今回が「屋根の雨漏れを、ウレタン防水で完全修復」最終回です。
過去の記事では、材料・作業フローチャートなどを紹介しました。
それでは最初に、今回使用した各材料の工程順使用量です。
平場 仕様 (クリック拡大)
立上 仕様 (クリック拡大)
このような基準にもとづいて、塗布をしています。
今回使用した材料の、メーカーのカタログ(材料仕様)です。
(クリック拡大)
トップコート(仕上げ材)の色見本です↓
色が豊富にそろっています。
作業上の留意事項です。
1.電動工具は毎日始業前に点検し不良箇所は整備を行う。
2.保護具(安全帯、防護メガネ、防塵マスク、手袋など)の完全着用を行う。
3.作業場所の環境・状況を、確認・把握し、整理整頓に努める。
4.手動ミキサーによる巻き込み防止のため、安全装置の確認を行う。
5.材料の攪拌・塗布作業時には、保護具などを使用し、材料が直接皮膚に付着しないように注意する。
6.溶剤を含む材料などを使用する場合は、作業環境により換気措置対策に充分配慮する。
また、攪拌・塗布作業中は火気の使用を厳禁とし、必ず消火器を常設する。
このようなことに留意しながら施工してゆきます。
完成後における使用上の、禁止事項です↓
今回の工事に使用した、ウレタン防水のリーディングカンパニーです。↓
(株)ダイフレックス
ウレタン防水は、施工的にもいろいろなメリットがあり、これから先も工事現場で需要が多くなると確信します。
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前回に引き続き、既存屋根のウレタン防水改修工事です。
「その1」では、作業フローチャートの「2.下地の清掃」迄を紹介しました。
今回は、いよいよ「3.防水の施工」からです。
1)パラペット部下地処理
①パラペット部の既存ゴムシート防水層の汚れ除去と接着力向上のため、水性エポプライマーを塗布します。
②自着絶縁シート層を重ね張りします。
笠木とは30mm程離し、床面には50〜100mm程張り出し、ガラスクロスW=100程度にてDSカラー0.3㎏/㎡で両端部押さえとします。
2)床面下地処理
①塩ビシート防水層のしわは、切開して自着絶縁シートにてパッチ当てをします。
②浮き・あばれ対策として一定の範囲を定めて樹脂アンカープレートを打ち込みます。
3)床面プライマー塗布
①塩ビシート下地用プライマーを0.1㎏/㎡ローラー刷毛などで均一に塗布します。
②既設塩ビシートのジョイントおよびパッチ補修周りはW=100程度ガラスクロス補強を行ないます。
4)ウレタン防水層
①パラペット部にDSカラー立ち上がり用を1.5㎏/㎡鏝、ゴムベラなどで塗りつけます。
②床面にDSカラーを1.3㎏/㎡鏝、ゴムベラなどで流し延べします。
③1層目の硬化後、床面、パラペット部にDSカラーを再び1.5㎏/㎡鏝、ゴムベラなどで流し延べします。
5.保護塗料の塗布
1)トップコートの塗布
①乾燥硬化後(指触でべたつきがない状態)所定の配合比で充分攪拌混合したエクセルトップを各所全面ローラー刷毛などで均一に0.2㎏/㎡塗布します。
6.点検/完了
1)施工箇所のすべてを点検確認します。
2)作業場所・廃材などの集積場所、すべての片付けを行ないます。
3)ドレンストレーナーをタールエポにて塗装後、復旧します。
4)施工完了後は、2日間養生を行ってから使用します。
ここまでが、作業の流れです。
次回最終回は、使用材料・使用量などについて、紹介いたします。
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以前、塗膜防水工法(ウレタン防水)を紹介しました。
今回は、既設建物における屋根改修工事です。
内容は、老健施設を、建物を利用しながらの「改修」です。
屋上に、ウレタン防水を採用した理由は下記となります。
1.施工の自由度が高い
今回の工事では、一部、ELV塔屋が屋上に突きだしてきて、その部分はALC下地となり、取り合い部分が複雑な形状となります。
シート状の防水材を張り合わせるのと異なり、液状材料を塗布して成形する塗膜防水は、複雑な形状にも納まり良く防水層を形成できます。
2.既存部がシート防水である。
シート防水を張替えるより、経済的です。
また、化学反応で強力に接着する塗膜防水だからこそ、主材であるウレタン防水材を塗り重ねるだけで防水性能を復旧、増強が可能です。
重ね塗り改修(オーバーレイ改修)が可能なため、将来の改修時にも低コストで改修できます。
3.信頼性
不定形な液状材料を塗布して現場成形する塗膜防水は、防水層の弱点となりやすいジョイントがないため、水密性の高い防水層を形成できます。
4.臭気と無公害
アスファルト防水は、煙や臭気が発生するので、今回の現場環境下ではその点が、難点となります。
ウレタン防水は、居住者および近隣からの、臭気苦情を軽減します。
以上の検討より、ウレタン防水を使用しての施工となりました。
既設屋根はシート防水を施してあり、シートの亀裂・破れ・ふくれなどが多々見られます。
今までは、部分的にパッチ補修を行ってしのいでいましたが、今回シート防水の補修も含め、全面にウレタン防水を施します。
それでは、最初に今回使用した材料を紹介します。
(クリック拡大)









作業フローチャートは、以下となります。
1.下地の確認
1)下地防水層の浮き、あばれ等不良箇所を確認する。
2)その他、施工に支障がある場合は、速やかに工事の監理者に連絡し協議を行う。
2.下地の清掃
1)下地が充分乾燥していることを確認する。
2)下地に水たまりの発生がないことを確認する。
3)ドレン周りの清掃を行い、ストレーナーを一時撤去する。
4)全体の清掃を行い、埃・塵・泥土などをきれいに取り除く。
今回は、ここまでとします。
次回は、引き続き、作業の流れを紹介します。
ウレタン塗膜防水施工マニュアル
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過去の記事に於いて、22.断熱防露工事のカテゴリーでは、グラスウール、ウレタン吹付工法、外断熱工法などについて、記載してきました。
今回は、断熱塗装を紹介します。
住宅建築等における、一般的に使用されるタイプの断熱材は、下記等が挙げられます。
グラスウール(最安価、耐熱性、吸音性)
ロックウール(安価、耐熱性、吸音性)
羊毛断熱材(吸湿性、難燃性、断熱性、リサイクル性、有機化合物吸着性)
セルロースファイバー(吸湿性、難燃性、断熱性、リサイクル性、駆虫性、防カビ性、防音性、吸音性、防錆性、調湿性)
ウレタンフォーム(高い防水性、現場発泡施工)
フェノールフォーム(高い断熱性)
ポリスチレンフォーム(樹脂系では安価、軽量、耐水性)
EPS(ビーズ法ポリスチレン)
発泡ゴム(FEF) : 防水性と難燃性が卓越している。発塵しない。
このような断熱材以外に、最近「断熱塗装」が、施工されるようになってきています。
現在いろいろなメーカーにて、断熱性能を有する塗料が販売されています。
代表されるところでは、「断熱くん」「ガイナ」「キルコート」「ヒートカット」「スーパーサーム」などなど。
一般的に断熱塗料は、特殊セラミックの効果により、断熱性能を有する塗料です。
熱伝導率は、下記試験状況において、およそ、0.013kcal/mh℃前後が多いようです。
試験条件
塗装方法:こて塗り 塗膜厚:0.5mm 試験板:鋼板 熱伝導率用試験片:フリーフィルム
ちなみに、鉄(Fe)は、84、ガラスは、1、水(H2O)は、0.6です。
もちろん他の断熱材と同じく、断熱塗料の役目として、
夏の遮熱効果、冬の結露防止効果、遮音、防音効果等が挙げられます。
それでは、施工手順です。
最初に材料です。
某現場にて、「断熱くん」を使用しました。
その時の材料です↓
(クリック拡大)

次に、稀釈ですが、
原液使用が基本です。
ただし、下記調整がうたわれています。
塗付できる濃度に調整してありますが、調整が必要な場合には清水を少量ずつ加えながら稀釈してください。
稀釈しすぎると性能が発揮できなくなることがありますので、稀釈量を厳守してください。
刷毛・ローラー
1缶/清水200cc(牛乳瓶1本)まで
吹付け
1缶/清水500~1000ccまで
パターン塗り
原液とする。
そして、塗装工程です。
塗装の工程は一般の水性塗料と同じです
但し、断熱性能を充分発揮させるために、施工の際は各メーカーの「施工仕様書」等を一読した方がよいでしょう。
最初に、下地調整です。
●下地のゴミやサビ、汚れ等を除去し、ケレン、洗浄します。
(必要により高圧洗浄)
次に、下塗りです。
●下地に適合した下地処理(プライマー、シーラー)をしてください(市販の下地剤使用可)。
●鉄はサビ止めをします。
上塗り
(1)下地の乾燥を充分におこないます。
(2)缶を開封し、他の容器に移す前に電動攪拌機で5分以上攪拌してください。
下記写真は、某現場における攪拌状況と、塗装缶に入れ替えている状況です↓
(クリック拡大)

(3)塗装作業中も軽く攪拌します。
※攪拌が不充分な場合、性能が発揮できないことがあります。
刷毛・ローラー
【塗付面積】 25~30㎡/14kg (2回塗付量)
【塗付量】 0.46~0.56kg/㎡ (2回塗付量)
0.23~0.28kg/㎡ (1回塗付量)
吹付け
【塗付面積】 15~20㎡/14kg (2回塗付量)
【塗付量】 0.7~0.93kg/㎡ (2回塗付量)
0.35~0.465kg/㎡ (1回塗付量)
※数値は標準数値ですので、施工方法や形状等で変わります。
下記写真は、某現場における塗布1回目です↓
(クリック拡大)

仕上がり塗膜厚は0.6mm以上必要です。
必ず2回塗り以上で施工します。
また、2回目塗付は、1回目乾燥後に行ないます。
下記写真は、断熱塗料塗布2回目です↓
(クリック拡大)

塗装作業中・塗装後は換気を充分にして、自然乾燥させます。
開封した缶は使い切るようにします。
乾燥時間目安は、
夏:2時間(20℃)
冬:4時間(10℃)となります。
断熱塗料は、ウレタン吹付と比較して、厚さが少なくて済むので、RC造の床の巻き返しなどに最近使用されてきています。
上記写真も、床部分の断熱処理として施工しています。
また、発泡ウレタンと違い、火災の発生が少ないです。
いろいろ利点もありますが、信頼性・施工実績を増やしてゆけば、今後、ウレタン吹付けに変わる工法になるのかもしれません。
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