鉄筋組立工事において、使用する仮設資材を紹介します。
「鉄筋受架台」と呼ばれ、主に基礎における地中梁を組立てる際に使用します。
使用目的は、仮設足場の省力化および、施工費の低減、工程の短縮化等があげられます。
つまり、地中梁の鉄筋を組み立てるにあたり、周りに何もない状態ですと梁の高さがある場合は、何か支えるものがないと、組立困難になります。
そこで、仮設足場などから鉄筋を吊って支えたりするのですが、この商品を使用すればその必要がありません。
もちろん品代はかかりますが、すべての梁筋の上部に足場を製作することを考えると、安価になることが多いようです。
高さ調整と組立解体は、柱部分に穴が開いており、そこにピンを刺して行います。
油圧式ジャッキで鉄筋を落とし込む製品もあります。
製品としては、ベースマン門型、ベースマン、キソエース、ハイキンスタンドなどなどがあります。
昨今、鉄筋工事に関しては、施工精度のより一層の厳しさが求められる傾向にあり、配筋の精度を緻密にするためにも、上手な仮設資材の使用が一つの手段でもあると考えます。
下の写真は、製品納入状況と、製品を使用しての鉄筋組立状況です。

RC構造物の終局強度と新しい耐震補強設計
RC造5階部分の、壁の配筋状況です。
鉄筋の写真は、工事をとおして、一番写真量が多くなります。
とくに、躯体工事をおこなっている期間中は、施工会社の現場員は、朝から晩まで写真を撮っているような状態です。
鉄筋は、コンクリートを打設すると不可視状態になるので、とくに大切です。
表示されている黒板には、壁の種類EW15、縦筋D10-@200W、横筋D13-@200W、開口部縦D16-3、横D13-2、斜筋D13-2というようなことが書かれています。
D10は鉄筋の太さをあらわし、@200とは、200mmピッチにて配筋されているという意味です。
Wは、ダブル配筋、Sは、シングル配筋をあらわします。
開口部D16-3とは、コンクリート開口の端部に、16mmの鉄筋が3本入っていることをあらわします。
開口部周りはとくに大切で、よく窓周りなどにクラックが発生する一つの要因になります。
きちん正しく施工された、補強筋が必要です。
ダブル配筋の場合の開口補強筋は、壁筋の内側に配筋します。

鉄筋最前線―鉄筋工事の「なぜ?」を解きほぐす
豊島 光夫

下記写真は、某マンション(RC造10階建て)の、8階部分の梁の鉄筋をつないでいる作業状況です。
最近、マンションなどの建築物の多くは鉄筋コンクリートで作られています。
コンクリートの中に配置されている鉄筋をつなぐ作業のひとつが、ガス圧接作業です。
鉄筋をつなぐ方法には、鉄筋を一定の長さに重ねる「重ね継手」、鉄筋を加熱・加圧しながらつなぐ「ガス圧接継手」カプラーなどによって鉄筋をつなぐ「機械式継手」、溶接による「溶接継手」の4つの工法があります。
その中でガス圧接は、安価で、信頼性があり、もっとも普及している工法です。
D16(鉄筋径16mm)以下は「重ね継手」とし、D19以上は、「ガス圧接」とするのが建築構造物では、一般的になっています。
ただ、天候が不順のときは、作業が出来ません。
また、火が発生する作業なので、消火器などで安全対策をする必要があります。
この工法は、昭和30年頃、日本で発明されたようです。
施工方法としては、まず、つなぎ合わせる鉄筋を切断機で切断します。
次に鉄筋に圧接器を取付け、二本の鉄筋の中心がずれないように締め付けます。
加圧器を動かし、鉄筋に圧力をかけてガスバーナーで加熱していきます。
そして所定のふくらみができたところで、加熱をやめ圧力を下げます。
接合部の外観形状をたしかめてから、圧接器を取り外します。
この一連の作業の、品質管理をする検査基準としては、下記があります。
まず基本が、外観検査です。
合否判定基準としては、細かい規定がいろいろあります。
圧接部ふくらみの直径は鉄筋径の1.4倍以上、ふくらみの長さは1.1倍以上。
他に、圧接面のずれ、鉄筋中心軸の偏心量などが判定されます。
外観検査では、判別できない部分を検査するのに、非破壊検査と破壊検査の2通りの検査方法があります。
非破壊検査で一般的なものは超音波探傷法で、破壊検査では、引張り試験があります。
引張試験は、現場にて抜き取った供試体(鉄筋)を法的試験機関で引張試験機にかけ、切断されるまで引っ張り、基準通りの強度をもっているかを判断します。
わたしは、昔20年ぐらい前に、東京のたしか「鮫島」というところに、検査機関があり、そこに電車(京王線だったかな)で供試体を麻袋に入れ担いで運ぶ途中に、袋が破れ電車の中で鉄筋が音を立て床に散らばり、とても恥ずかしい目にあった経験があります。
作業服だったこともあり、かなり犯罪者に似ていたとおもいます。
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