今回は、左官工事です。
床モルタル工法を紹介します。
これは床にモルタルを流し込み、下地を構築する工法です。
現在、床のモルタル下地、モルタル仕上げはずいぶん少なくなりました。
原因のひとつは、コンクリート金ゴテ一発押さえが、普及したことです。
この普及により、モルタル床のメリットが無くなりました。
「モルタル金鏝仕上げ」は、下地にコンクリートを打ってから仕上げとしてモルタルを流すことになります。
ところが、コンクリート金ゴテは、モルタルを流すのをやめて「コンクリートを打設して一発仕上げ」としたのです。
モルタル仕上げとコンクリート仕上げは、見た目はほとんど同じです。
耐久性はコンクリートの方が圧倒的に強いです。
モルタルはやがてひびが入ったり、剥離したりしますが、コンクリートはそのようなことは、ほとんどありません。
モルタル仕上げは、下地としてのコンクリートをならす必要があるので、コテ仕上げが二度になり当然そのぶん割高となります。
コンクリート一発仕上げならコテ仕上げも一回で済みますので、割安なのです。
精巧さにおいても、以前紹介した「トロウェル」等の機械により、一発仕上げとモルタル仕上げに大差は無くなりました。
そのような理由により、現在は床の改修工事とか、床ヒーティングのパイプ保護モルタル等において、この工法が用いられています。
モルタルのひび割れに関しては、セメントを用いている特性上、乾燥することによる収縮クラックが多くを占め、ある程度は防ぐことの出来ない問題でもあります。
ただし、現在いろいろな繊維混和剤が、出てきておりこのクラックを低減しています。
下記写真は、某現場にてモルタルに混入して使用した、クラックバスターという製品です↓
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この現場は、改修工事の一つであり、床をバリアフリーにするため、既存の木床下地を撤去して、ALC板の床に、モルタルを打設しました。
その時の、床モルタル塗りの手順です。
(1) 床面を平滑にし、清掃をする。
(2) デッキブラシ等で、セメントペースト等を床面に十分塗り付けたのち、直ちにモルタルの塗付けにかかる。
(3) 塗付けは、水引き具合を見計らい、定規通しよく、勾配に注意し、金ごてで平滑に塗り均し仕上げる。
下記写真は、モルタル打設用ポンプの設置状況です。
今回、4階建ての建物だったので、左官業者が所有しているポンプを使用してモルタルを打設しました。
発電機につないで動かします↓
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このあと、木ゴテ、金ゴテ等を用い、下地を作ります。
最近は少なくなってきた工法ではありますが、左官工の腕の見せ所のひとつでもありますね。
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タイルの記事は、今回で4回目です。
それぞれ、床300角タイル張状況、外装タイル引張試験、外壁タイル貼付状況です。
建築建材のタイルは、耐久・耐摩耗性・機能性・メンテナンス性・美観他、あらゆる面で非常に優れた建築仕上げ材料です。
世界中で、内装/ 外装材として使用されています。
歴史も古く、起源は4000年前とも、5000年前とも言われています。 (世界のタイル博物館) その用途に応じて、実にさまざまな種類のタイルが用意され、使用されています。
それではタイルの材料を紹介します。
(A) タイルの品質は、JIS A 5209(陶磁器質タイル)によるほか、以下によります。
(1) タイルの形状・寸法・きじの質・標準色/特注色の別等は、特記によリます。
モザイクタイル及び内装タイルは、タイル製造所の標準品とします。
(2) 陶磁器質タイル型枠先付け工法に用いるタイルのきじの質は磁器質又はせっ器質とし、適用は特記によります。
ただし、せっ器質タイルは、吸水率3%未満のものとします。
(B) 役物
(1) 役物の適用は,特記によります。
ただし、内装タイルは、面取りしたものを使用します。
(2) 陶磁器質タイル型枠先付け工法の隅角部に用いる役物タイルの2つの表面に対する角度の許容差は、所定の値の±1°以内とします。
(c) タイルの試験張り、見本焼き等は、特記によります。
下記写真は、某現場にて納入した外壁用45二丁掛けタイルと、内装用タイルボンド(セラミックボンド)の材料写真です↓
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今回は、2種類ほど、タイル張りの工法を記述します。
最初にその一つである「密着張り(ヴィブラート工法)」を紹介します。
特徴は、下記です。
1. 振動工具を用いる
2. 目地の同時仕上げが可能
3. 作業効率がよい
4. たたいて張るより、タイルがくい込む
5. 小口平から二丁掛タイルに最適
一般的な圧着張りより、タイル裏面のモルタルの充填がより確実になります。
次に、壁タイル接着剤張りです。
一般的に接着剤張りは内壁に採用される工法です。
それでは施工手順です。
(ⅰ) タイル張りに先立ち、下地面の精度・乾燥状態を確認します。
(ⅱ) 下地表面に付着した不純物を除去します。
(ⅲ) 接着剤の1回の塗布面積の限度は、3m2以内とし、かつ、30分以内に張り終える面積とします。
また、練り混ぜる量は、1回の塗布量とします。
(ⅳ) 接着剤は金ごて等を用いて平たんに塗布したのち、所定のくし目ごてを用いてくし目を立てます。
(ⅴ) 目地割りに基づいて水糸を引き通し、基準となる定規張りを行い、縦横目地引き通しに注意しながら張り上げます。
(ⅵ) 1枚張りの場合は、手でもみ込むようにして押さえ付けます。
また、ユニットタ イル張りの場合、全面を軽くたたきながら目地の通りを手直しし、次いでたたき板で密着させます。
(ⅶ) 化粧目地は、接着剤の硬化状態を確認したのち、目地詰めを行ないます。
(ⅷ) 目地詰め後、タイル面の清掃を行ない完成です。
多彩に美しく割付けられた装飾材、または耐久性を付加する被覆材として、タイルがその機能を十分に発揮するためには、最適な材料と施工法の選定、確かな施工技術が必要不可欠です。
タイル工法特有の、エフロエッセンス(白華)現象等は、特に注意を払う必要があるでしょう。
下記写真は、建築現場における、いろいろなタイル張付け状況です。
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左側が外壁45二丁掛タイル張付け状況、右側が、内部柱カルチャーストーン接着張り状況です↓

左側が、内壁ボーダータイル(装飾用)接着張り、右側が、内部トイレ壁100角磁器質タイル接着張り状況です↓

またの機会にいろいろな種類をもう一度紹介したいと考えています。
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コンクリートブロック(CB)工事に関しては、過去に二度記事にしております。
屋上花壇ブロック積と、コンクリートブロック積です。
今回は、写真を豊富に取り混ぜ、一段階掘り下げて説明してゆきます。
それでは、最初に材料です。
コンクリートブロックはその圧縮強度等によって、A種、B種、C種の3種類に分類されており、C種が、最も性能が良いブロックです。
基本的なブロックサイズは390mm*190mmで、厚みは100・120・150・190mmと4種類になります。
このことは、以前の記事にも書きました。
下記写真は、某現場にてコンクリートブロック材料搬入状況です↓
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はじめに、縦の鉄筋を溶接します。
両面5d以上又は片面10d以上のアーク溶接を行う場合にかぎり、継手を設けることができます。
下記写真は、鉄筋溶接状況です↓
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ブロックを積む際に必要な鉄筋は、縦筋と横筋です。
それぞれピッチは、400mmと規定されています。
縦筋に倣ってブロックを積んでゆき、2段ごとに横筋用ブロックを使用し、鉄筋を横に挿入します。
壁鉄筋の重ね継手長さは40dと決められています。
下記写真参照↓
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コンクリートブロックは目地をモルタルで作り一つ一つ積み上げていきます。
そのため、目地のモルタルの硬化時間があるため、1日にあまり高く積んでしまうとコンクリートブロックの重みで目地がつぶれてしまいます。
よって、1日に積み上げられる高さは8段(1.6m)までと決まっています。
下記写真は、ブロックの目地を目地ゴテを使用して仕上げている(化粧目地)状況写真と、一日の積み上げ完了写真です↓
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開口部の上部には、臥梁(がりょう)を設置します。
これは、煉瓦造り・ブロック造りなどの組積造で、壁の頂部をかためる水平のはりのことを言います。鉄筋コンクリートで作り、階の継ぎ目、屋根の下などに設けることが多いです。
ブロック壁の窓などの開口には、アングル(スチール製)を使用することもあります。
このようにして、ブロックを一枚ずつ積み上げてゆき、完成します。
下記写真は、積み上げ状況と、完了写真です↓
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どこかの現場でブロックを積んでいる作業を見かけたら、しばらく観察してみてください。
職人さんの手際の良さは、技術と熟練度の高さを、とても感じます。
最近、いろいろな乾式工法により、ブロック積みは少なくなってきている気がしますが、いつまでも残ってほしい工種のひとつです。
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前回に引き続き、試験・調査カテゴリーです。
今回はコンクリートです。
コンクリートの現場試験に関しては、過去にも何度か記事にしています。
それは、「コンクリートの現場試験」であり、「カンタブ試験」でした。
今回は、その試験の中の「圧縮強度試験」です。
現場において、コンクリート打設の際に、圧縮強度試験用のコンクリート供試体を製作(JIS A 1132)します。
3本一組で、150m3に1回試験体を採取し、20±2℃の水中養生をおこない、 1回の試験結果が、呼び強度の値の85%以上でかつ、3回の試験結果の平均値が呼び強度の値以上であれば合格となります。
試験方法は、専用の機械に試験体を挟み込み、上から圧力をかけ破壊するまでの強度を測定します。
通常、4週強度で判断します。
一番大切なことは、実際に打たれたコンクリートの強度が出ているかどうか、です。
この試験は、どの建物でも、行なう、必須の監理項目です。
それでは手順です。
コンクリート工事の日、コンクリート生コン車が、到着すると、最初に、コンクリートを検査用に採取し、受入れ検査をします。
その際、コンクリート強度の試験用に1ロッド6体(1週3本、4週3本)の試験体を作ります。
下記写真は、生コン車からコンクリートを採取している状況と、供試体です↓
(クリック拡大)

供試体に関しては下記の基準が定められています。
A. 供試体の寸法
供試体は、直径の2倍の高さをもつ円柱形とします。
その直径は、粗骨材の最大寸法の3倍以上、かつ、10cm以上とします。
B. 供試体を作成する器具
a)型枠は、非吸水性でセメントに侵されない材料で造られたものとします。
b)型枠は、供試体を作るときに漏水のないものとします。
c)型枠は、所定の供試体の精度が得られるものとします。
d)型枠の内面には、コンクリートを打ち込む前に鉱物性の油又は非反応性のはく離材を薄く塗るものとします。
e)突き棒を用いて締め固める場合、突き棒は、先端を半球状とした直径16mm,長さ500~600mmの丸鋼とします。
f)内部振動機によって締め固める場合、振動機は、JIS A 8610に規定するものとします。
振動機の棒径は、供試体の最小寸法の1/4以下とします。
試験体を作成する際の、コンクリートの打込み方法です。
コンクリートは、2層以上のほぼ等しい層に分けて詰めます。
各層の厚さは160mmを超えてはなりません。
A. 突き棒を用いる場合
各層は少なくとも10cm2に1回の割合で突くものとし、すぐ下の層まで突き棒が届くようにします。
この割合で突いて材料の分離を生じるおそれのあるときは、分離を生じない程度に突き数を減らします。
B. 内部振動機を用いる場合
内部振動機はコンクリート中に鉛直に挿入します。
最下層を締め固める場合は、型枠の底面から約2cm上方までの深さまで突き入れます。
最下層以外を締め固める場合は、すぐ下の層に約2cm程度差し込むようにします。
C. 振動台式振動機を用いる場合
型枠は振動台に取り付けるか、強固に押し当てます。
振動締固めは、大きな気泡が出なくなり、大きな骨材の表面をモルタル層が薄く覆うまで続けます。
振動のかけすぎは避けなければなりません。
このようにして製作された供試体の形状寸法の許容差は、次によります。
a)供試体の精度は、直径で0.5%以内、高さで5%以内とします。
b)供試体の載荷面の平面度は、直径の0.05%以内とします。
c)載荷面と母線との間の角度は、90±0.5度とします。
型枠の取外し及び養生は、次のとおりとします。
a)コンクリートを詰め終わった後、その硬化を待って型枠を取り外します。
型枠の取外時期は、詰め終わってから16時間以上3日間以内とします。
この間、衝撃,振動及び水分の蒸発を防がなければなりません。
b)供試体の養生温度は、20±2度とします。
供試体は、型枠を取り外した後、強度試験を行うまで湿潤状態で養生を行わなければなりません。
供試体を湿潤状態に保つには、水中又は湿潤な雰囲気中(相対湿度95%以上)に置くとよいです。
下記写真は、現場にて水中養生を行っている状況です↓
(クリック拡大)

実際にコンクリートを圧縮する装置は、次の基準があります。
A. 圧縮試験機
圧縮試験機は、JIS B7733の6に規定する1等級以上のものとします。
また、試験時の最大荷重がひょう量の1/5からひょう量までの範囲で使用します。
同一試験機でひょう量をかえることができる場合は、それぞれのひょう量を別個のひょう量とみなします。
B. 上下の加圧板
上下の加圧板の大きさは、供試体の直径以上とし、厚さは25mm以上とします。
加圧板の圧縮面は、磨き仕上げとし、その平面度(2)は100mm当たり0.02mm以内で、かつ、そのショア硬さは、70HS以上とします。
C. 球面座
上加圧板は、球面座をもつものとする。
球面座は、加圧板表面上にその中心をもち、かつ、加圧板の回転角が3度以上えられるものとします。
最後に試験方法です。
a) 供試体の上下端面及び上下の加圧板の圧縮面を清掃します。
b) 供試体を、供試体直径の1%以内の誤差で、その中心軸が加圧板の中心と一致するように置きます。
c) 試験機の加圧板と供試体の端面とは、直接密着させ、その間にクッション材は入れません。
ただし、アンボンドキャッピングによる場合を除きます。
d) 供試体に衝撃を与えないように一様な速度で荷重を加えてゆきます。
荷重を加える速度は、圧縮応力度の増加が毎秒0.6±0.4N/mm2になるようにします。
e) 供試体が急激な変形を始めた後は、荷重を加える速度の調整を中止して、荷重を加え続けます。
f) 供試体が破壊するまでに試験機が示す最大荷重を有効数字3けたまで読みます。
下の写真は、実際に試験器にて、コンクリート供試体をつぶしている状況写真です。
(クリック拡大)

報告は、次の事項について行ないます。
a) 試験年月日
b) 供試体番号
c) 材齢
d) 養生方法及び養生温度
e) 供試体の直径(mm)
f) 最大荷重(N)
g) 圧縮強度(N/mm2)
h) 欠陥の有無及びその内容
i) 供試体の破壊状況
j) 見掛け密度(kg/m3)
コンクリートの圧縮試験は、建築工事現場において、基本中の基本と言えるでしょう。
このあたりは、現場管理をする上でも、一番最初に理解しなければならないと考えます。
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