以前の記事「車両系建設機械作業計画書」にて、建設機械の作業計画書を紹介しましたが、その中に、「合図の方法」の項目があります。
今回は、「車両系建設機械誘導時の合図法」を記載します。
労働安全衛生規則の「第二章 建設機械等(第百五十二条-第二百三十六条)」第一節 車両系建設機械において、以下の条文があります。
(合図)
第百五十九条
1 事業者は、車両系建設機械の運転について誘導者を置くときは、一定の合図を定め、誘導者に当該合図を行なわせなければならない。
2 前項の車両系建設機械の運転者は、同項の合図に従わなければならない。
これらの規則に基づき、建設現場において、いろいろな合図方法がおこなわれています。
「グーパー運動」もその一環です。
それでは、バックホー(ユンボ)等における一般的な合図を紹介します。
ポイントとして、
肉声の合図はエンジン音で聞き取れないので、手旗信号等の合図方法等を打ち合わせておくことです。
また、運転者に対する誘導・合図は、その現場で指名された者が行い、1人が決められた方法で行います。
複数者がおこなうと、オペレーターが誰の合図を受けて動作に入ればよいのかわからず、接触災害の原因になってしまいます。
合図方法は、手信号が一般的ですが、手旗や笛、ハンドマイク、懐中電灯、発煙筒といった信号用具を使用する場合もあります。
それぞれの現場の状況に応じて、適切な用具を使うことが大切になります。
誘導・合図者の注意事項です↓
1.誘導者は、トラマークチョッキや腕章などを着用し、運転者から見やすく、かつ、誘導者自身も安全な場所に位置する。
2.誘導の指示・合図は運転者によく分かるように大きな動作・発声でハッキリと。
また、危険を感じた場合は直ちに停車させる事が大切です。
3.誘導中は、周囲の状況にも十分に注意を払い、他の作業者などを近寄らせないようにします。
4.誘導終了時には、その旨を確実に運転者に知らせます。
それでは、実際の例を紹介します↓
(クリック拡大)

基本的な合図を紹介しています。
参考にして下さい。

全ての車両系建設機械には必ず「死角」が存在します。
オペレーターの見えない範囲をカバーするのが誘導者です。
機械の後進時にも細心の注意を払って誘導することが求められます。
周辺作業者との接触災害防止、また機械自身が路肩の崩壊などで横転する災害などを防止するためにもこれらのことを必ず守り、事故のない現場を目指しましょう。
建設機械施工技術必携(平成21年度版)
前回に引き続き、安全関係の記事を掲載します。
今回紹介するのは、「グーパー運動」です。
「グーパー運動」とは、建設現場・工事現場などで、危険が多い重機の周辺で、近くにいる作業員が移動する際、使われる合図です。
例えば、作業員が重機のオペレーターに手で『パー』を出します。
それは「止まって!」という意味となります。
続いて、それを確認した重機のオペレータは『グー』で返事をします。
つまり「了解!」という意味になります。
グー(ジャンケンのグー)は「OK」とか「了解」、パー(ジャンケンのパー)は「止まれ」の
合図で、グーとパーをあわせてグーパー運動です。
工事現場の重機の周りでは、得てして声が騒音で聞こえないため、このような合図が生きてきます。
また、全現場の合図を統一することにより、日々、人が入れ替わった時の混乱を防いでいるわけです。
作業員とオペレータの双方で意思を伝達・確認しあえる方法として使われているのです。
これら一連の安全行動を、現場では「グーパー運動」として、推進しています。
それでは、実際の手順をイラストで説明します。
みんなでやろう《グーパー運動》
合図は大きな動作でハッキリと!!
●あなたが動いている機械に近づく(通る)時は、安全な位置から
『これから機械の近くに行くよ!機械を止めてくれー』とオペレータに止まって合図を送る。
○右(左)手を高く上げ
○手のひらをオペレータに向け
○大きな動作で《パー》の合図をする
(クリック拡大)↓

○オペレータが確認するのを待つ
合図は パー
返事は グー
オペレータのあなたは、作業負から《パー》の合図をみたら
《パーヨシ》と唱和し
機械を止め
大きな動作で
こぶしを握り《グー》の合図をする
(クリック拡大)↓

あなたは、機械が止まり、オペレータの《グー》の合図を確認し、
《グーヨシ!!》と唱和してから機械に近づく(通る)
オペレータは、作業員が『安全な位置まで移動』してから作業を開始する。
これが一連の動作です。
昨今、安全作業の重要性は、建設現場でますます大切となっています。
特に重機災害は、重大災害(死亡事故等)の可能性が非常に高いです。
このようなことからも、現場における安全管理は、重機災害・重大災害をはじめとする労働災害防止に、徹底的に取組む必要があるのではないでしょうか。
そのひとつとして、「グーパー運動」を取り入れてみてください。
下記写真は、某現場における重機を使用している、掘削・埋戻し状況です↓
(クリック拡大)

(ちなみに、手足の指をグーパーさせることで健康増進を図る運動のことも「グーパー運動」と呼ぶようです)
『正しい合図』は災害からあなたを守ります。
工事現場で推進!「グーパー運動」
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