一連の安全行動を、現場では「グーパー運動」として、推進しています。
それでは、実際の手順をイラストで説明します。
みんなでやろう《グーパー運動》
合図は大きな動作でハッキリと!!
●あなたが動いている機械に近づく(通る)時は、安全な位置から
『これから機械の近くに行くよ!機械を止めてくれー』とオペレータに止まって合図を送る。
○右(左)手を高く上げ
○手のひらをオペレータに向け
○大きな動作で《パー》の合図をする
(クリック拡大)↓

○オペレータが確認するのを待つ
合図は パー
返事は グー
オペレータのあなたは、作業負から《パー》の合図をみたら
《パーヨシ》と唱和し
機械を止め
大きな動作で
こぶしを握り《グー》の合図をする
(クリック拡大)↓

あなたは、機械が止まり、オペレータの《グー》の合図を確認し、
《グーヨシ!!》と唱和してから機械に近づく(通る)
オペレータは、作業員が『安全な位置まで移動』してから作業を開始する。
これが一連の動作です。
昨今、安全作業の重要性は、建設現場でますます大切となっています。
特に重機災害は、重大災害(死亡事故等)の可能性が非常に高いです。
このようなことからも、現場における安全管理は、重機災害・重大災害をはじめとする労働災害防止に、徹底的に取組む必要があるのではないでしょうか。
そのひとつとして、「グーパー運動」を取り入れてみてください。
下記写真は、某現場における重機を使用している、掘削・埋戻し状況です↓
(クリック拡大)

(ちなみに、手足の指をグーパーさせることで健康増進を図る運動のことも「グーパー運動」と呼ぶようです)
『正しい合図』は災害からあなたを守ります。
工事現場で推進!「グーパー運動」
基礎からわかる作業手順書―リスクアセスメントを取り入れた実践ノウハウ
健康足指革命!!しっかり開いてがっちり掴む5本指タイプルーサン 足指体操タイプ ショート
久しぶりのカテゴリー33.安全関係の記事です。
今回は、ハンドガイド式ローラーの安全作業手順を紹介します。
ハンドガイド式ローラーは、別名振動ローラーともいい、自動車として運転する方式ではなく、手で押す方式の締固め機械です。
機械の自重のほかに、鉄輪や機体に起振装置を取り付け、それによって生じる起振力で締固めの効果をあげます。
二軸式のみ存在します。
砂利や砂など粘性の小さい材料に適しており、振動力により最も深い層まで締め固めることができるので、締固め力が高く、作業通過回数を抑えられます。
動力伝達方式は機械式と油圧式があり、駆動方式は片輪・両輪があります。
もちろん、以前紹介した記事の「車両系建設機械」に該当し、「安衛法第29条2」が、適用されます。
「安衛法第29条2」(非常に大切)↓
「機械が転倒するおそれのある場所・労働省令で定める場所において、作業をおこなうときは、元方事業者として関係請負人に対して、関係請負人が危険防止措置が適切に講ぜられるよう、技術上の指導をするとともに、危険防止のための必要な資材の提供や関係請負人と共同して、危険防止の措置を講じなければいけない」
一般的に、ローラーを運転する場合は、ローラー運転特別教育を修了していなければなりません。
この教育では、ロードローラー、タイヤローラー、タンデムローラー等の締め固め機械の運転ができます。
また、小型・大型などの種類はありませんので、すべてのローラーを無制限で運転できます。
ただし、道路交通法の道路上を走行させる運転は除かれます。(法第59条、規則第36条)
ローラーの種類は下記があります↓
1 ロードローラー
2 タイヤローラー
3 振動ローラー
4 ハンドガイド式ローラー
某現場にての、作業状況です↓
(クリック拡大)

5 メッシュローラー
6 タンピングローラー
7 コンバインローラー
さて、ハンドガイドローラーの安全作業です。
じつは、ローラーの種別の災害発生状況で、全体の約60%がハンドガイドローラーなのです。
大型のローラー機械より、このハンド式ローラーのほうが、災害発生率が高いのです。
また、被災状況としては、搭乗式では運転車3に対し、周辺関連作業車7の割合で、非搭乗式では運転者7に対し周辺作業者3の割合となり、非搭乗式のハンドガイド式ローラーでは、運転者自身が災害にあわないよう特に注意が必要となります。
作業状態としては、
転圧作業中が最も多く、全体の約74%を占めますが、積みおろし中の災害、エンジンを始動するときに災害を受けるけことも意外と多く発生しています。
原因としては、
はさまれ災害(他の機器とのはさまれ災害が全体の約42%、電柱・壁・立ち木などが約40%)の割合が非常に高いのです。
転圧時の注意として、
1. 作業開始前の現場状況の確認(立ち入り禁止の措置、路肩・法肩の状況、電柱・壁などの障害物の位置、他の建機の作業位置、作業範囲)。
2. 急発進・急停車は事故のもと。
3. 他の作業者を近づけない、他の建設機械との接触に注意。
4. 周辺には注意するが、無用なわき見運転はダメ。
5. 後進時、あとずさりする方法はさける。
6. 路肩・傾斜地は特に注意。
7. 夜間工事の際は、十分照明を用意。
が挙げられます。
作業現場では、下記のような点検が必要になります。
点検事項
1.機械本体
A. 燃料は十分か、漏れ等はないか
B. 機械の各部、特にハンドルにガタつきや損傷はないか
C. ボルト、ナットのゆるみ欠陥はないか
D. 前後進のレバーに損傷、欠陥はないか
E. 外観及び鉄輪に亀裂、損傷はないか
F. オイル・冷却水の量は適正か
G. エンジンの排気色のチェック、異音はないか
H. クラッチの作動は?滑りはないか
I. 安全装置は作動するか
J. 油圧配管・油圧ポンプの損傷、油漏れ、異音はないか。
2.取扱い作業
A. 機械周囲の第三者立入禁止措置はよいか
B. 電柱、側溝等障害物の位置を確認したか
C. 機械の路肩、法肩からの転落危険はないか
D. 上記危険場所では前進で転圧しているか
E. 傾斜地での横転、横滑りのないよう注意しているか
F. 公道上での作業では、誘導者の配置はよいか
また、下記例のような、安全訓練をぜひ現場にて、実施してみてください↓
この状況で予知される災害は?
道路工事にてハンドガイドローラ(1t)を使用し舗装作業中です。
近くではタイヤローラが同じ舗装作業をしています。
さて、この状況からどんな危険が予知されるでしょうか?
(クリック拡大)

こんな災害が発生しました!
後方からタイヤローラがバックしてきてハンドガイドローラの運転手に接触しまし
た。

特に災害発生防止のポイントを3つ挙げてみます。
1. 作業工程と周囲の状況をよく確認してから作業を開始する。
2. 近接して作業を実施するときは、監視員を配置する。
3. バック時の警報や接近感知用センサー等の安全装置を使用する。
とにかく、「小さいけれど危険は大!」
このことを肝に命じ、安全作業を心がけることが大切ではないでしょうか。
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