以前、このGL工法を一度紹介しました。
今回はその続きです。
GL工法とは、石膏等と接着剤を混ぜて練ったものを団子状にして、コンクリート壁面に直接、グリッド状に点付けし、その上からプラスターボードなどを圧着する工法です。
石膏ボ−ドの石膏系接着剤による直張り工法である、GL工法は下記のような特徴があります。
1.コンクリ−トの不陸直し、下地調整及び貼物下地骨組を必要としないため、作業が省力化されます。
2.下地にGLボンドをダンゴ状に塗りつけせっこうボ−ドを直接圧着するだけで、特殊な技術を必要としません。
デメリットは以前も記述しましたが、もうひとつ防音問題があります。
つまり、コンクリート壁とボードの間に空間が出来ることにより、音が太鼓のように共鳴(共振)して増幅され、上下階・隣接住戸間の防音性能が低下することがあります。
GL団子は乾燥して固化すると、モルタルのように硬くなり固体音をダイレクトに伝達するのです。
もうひとつGL工法の場合、取付する物体の下地がありませんから、絵などを掛けたりする場合は前もって下地を入れておく必要があります。
もちろんボードアンカー等を使用し、取付ける方法はありますが重量的な問題があります。
つまりある程度の重みのある物体は、ボードアンカーだと保たないので、しっかりした下地(木、コンパネ、鉄)を、GLを行う前に施工しておく必要性があるということです。
ボンドのピッチは、建築工事共通仕様書19章内装工事内の、表19.7.4 直張り用接着材の間隔(単位:mm)により規定されています。
施工箇所における接着材の間隔
ボード周辺部 150~200
床上1.2m以下の部分 200~250
床上1.2mを超える部分 250~300
下記の写真は、GLボンドを攪拌している作業状況と、張付け時において、石膏ボードの表面を定規でたたきながら,上下左右の調整をしている作業状況です。

万能ボードアンカー!!ヒット 先鉄三ぶ六くん BA3456-PB 35本
壁に、PBを張っている作業状況です。
現在、建築物の内装工事における壁及び天井の下地材のほとんどが、このPB(プラスターボード)を使用しています。
プラスターボードとは、芯材に石膏を入れ、その両面と側面をボード用紙で被覆した板を称し、耐火・防火・遮音性能を有しています。
石膏ボードとも呼ばれています。
厚さは一般的に、9,12,15,21mmとあります。
下地材として使うものと、表面に化粧シートを張って仕上げたものがあり、どちらも壁・天井などに使われます。
一般的な壁貼付けの施工手順を記述します。
最初に、石膏ボードを壁の寸法にあわせてカットします。
道具は、カッターを使用し、表面部分に切れ目をつけて、裁断します。
このあと、切断面の石膏部分の凹凸を、やすりで滑らかにします。
ここまでの作業の後にいよいよ壁にボードを張り付けていきます。
下地材(LGS軽量鉄骨下地)に直接張る場合は、ビスピッチが規定されています。(共通仕様書19章内装工事表19-7-2による)
ボード類を下地張りの上に張る場合は、接着剤を主とし、必要に応じて、小ねじ・タッカーによるステープル等を併用して張り付けます。
目地処理の種類は、継目処理工法(テーパーエッジ)、突付V目地工法(ベベルエッジ)、突付工法(スクェアエッジ)、目透し工法(スクェアエッジ)があります。
下記写真は、某マンションの内装工事における壁ボード張り付け状況です↓

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RC造マンションの天井プラスターボードに、クロスを張っている施工状況写真です。
天井面は、窓などからの光が当たり、凹凸が目立つ場合があるので、ボードのジョイント/クロスのジョイント、材質等に、注意を払ったほうが良いです。
クロスの材料の種類としては、ビニールクロス・布クロス・紙クロス・特殊クロス等があります。
特徴として、下記にしるしてみました。
1.ビニールクロス
もっとも一般的なクロスとして、数多くの製品があります。
価格も普及品から高級品までバリエーションが豊富に揃っています。
ただし、ビニールクロスの原材料は塩化ビニールで、製造工程において、可塑材を加えて製造されており、施工後、可塑剤は徐々に空気中に抜けていき、その分クロスが、数%縮む症状が現われる場合があります。
この現象は、量産クロスやソフトクロスに見受けられることがおおいです。
2.布クロス
仕上がり表面が、高級感があり、材質も厚めのものが多いです。
また、通気性が有る為、結露がでにくいという長所があります。
短所としては、ビニルクロスと違い、手垢などの汚れが落としにくい、施工単価が高い等があげられます。
3.紙クロス
紙を主要素材にした壁紙です。
ヨーロッパ等では需要の高い壁紙です。
日本では和の空間を表現するために使用されたり、紙を撚って作った糸を用いた紙布などが使用されます。
撥水加工が施してあるものもありますが、基本的に、シミのもとになるので水拭きは厳禁です。
手あかなどの汚れは消しゴム等を使ってこすり取るように落とします。
また、材料自体が薄い為、下地調整に手間がかかります。
4.特殊クロス
特殊クロスとは、天然木シート・船舶の内部・エレベーターの内部等に施工されているダイノックシートやリアテック、オルフィンシートなどがあります。
主に、不燃場所や木枠、スチール枠、店舗等に使用されます。
材質が硬く、施工も熟練が必要で、下地の平滑さが求められます。
某店舗の、天井にプラスターボード9mm(PB9mm)を貼付けている作業状況です。
下地の軽量材に、ボードをビス止めしています。
使用しているボードは、仕上げが塗装のため、ジョイントプラスターボード(JPB)を使用しています。
つまり、端部がテーパーになっていてその部分の表面の紙をはがし、(写真の白い部分)寒冷紗をはります。
その後、パテ処理、ペーパー掛けをおこない、塗装工事の工程にはいります。
ボードのジョイント部分は、ひび割れしやすいので上記のような処理をするわけです。
今回、この記事を書くにあたり、寒冷紗について調べてみようと思い立ち、検索をかけてわかったのですが、ガーデニングの品に多々使われているのですね。
勉強になりました。
内装工事に関して、楽しく読める本を一冊紹介します。
<DIY>とは、住まいと暮らしをバージョンアップするために、自分で快適な生活空間をつくりだす事をいいます。
つまり<Do It Yourself>の略です。
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内装工事DIY入門―リフォームにも、新築にも。DIYで世界でひとつの部屋をつくろう! 地球丸 2006-09by G-Tools |
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