今まで、いろいろな仮設工事を紹介してきました。
今回は、ゲートです。
現場着工時には、いろいろなことをしなければなりません。
ここに書き出すときりがないのですが、そのなかで工事をおこなう敷地を、安全に囲う仮設施設があります。
一般的に「仮囲」等と呼んでいますが、現場を第3者災害から守る意味でも非常に大切です。
現場により、いろいろな方法(万能鋼板、なまこ板、バリケート、コンパネ張り、単管+メッシュシート貼)がありますが、今回は囲いの出入り口に取付ける「仮設パネルゲート」を紹介します。
仮設パネルゲートには、パネルゲートとキャスターゲートがあります。
パネルゲートには、アルミ製、シート貼り、メッシュパネル等、
キャスターゲートには、パネル付キャスターゲート等があります。
現場の状況、場所、期間、その他の条件を充分加味しながら、適切な仮囲いをおこない、適切なゲートを選択しなければなりません。
下記写真は、某現場における仮設パネルゲートの設置状況です↓
万能鋼板に取付けています。
(クリック拡大)

柱、基礎型仕様の場合は、基礎工事が必要です。
基礎を施工してから柱を建て設置します。
設置基準に従い、特に強風には注意を払わなければなりません。
外観で、塩ビ素材で、パネル面にUV加工処理を施してある製品もあります。
汚れが付きにくく、紫外線による劣化防止にも機能を発揮します。
また、パネルの厚さを従来の半分、重さも軽減しとても軽量な製品も出回っています。
いろいろなゲートのフリーCADデータが、下記サイトにてダウンロード出来ます↓
CAD-data.com
最近は、機能性、簡易性、耐風性などなど、とてもいろいろな仮設ゲートが出てきています。
「仮設パネルゲート」で検索してみてください。
仮設工事における外部足場に関して、記述致します。
以前、「外部足場組立状況」という記事を掲載しました。
その時は、建築工事における足場という概念、種類、形状などを書かせていただきました。
今回は、その足場の「手すり先行工法」を紹介します。
建設業における死亡災害のうち、墜落による落下災害が過去にもっとも多く、その中でも足場からの墜落による災害が、非常に高い割合を占めています。
そこで、足場からの墜落災害等を防止する有効な対策として、足場の組立・解体時の「手すり先行工法」が開発されました。
一言で表現すると、手すり先行工法とは、足場の組み立て・解体作業を、常に二段手すりが先行されている状態で行うことが出来る工法です。
この工法の主目的は、
足場の設置を必要とする建設工事において、手すり先行工法による足場の組立て、解体又は変更の作業を行うことにより、働きやすい安心感のある足場作りと、労働者の足場からの墜落等を防止し、併せて快適な職場環境の形成に資することです。
手すり先行工法には、「手すり先送り方式」「手すり据置方式」「手すり先行専用足場方式」の3方式があります。
基本的な組立解体方法は、
◆足場の組み立て作業を行う場合…
労働者が一層上の足場の作業床を設置する前に、当該作業床の端となる箇所に適切な手摺りを先行して設置。
◆足場の解体作業を行う場合…
最上層の作業床を取り外すまで、最上層の作業床の端に手すりを残置。
となります。
それでは、それぞれの工法を説明します。
手すり先行工法による足場設置基準(概要)
A.手すり先送り方式
足場の組立・解体または変更の作業で、足場の最上層に床付き布枠等の作業床を取付ける前に、最上層よりいっそうしたの作業床上から、建枠の脚柱等に沿って上下スライド等が可能な手すり又は手すり枠を当該作業床の端となる箇所に先行して設置する方式。
下図参照↓
(クリック拡大)

B.手すり据置方式
足場の組立・解体または変更の作業において、足場の最上層に作業床を取付ける前に、最上層よりいっそうしたの作業床上から、据置き型の手すり又は手すり枠を当該作業床の端となる箇所に先行する方式であり、また最上階の作業床を取り外すときは、当該作業床の端の据置き手すり機材を残置して行う方式。
下図参照↓
(クリック拡大)

C.手すり先行専用足場方式
鋼管足場用の部材及び付属金具の企画の適用除外が認められた枠組足場であり、足場の最上層に作業床を取付ける前に、当該作業床の端となる箇所に、最上層より一層下の作業床上から手すりの機能を有する部材を設置することができ、かつ最上層の作業床を取り外す時は、当該作業床の端に手すりの機能を持つ部材を残置して行うことが出来る構造の手すり先行専用のシステム足場方式。
下図参照↓
(クリック拡大)

下記写真は、某現場において手すり先行工法の「据置工法」にて施工している状況です↓
(クリック拡大)

某現場における、手摺先行足場の、完成です↓
(クリック拡大)

足場上の高い緊張状態が要求される作業を改善するためには、関連する労働安全衛生関係法令の全ての規定を満たした上で、定められた基準を満たす働きやすい安心感のある足場とすることが大切であると考えます。
働きやすい安心感のある足場構築に向け、最善の工法を採用することが、これからの労働災害防止に大きく関与してくるのではないでしょうか。
いずれにしても、今後、仮設工事(足場)等に限らず、いろいろな工種において、このような安全に対する新しい工法が採用されてくるようになると思います。
今回の記事は建設業労働災害防止協会のガイドラインを参考にさせていただきました。
足場作業の安全―労働安全衛生規則改正
新しい足場の安全基準
以前の記事(内部足場)で、ローリングを一度紹介しましたが、再度、技術基準などを含め、記事にしました。
そもそも、ローリングタワーとは、高い部分の作業に用いる移動式の足場を指します。
移動式足場(通称:ローリングタワー)は、脚立・うま・はしご等とともにある程度の高さ迄の作業には便利で、設備・配管・塗装などに幅広く活用されています。
つまり、全面足場を組まなくとも、移動しながらの作業が簡単に可能なのです。
当然いろいろな規制がかかっています。
それでは、高さの規制から。。。
●ローリングタワーの高さの規制
①控枠(アウトリガー)が無い場合
脚輪(キャスター)の下端から作業床までの高さ(H.m)と、ローリングタワーの外郭を形成するキャスターの主軸間隔(L.m)とは次の式を満足するものとする。
H≦7.7L-5
②控枠(アウトリガー)を有する場合
控枠を有する構造のローリングタワーにあっては、①の式に於けるLmの値を、次の式により得られる値とすることができる。
L=A+1/2(B1+B2 )
上式においてA・B1・B2 は下図に示すものとする。
次に積載荷重です。。。
●積載荷重
ローリングタワーの積載荷重(Wkg)は、作業床の面積(Am2)に応じて次の式により得られた値とする。
A≧2のとき W=250(kg)
A<2のとき W=50+100A(kg)
○以上の式は、仮設工業会発行の「移動式足場の安全技術基準」によります。
一般的なローリングタワーの、形状図です↓
(クリック拡大)
この他にも様々なタイプがあります。
●使用上の注意は、下記によります。
(1)足場に積載荷重を表示し、その荷重以上積載しないこと。
専用の仮設標識があります。
(2)足場には偏心荷重、水平荷重および衝撃荷重をなるべく与えないようにすること。
(3)作業床上では、脚立、はしごなどは使用しないこと。
作業床の高さは非常に大切であり、時に斜めの天井等において、作業部分に届かない等の場合、生じる不安全行動です。
(4)枠組構造部の外側空間を昇降路とする移動式足場は同一面より同時に2名以上の者が昇降しないこと。
(5)作業者などを乗せたまま移動しないこと。
これもよくある不安全行動です。
単なる横着からによります。
(6)傾斜面での使用については、脚柱ジャッキによって枠組構造部を鉛直に立て、作業床の水平を保持すること。
基本的には、傾斜部では使用しないほうが良いと考えます。
(7)作業者が無理な姿勢で作業を行わないで済むように作業箇所に近接した位置に足場を設置すること。
よく、手が届かなく身を乗り出して作業するなどの行動がおこりがちです。
(8)脚輪のブレーキは、移動中を除き常に作動させておくこと。(車輪ロック)
(9)移動路面および移動空間にある障害物は撤去すること。
下記写真は、某現場において使用したローリングタワーです↓
(クリック拡大)
作業床の高さを調整するために最下部を単管にて組み立てています。

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前回に引き続き「親綱、支柱、安全ネット、その2」を紹介します。
墜落・転落、飛来・落下の予測される作業エリアには、必ず安全ネット等の水平養生を設置しなければなりません。
ここでは、前回に倣って、鉄骨造平屋建ての倉庫を例にとり、説明します。
親綱のときと同じく先行設置を心がけ、安全で先を見越した設置を実行します。
1.安全水平ネットの設置方法
梁にネットをぶら下げて設置する方法です。
事前に大梁・小梁に水平ネットのサイズを確認し、セットして置きます。
この時にサイズによっては大きすぎる場合は折りたたむなどします。
吊ったときに風の影響も受けやすいので考慮してセットします。
ネットは、吊りひも、もしくは吊クランプを使用して、吊り下げます。
吊りクランプの特長は、フックタイプなので、ネットの取付け、取外しがワンタッチで簡易です。
締め付けボルトは、鉄骨にしっかり固定できる窪み先ボルトで、信頼性があります。
最近は、この吊りクランプを使うことが多いです。
水平ネットのネットクランプのピッチは、下記によります。
社団法人仮設工業会の「安全ネットの構造等に関する安全基準と解説」によると「安全ネットの支持間隔は安全ネット周辺と、作業場所のあきから墜落することのないように定めなければならない」とあります。
ネットを設置したときの周囲の隙間が15cmから20cm以内となるようにネットクランプの支持間隔を決定することが必要です。
2m以内また設置の範囲によっては90cm以内毎での設置が必要となります。
2.安全水平ネットの設置方法
セットした梁を玉掛けします。
大きな吊荷になりますので、周囲の確認が大切となります。
この時に、重機や建物、人間、道具、資材がひっかかる可能性もあるので十分に注意が必要です。
当然作業範囲内は、関係者以外立ち入り禁止です。
吊荷を操作する介錯ロープは必ず必要となります。
安全水平ネットの設置方法No.3
高所では風の影響が大きいので、重機のオペレーターも注意が必要です。
高所の作業員の様子、合図等を確認してゆっくりと指定の位置にもって行きます。
下記写真は、某現場における梁を設置している作業状況です↓(安全水平ネット吊り込み)
(クリック拡大)

安全水平ネットの設置方法No.4
高所の作業員は、重機をうまく利用して水平ネットを容易に設置します。
微調整の合図を指示しながら最終的には、梁の接合と水平ネットが同時に完了できるようにします。
常に、安全帯か水平ネットがある状態を保って安全作業するようにします。
下記写真は、某現場における安全水平ネットを張った状況写真です↓
(クリック拡大)

安全水平ネットの材料は、強靭で復元性がよく、軽くて取り扱いやすいものが求められます。
大きさの規格は1mx10m、2x10、3x6、5x5、5x10、6x6、6x10、7x10、8x10、9x9、10x10などがあります。
安全水平ネットは、安全第一で作業するために、また作業員の命を守るために欠かせない大切な設備のひとつです。
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