タイルの記事は、今回で4回目です。
それぞれ、床300角タイル張状況、外装タイル引張試験、外壁タイル貼付状況です。
建築建材のタイルは、耐久・耐摩耗性・機能性・メンテナンス性・美観他、あらゆる面で非常に優れた建築仕上げ材料です。
世界中で、内装/ 外装材として使用されています。
歴史も古く、起源は4000年前とも、5000年前とも言われています。 (世界のタイル博物館) その用途に応じて、実にさまざまな種類のタイルが用意され、使用されています。
それではタイルの材料を紹介します。
(A) タイルの品質は、JIS A 5209(陶磁器質タイル)によるほか、以下によります。
(1) タイルの形状・寸法・きじの質・標準色/特注色の別等は、特記によリます。
モザイクタイル及び内装タイルは、タイル製造所の標準品とします。
(2) 陶磁器質タイル型枠先付け工法に用いるタイルのきじの質は磁器質又はせっ器質とし、適用は特記によります。
ただし、せっ器質タイルは、吸水率3%未満のものとします。
(B) 役物
(1) 役物の適用は,特記によります。
ただし、内装タイルは、面取りしたものを使用します。
(2) 陶磁器質タイル型枠先付け工法の隅角部に用いる役物タイルの2つの表面に対する角度の許容差は、所定の値の±1°以内とします。
(c) タイルの試験張り、見本焼き等は、特記によります。
下記写真は、某現場にて納入した外壁用45二丁掛けタイルと、内装用タイルボンド(セラミックボンド)の材料写真です↓
(クリック拡大)

今回は、2種類ほど、タイル張りの工法を記述します。
最初にその一つである「密着張り(ヴィブラート工法)」を紹介します。
特徴は、下記です。
1. 振動工具を用いる
2. 目地の同時仕上げが可能
3. 作業効率がよい
4. たたいて張るより、タイルがくい込む
5. 小口平から二丁掛タイルに最適
一般的な圧着張りより、タイル裏面のモルタルの充填がより確実になります。
次に、壁タイル接着剤張りです。
一般的に接着剤張りは内壁に採用される工法です。
それでは施工手順です。
(ⅰ) タイル張りに先立ち、下地面の精度・乾燥状態を確認します。
(ⅱ) 下地表面に付着した不純物を除去します。
(ⅲ) 接着剤の1回の塗布面積の限度は、3m2以内とし、かつ、30分以内に張り終える面積とします。
また、練り混ぜる量は、1回の塗布量とします。
(ⅳ) 接着剤は金ごて等を用いて平たんに塗布したのち、所定のくし目ごてを用いてくし目を立てます。
(ⅴ) 目地割りに基づいて水糸を引き通し、基準となる定規張りを行い、縦横目地引き通しに注意しながら張り上げます。
(ⅵ) 1枚張りの場合は、手でもみ込むようにして押さえ付けます。
また、ユニットタ イル張りの場合、全面を軽くたたきながら目地の通りを手直しし、次いでたたき板で密着させます。
(ⅶ) 化粧目地は、接着剤の硬化状態を確認したのち、目地詰めを行ないます。
(ⅷ) 目地詰め後、タイル面の清掃を行ない完成です。
多彩に美しく割付けられた装飾材、または耐久性を付加する被覆材として、タイルがその機能を十分に発揮するためには、最適な材料と施工法の選定、確かな施工技術が必要不可欠です。
タイル工法特有の、エフロエッセンス(白華)現象等は、特に注意を払う必要があるでしょう。
下記写真は、建築現場における、いろいろなタイル張付け状況です。
(クリック拡大)
左側が外壁45二丁掛タイル張付け状況、右側が、内部柱カルチャーストーン接着張り状況です↓

左側が、内壁ボーダータイル(装飾用)接着張り、右側が、内部トイレ壁100角磁器質タイル接着張り状況です↓

またの機会にいろいろな種類をもう一度紹介したいと考えています。
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内装工事における、床材の一種である「ビニルシート」に関して記述致します。
過去の関連記事として、2007/03/10「床張用接着剤塗布状況」2008/09/13「長尺シート溶接工法」が、ありますので再読してみてください。
さてそれでは、一般的な床用タイル・シート類の施工手順を紹介します。
a.下地
1) コンクリート直均し仕上げ、モルタル塗り下地においては、下地が十分乾燥している状態で施工します。
やむを得ず不十分な乾燥状態で施工する場合、あるいは土間などで湿気が下地にこもるような場合は、エポキシ樹脂系接着剤を使用します。
すべての内装工事において、大切な基本は下地です。
2)合板等の木質系下地の場合は、釘頭が突出しないように打ち込まれた状態とし、目地についても不陸や2mm以上の透き間のないように管理を行ないます。
b.シート類の貼付け
1)シート類は,施工に先立ち仮敷きを行い巻きぐせ取りを行ないます。
とくにリノリウムについては仮敷きにより十分な伸縮調整を行なうことが大切です。
2)貼付けに先立ち下地はよく清掃の後、約 500g/m2の接着剤を櫛目ごてでむらなく塗布します。
3)貼付けは貼付け方向を正しく取り、空気溜まりを押し出しながら隙間なく平らに貼付けます。柱、出入口周り、改め口などのの周囲の凹凸も、出入りにならって隙間なく貼付けます。
4)貼付け後、はみ出た接着剤を清掃し、ローラーやこてで下地に圧着させます。
5)熱溶接工法の場合は、接合目地部をシート厚の2/3程度の深さにVカットあるいはUカットの後、余盛りを生じる程度に溶接を行ないます。
冷却後、余盛りは平滑に削り取ります。
C.保護ワックス掛け
特記なき限り、タイルあるいはシートの貼り付け後、清拭して、表面保護のための保護ワックス掛けを行ないます。
タイル・シート類の表面保護に使用するワックスについては特記によります。
特記のない場合は、アクリルエマルション系ワックスとします。
下記写真は、某現場における、床ビニルシートの材料搬入状況と、張付け施工状況です↓
(クリック拡大)

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床のタイルの張付手順です。
床用タイルの材質は、磁器質・せっ器質が主で、滑りにくさを考慮し原則として、無釉薬のものを使用します。
タイルを貼る工法は下記に分かれます。
1.一般床タイル張り
下地面(コンクリート等)に硬練りモルタルを敷き、木ごてなどで締め固めたのち定規ずりを行い、この上にセメントペーストあるいはモルタルを塗って床タイルをたたき押えて張り付ける工法。
2.大型床タイル張り
下地面に空練りモルタルまたは硬練り(バサモル)を敷き、水またはセメントペーストを散布しながらタイルをたたき押えて張り付ける工法。
3.床タイル接着剤張り
木ゴテ押えしたモルタル下地面に有機質接着剤を塗り、これにタイルまたはユニットタイルをもみ込み、たたき押えして張る工法。
以前、床石張付けの記事(2007/01/06床石張り工事状況)を書いたのですが、この張り方は2番の大型床タイル貼付けと同じ工法です。
張付ける際には、下地を清掃し水勾配等のレベルを確認し、目地割りに基づいて水糸を引通し、隅および角その他要所を押さえ、通りよく平らに張り付け、表面及び目地底は、随時清掃しながら張付けていきます。
張付け面積の大きい場合は、目地割り等により、縦横2.5m程度に基準となるタイル張りを行い、これを定規(通り、レベル)にして張り付けていきます。
目地詰めは、張付け後、モルタル硬化を見計らった時期に行ないます。
大形床タイル及び一般床タイルで目地幅の大きい場合は、目地用モルタルをゴムゴテで確実に充填したうえで、目地ゴテで、しっかり目地押えを行ないます。
一般床タイル及びユニットタイルで目地幅の小さい場合は、すり込み目地とします。
タイルを決定・施工する際のフローチャートです↓
1.見本品・見本焼提示、使用するタイル決定
2.タイル製品検査
3.見本張り及び現場にて、試験張り、確認
4.材料搬入・保管
5.施工準備、仮設準備
6.下地検査
7.下地調整
8.墨出し
9.タイル張付
10.目地詰め
11.清掃・後片付け
12.最終検査
タイル張り終了後、タイル表面を傷めないように清掃し、汚れを取り除きます。
清掃に酸類を用いる場合は、清掃前に十分水湿しをし、酸洗い後は直ちに水洗いを行い、酸分が残らないようにしなければなりません。
タイル工事は、仕上げ工事の中でも、工期に影響することも多く、又、施工により、耐久性等も関連してきますので、施工計画に基づいた適正な工事が大切になります。
タイル工事における、引張試験を紹介します。
タイル施工後の確認及び試験として、一般的に全面にわたる打診検査による浮きの有無の確認と、引張試験機による接着力試験があります。
打診検査とは、施工後、全面にわたり浮きがないかどうかを、打診用テストハンマー等を使用し、タイル面を叩いて、発する音の差で検査します。
張付用モルタルが硬化してから(約2週間程度)の検査になり、気温差により、硬化時間が違いますので、注意が必要です。
浮きがない場合には清音、浮きがある場合には濁音がします。
ただし、浮きの界面や材料特性等により、音に違いが見られることがあります。
ちょっと事例が違いますが、スイカを叩くと、身がしまっているスイカは、重めの音がして,詰まっていないと、軽い音がしますよね。
それと同じことです。
浮いているタイルは、金槌の柄等で叩いても、違った音がします。
次に引張試験です。
各工事仕様書により、多少、試験方法、合格判定基準が違います。
そのなかで、「建築工事共通仕様書」を紹介します。
a. 目地部分をコンクリート面まで切断して周囲と絶縁したものとし、材齢は強度が発現したと思われる時とする。
b. 試験体の個数は、3個以上、かつ、100m2 またはその端数につき1個以上とする。
c. 試験体位置は、監督員の指示による。
d. 結果の判定は、引張り強度が0.4N/mm2(4kgf/cm2)以上の場合を合格とする。
試験方法です。
1.壁面に電動カッター等で試験を行う1枚のタイル周り(四方)の目地を躯体まで切断します。
2.試験体の周囲のタイルが接着ボンドで汚れないよう、ガムテープ等で養生(保護)します。
3.接着剤(エポキシ樹脂ボンド)を、引張り試験器のアタッチメントに塗布します。
6)試験体のタイルにエポキシ樹脂ボンドを塗りつけたアタッチメントを貼り付けます。
7)ボンドの硬化時間を確認したら試験機を取り付けます。
8)試験機により、ゆっくり油圧をかけます。
9)タイルが剥がれた時点で、引張強度を測定します。
通常、内装タイル及び床タイルについては、定められている基準はありませんが、張付ける材料にモルタル等を使用する場合は、剥離を防止するためにも、外壁に準ずるのが望ましいとされています。
タイル接着力試験報告書の記載例です↓
1.概要、建物名、規模、構造
2.試験年月日、試験機、試験者、試験立会者、材齢
3.タイル材料メーカー品番、材質、製法
4.タイル施工業者
5.タイル張り面積
6.タイル施工箇所、試験箇所
7.タイル張り施工工法、下地の種別
8.混和剤、目地材、その他
9.現場調合混和剤張付け材料種別
10.裏面形状裏足高さ、裏足本数
11.試験結果
などです。
某マンション外壁にて、タイル引っ張り試験をおこなっている作業状況です↓
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