2010年06月26日>☆サイト更新☆>>おすすめ建築月刊誌 >>新刊7月号掲載
11 月 22
内装工事における、床材の一種である「ビニルシート」に関して記述致します。
過去の関連記事として、2007/03/10「床張用接着剤塗布状況」2008/09/13「長尺シート溶接工法」が、ありますので再読してみてください。
さてそれでは、一般的な床用タイル・シート類の施工手順を紹介します。
a.下地
1) コンクリート直均し仕上げ、モルタル塗り下地においては、下地が十分乾燥している状態で施工します。
やむを得ず不十分な乾燥状態で施工する場合、あるいは土間などで湿気が下地にこもるような場合は、エポキシ樹脂系接着剤を使用します。
すべての内装工事において、大切な基本は下地です。
2)合板等の木質系下地の場合は、釘頭が突出しないように打ち込まれた状態とし、目地についても不陸や2mm以上の透き間のないように管理を行ないます。
b.シート類の貼付け
1)シート類は,施工に先立ち仮敷きを行い巻きぐせ取りを行ないます。
とくにリノリウムについては仮敷きにより十分な伸縮調整を行なうことが大切です。
2)貼付けに先立ち下地はよく清掃の後、約 500g/m2の接着剤を櫛目ごてでむらなく塗布します。
3)貼付けは貼付け方向を正しく取り、空気溜まりを押し出しながら隙間なく平らに貼付けます。柱、出入口周り、改め口などのの周囲の凹凸も、出入りにならって隙間なく貼付けます。
4)貼付け後、はみ出た接着剤を清掃し、ローラーやこてで下地に圧着させます。
5)熱溶接工法の場合は、接合目地部をシート厚の2/3程度の深さにVカットあるいはUカットの後、余盛りを生じる程度に溶接を行ないます。
冷却後、余盛りは平滑に削り取ります。
C.保護ワックス掛け
特記なき限り、タイルあるいはシートの貼り付け後、清拭して、表面保護のための保護ワックス掛けを行ないます。
タイル・シート類の表面保護に使用するワックスについては特記によります。
特記のない場合は、アクリルエマルション系ワックスとします。
下記写真は、某現場における、床ビニルシートの材料搬入状況と、張付け施工状況です↓
(クリック拡大)

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10 月 18
前回に引き続き、鋼製床下地の後編です。
各使用材料まで、紹介しました。
それでは、作業手順です↓
1.清掃、墨出し、レベル出し
床(コンクリート面)を清掃し、正確に基準の墨を出して、支持脚の位置を確定します。
また、端部の壁廻りに高さのレベル墨を出します。
2.支持脚の固定
基準墨に従い、鋲打銃等を用いて床基盤と支持脚を堅牢に、接着剤兼用で、アンカー留めします。
下記写真は、某現場における支持脚の施工状況です↓
(クリック拡大)

3.大引き敷き込み
支持脚に大引き鋼を固定します。
受け金具下のナットを十分に締め上げます。
下記写真参照↓
(クリック拡大)

4.レベル調整
レーザー又は水糸等を用いて、レベル調整を行います。
水平を確認したら、がた・ゆるみが生じないよう確実に固定します。
5.根太敷き込み
大引き鋼に、クッションを挟めて、根太を敷きます。
根太を引き終えた状況写真です↓
(クリック拡大)

6.完成
床上を清掃し、フロアー鋼製床下地の完成です。
その後、床下地となるコンパネ等を敷き込みます↓
(クリック拡大)

一般的に、鋼製床には、弾力性・硬さ・滑り・強度などが、要求されます。
各部材を確実に固定し、ガタ・緩みなどが発生しないよう施工することが大切です。
現在、その性能の目安とも言うべき日本工業規格(JIS A6519)が制定され、鋼製床組の性能の標準化が
図られています。
最後に、鋼製床下地断面図と、許容荷重表をアップします↓
株式会社 桐井製作所 STEEL FLOORカタログより抜粋
(クリック拡大)

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10 月 11
今回は、鋼製床下地について記述します。
調べてみると、このサイトにおいて「21.内外装工事」のカテゴリーは、建築工事の工種の中で、記事数20回とダントツに多いのです。
(建築全体では、見積書22回が最多)
しかし、前回の記事は、なんと今年の1月迄遡ってしまいます。
そのとき掲載した投稿は、「床フローリング接着工法」 1月17th, 2009でした。
床に関しては、多彩な材料、種類、工法などもあり、今回は仕上材ではなく、下地工法を紹介します。
これも過去において、下記のような工法を掲載しております。
※ 乾式遮音二重床(ユニットフロア) 7月6th, 2008
※ ネダフォーム(床下地工法) 5月18th, 2008
とくに、ネダフォームは当サイトの人気記事でもありますので、興味のある方は立ち寄ってみてください。
さて、床下地の種類ですが、大きく分けると「根太工法」(根太を組み、下地から床面を離す工法)と「直貼工法」(下地に直接床仕上げ材を貼る方法)があります。
これは、以前のネダフォームの記事にも掲載しています。
そのなかで、鋼製床下地は、字のごとく、鉄製の根太、大引きで構成される床の下地です。
体育館や教室、特に公共施設、事業所の床などに使用されますが、最近では一般家庭、アパートなどにも使用されています。
そのスチールフロアー(鋼製床下地)の特長から、まとめてみました↓
1.防錆力
当然材料がスチール系ですから、錆が気になるところではあります。
しかし、ほとんどのメーカーで出している部材は、溶融亜鉛メッキ鋼板及びクロメートメッキを使用していますので、サビの発生に対しては問題ありません。
2.耐久性
鋼製の為、耐食・防虫効果があり、他の材料より耐久性にも優れています。
3.不燃性
鋼製の為、耐火・耐熱効果があり、不燃材料として使用できます。
4.弾力性緩衝性
クッションゴムを使用し、直ジョイント工法の為、支持部の床面弾力性、緩衝性が均一です。
よって、人体に優しい床となっています。
とくに、競技にあった弾力性を有するので、体育館等に使用すると、床面の機能を長く保つことが出来ます。
5.高さ調整
調整が簡単で正確なレベル出しが可能であるため、仕上材床面の平滑度が期待できます。
特に高さを大きくとる場合、他の工法と比較して有利です。
6.工期の短縮
工場でプレハブ化した製品を搬入するので、現場加工が少なく工期が大巾に短縮できます。
7.経済性
工期短縮ができ、耐久性があるため、経済的です。
8.高低床性
特殊なベーススタンドにより、高床低床が可能です。
それでは、さっそく作業手順です↓
1.最初に、各材料です
基本的に、支持脚、大引鋼、根太鋼の部材で構成されます。
下記写真は、某現場に納入した、鋼製床下地材料です。
左側が、支持脚を固定するアンカーで、右の写真が、支持脚です↓
(クリック拡大)

続いて、大引き鋼と、根太鋼です↓
(クリック拡大)

さて今回は、ここまでとします。
次回後編にて、これらの材料を使い、いよいよ施工作業手順を紹介します。
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1 月 17
以前、同じような題名の記事を書きました↓
2007/03/10 「床フローリング張状況」
今回は、フローリング直貼りの接着工法を、一歩踏み込んで、記事にしました。
さて、おさらいですが、フローリングとは、さね加工が施されていて、表面に溝付け、塗装などの加工を施した、板状の木質系の床仕上げ材をいいます。
フローリングが、初めて国内で製造されたのは、大正初期で北海道から輸出するナラ材の端材処理でした。
その後、木材の乾燥加工技術の進歩によって需要が多くなり、フローリングの生産が盛んになりました。
近年、生産されるフローリングの種類も多くなり、従来からの単層(無垢)フローリングに加え、様々な複合(合板)フローリングも主流となっています。
さて、材料です。
公共建築工事標準仕様書によると、フローリングは、「フローリングの日本農林規格」によります。
ただし、フローリングのホルムアルデヒド放散量等は、特記によります。
特記がなければ、F☆☆☆☆とします。
フローリングは,単層フローリング(直張用)及び複合フローリング(直張用)とします。
樹種は、特記により、特記がなければ、「なら」とします。
フローリング裏面の緩衝材は,特記により、特記がなければ,合成樹脂発泡シートとします。
フローリングの接着剤は、JIS A 5536(床仕上げ材用接着剤)によるエポキシ樹脂系、ウレタン樹脂系又は変成シリコーン樹脂系とします。
接着剤のホルムアルデヒド放散量は,特記により、特記がなければ,F☆☆☆☆とします。
下記写真は、矢島木材乾燥株式会社の「スクールボード」という直貼り複合1種フローリング材料と、防音木質床材直貼専用一液型ウレタン樹脂系接着剤(環境対応型、低臭タイプ、F☆☆☆☆)です↓(クリック拡大)

接着工法の手順です。
(1) 下地は、モルタル下地の類とします。
張り込むフローリングに応じた張り代が確保されていることを確認します。
特に、出入り口,框、見切り、巾木周り等の精度が確保されていることが大切です。
フローリング張りの平滑性及び接着性を確保するために必要な下地面の強度及び精度が確保され、また、充分乾燥していることを確認します。
(2) 張込みに先立ち,木理,色沢等配置よく割り付け,所定の接着剤を下地に塗布し通りよく並べ,表面に損傷のないよう押さえ,平滑に張り込む。
特に単層材(無垢材)は、色調・柄・木目等が極端な材料もあるので、材料をバランスよく敷き並べることが大切です。
(3) 接着剤は,専用のくしべらを用いて均等に伸ばし,塗残しのないよう入念に塗布します。
(4)接着剤が硬化するまで養生を行ないます。
施工後は、吸湿及び汚れを防ぎ、直射日光を避け、水の掛からないように養生紙等で養生を行なう必要があります。
現在床フローリングは、多種多様の製品が販売されており、用途にあった材料の選択が大切になっています。
下記写真は、某現場における床フローリング張り状況です↓(クリック拡大)

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9 月 21
内装工事における壁紙(クロス)貼りに関しては今まで何度か記事にしています。
今回はそのクロス貼りの施工手順の中の下地処理のひとつである、シーラー塗布に関して記述します。
ちなみにシーラーとは”覆い隠す”という意味があります。
クルス張りにおいて、素地ごしらえに用いるパテ及び吸込止め(シーラー)は、壁紙専用のものとします。
とくに、湿気の多い場所、外壁内面のせっこうボード直張り下地等の場合は、防かび剤入り接着剤、防かび剤入りシーラーを使用します。
手順として、素地ごしらえ(下地処理)ののち、清掃を行い、シーラーを塗布します。
この目的は次の3つに集約できます。
1.接着性の向上
2.下地のあく等が表面に浮き出るのを防止する。(素地の内部からのアルカリ作用を抑制・緩和する)
3.張り起こし等、貼り作業が容易な下地面をつくる。
4.下地の色違いを修正する。
5.張り替えの際にはがしやすい下地をつくる。
このような理由からも、シーラー塗布は欠かせない作業のひとつであります。
クロスを貼る際における下地処理の一般的注意事項として、下記が挙げられます。
1.下地表面の異物、汚れ、埃などは、接着不良の原因となるので、綺麗に取り除く。
2.マジックインキ、サインペン、赤色チョークなどの油分また濃い色は、壁紙に透けて出てくるので、下地にはこのようなもので書き込みしない。
また、不用意に書き込まれた場合は、完全に消すようにする。
3.コンクリート・左官下地においては、下地調整塗りやモルタル塗りの粉吹き及びアルカリ成分の反応を防ぐため、刷毛・ローラー等を用いて、シーラーを全面にむらなく塗布する。
4.シーラーを稀釈調合する場合は、メーカーの指定する調合を標準として行う。
また、シーラーの材料により、クロス接着剤の相性も考慮する必要があります。
いずれにしても、メーカーの仕様に従い、適切な場所において適切な材料を施す事が大切です。
さらに、現在はシックハウス等の環境問題の面からも、下地材料(もちろんシーラーも)から、充分検討選択しなければなりません。
下記写真は、合成樹脂系シーラー材料と、ローラー使用における塗布状況です↓

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