今回は、建築工事現場における、埋戻し(うめもどし)状況を、ビデオにて紹介します。
以前、土工事「埋戻転圧状況」という記事(2007年1月8日)にて、埋め戻し手順などを、紹介しました。
埋戻しとは、建築物の基礎及び地下工事が終わった後の空隙部分に、土砂を埋め戻して現状に戻すことを指します。
使用する土(埋め戻し土)は、根切り(掘削)土、または購入土などを、使用します。
さて、紹介するビデオは、某建築工事現場の埋め戻し状況です。
「You Tube」に、アップしました。
早速ご覧ください↓(表示されない場合は、再読込して下さい)
今回のビデオでの埋戻しは、ホイル式バックホウを使用しています。
この機械は、地盤のよいところで機動的に利用され、道路沿いの付帯工事などでよく使われます。
なんといっても、道路を自走できるところが、長所ですね。
また、バックホウが入って行けない箇所は、レッカーにモッコを使い、埋戻しをしています。
表面の転圧には、ランマ―プレートを使用しました。
転圧手順は、過去記事土工事「埋戻転圧状況」を御覧ください。
埋め戻し作業において、
掘り起こした土は、堅さや粒度が埋め戻しに適さない場合も多く、そのような場合は、搬送して再生または処分します。
また、敷地内に掘削土を仮置きする場所が確保できない場合も、場外搬出となります。
他に、その場で土質を改良(土壌改良)して、埋設用に適した土として再利用することもあります。
もちろん掘削規模に応じ、十分な締固め(転圧)が必要となります。
これらの作業手順を含め、土質などを検討し、適切な計画のもとに、施工することが大切です。
建築工事標準仕様書・同解説 JASS 3・土工事および山留め工事、JASS 4・杭・地業および基礎工事
【送料無料】 施工技術 土工事・コンクリート工事・基礎工事 / 小林康昭 【単行本】
今回は杭工事です。
紹介するのは、数ある工法のなかの「圧入工法」です。
杭を構築する工法としては、
打撃系
圧入系
掘削系
ハイブリッド系
等があります。
そのなかの「圧入系」とは、油圧による静荷重を用いて、既製杭を地中に押し込む工法です。
それでは、さっそく施工手順を説明します。
今回の圧入工法(プレボーリング併用)は、「オチパイル圧入工法」です。
「越智建設株式会社」さんのホームページを参考にさせていただきました。
材料(PC既製杭 250mm)も搬入されます↓
(クリック拡大)

・杭芯ずれ対策として専用のパイルスケールを使用します。
・使用するオーガー径は、杭径と同径とします。
・オーガーの鉛直性は、掘削開始前に水準器によりチェックします。
・掘削速度は、孔壁の崩壊や孔曲がりが生じないよう、0.4m/sec以下とします。
3.逆回転でオーガーを引き抜きます。
・急激なオーガーの引抜きにより、先端地盤に負圧が発生し、ボイリングを引起す可能性があるため、引抜き速度は掘削速度に準じます。
・杭の鉛直性は施工助手が2方向以上から確認し、最終的には、杭に水準器等を用いてチェックします。
5.油圧で所定の高さまで、杭を圧入します。
(クリック拡大)

・押込み速度は、鉛直性を確保するため、砂質土、粘性土とも0.2m/sec以下とします。
以上で完了です。
他の工法と違い、とても簡易で迅速な施工が可能です。
また、水やセメントを使用しないため、現場がきれいに仕上がります。
それにしても、杭工事はいろいろな工法があり、また年々進化しているのではないでしょうか。
建築工事標準仕様書・同解説 JASS 3・土工事および山留め工事、JASS 4・杭・地業および基礎工事
建築技術者のためのJASS4杭工事Q&A(2005)
建物を建てる際に、必ず必要になる工種が土工事です。
基礎を築造するためには、地面を掘削し、支持地盤面に建物を築造するわけです。
今まで2度ばかり、土工事に関して記事(土工事、土工事その2)にしましたが、今回は一歩踏み込んだ基本を述べてゆきます。
土工事の範囲は、掘って(掘削、根切り、根伐、根堀)、埋めて(埋戻し)、余った土を捨てる(残土処分)に分かれます。
最初に、「根切り」における品質管理事項です。
(1) 根切りは、所定の形状及び寸法を有すること。(施工図等に基づき施工する)
(2) 床付け面は、上部の構造物に対して有害な影響を与えないように、平たんで整ったものであること。
(3) 周辺の状況、土質、地下水の状態等に適した工法とし、関係法令等に従い、適切な法面とするか又は山留めを設ける。
(4) 根切り箇所に近接して、崩壊又は破損のおそれのある建築物、埋設物等がある場合は、損傷を及ぼさないよう処置する。 (特に隣家等は気の使うところです)
(5) 根切り底は、地盤をかく乱しないように掘削する。
なお、地盤をかく乱した場合は、自然地盤と同等以上の強度となるように適切な処置
を定め,監督職員の承諾を受ける。
(6) 寒冷期の施工においては、根切り底の凍結等が起こらないようにする。(シート養生等)
(7) 根切り底の状態、土質及び深さを確認し、監督職員の検査を受ける。
なお、支持地盤が設計図書と異なる場合は、監督職員と協議する。
次に「埋戻し」です。
(1) 埋戻しに先立ち、埋戻し部分にある型枠等を取り除く。
(2) 埋戻し及び盛土は、所定の材料を用い、所要の状態に締め固められており、所要の仕上り状態であること。
所定の材料とは、掘削した土で埋めるのか、購入した土で埋めるのか、どこかにある土を持ってくるのか等を指します。
(道内では、購入土は火山灰が多いです)
(3) 埋戻し及び盛土の材料及び工法は下表により、種別は特記による。
なお、埋戻し及び盛土は、各層300mm程度ごとに締め固める。
A 種 山砂の類 水締め,機器による締固め
B 種 根切り土の中の良質土 機器による締固め
C 種 他現場の建設発生土の中の良質土 機器による締固め
D 種 再生コンクリート砂 水締め,機器による締固め
(4) 埋戻し及び盛土の種別がB種又はC種で、土質が埋戻し及び盛土に適さない場合は、監督職員と協議する。
(5) 余盛りは、土質に応じて行う。
埋戻しに関しては、以前も記事(埋戻転圧状況)にしていますので、読み返してみてください。
最後に「残土処理」ですが、建設発生土の処理は、設計図書特記によります。
特記がなければ、構外に搬出し、関係法令等に従い、適切に処理しなければなりません。
土工事においては、災害及び公害の防止にも、下記のような注意を払う必要があります。
(a) 工事中は、異常沈下、法面の滑動その他による災害が発生しないよう、災害防止上必要な処置を行う。 (法面養生等、日常の管理が大切です)
(b) 構外における土砂の運搬によるこぼれ及び飛散、排水による泥土の流出等を防止し、必要に応じて清掃及び水洗いを行う。 (公共の道路を汚さないよう処置が必要です)
(c) 掘削機械等の使用に当たっては、騒音・振動その他現場内外への危害等の防止及び周辺環境の維持に努め、必要に応じて適切な処置を講ずる。
(d) 給排水管、ガス管、ケーブル等の埋設が予想される場合は、調査を行う。
なお、給排水管等を掘り当てた場合は、損傷しないように注意し、必要に応じて緊急処置をし、監督職員及び関係者と協議する。
(これは、結構この仕事に従事している方は、経験していると思います。
水道管を切った、ガス管を損傷したという話は数多く、非常に綿密な事前調査が必要です)
(e) 工事に支障となる軽易な障害物は、すべて除去します。
また、予想外に重大な障害物を発見した場合は、監督職員と協議する。
(遺跡、爆弾などで、私も20年前、東京の現場で不発弾を発見した経験があります)
土工事は、建築工事の初期の段階での工種であり、着工時の慌ただしさに振り回されることなく、確実な施工管理が要求されます。
また、最初から目視出来ない部分を施工する難しさもあり、臨機応変な対応が必要となります。
下写真は、某現場における基礎掘削状況です↓
天候に恵まれ、このような作業は気持ちがよいものですね。

建築工事共通仕様書(2009年度版)
建物を構築する前に、最初にその建物の建つ場所の、地盤を調査します。
一般的に地盤調査とは、構造物などを立てる際に必要な地盤の性質の把握などを目的として、地盤を調査することです。
この調査をおこない、地盤強度、地質等を判明させ、構造物の設計を行ないます。
基礎形式の選定や土工事の施工方法の決定のためにも必要です。
近年では、地震防災との関連もあって、その重要性はますます増しています。
地盤調査の一般的な手法は、下記が挙げられます。
※ボーリング調査
※標準貫入試験
※平板載荷試験
※スウェーデン式サウンディング試験
※動的コーン貫入試験
※ポータブルコーン貫入試験
※オランダ式二重管コーン貫入試験
※レイリー波探査試験など。。。
今回は、ボーリング調査及び標準貫入試験を紹介します。
ボーリングとは、地盤中に孔をあけることや、孔を使う各種の試験、資料採取等のために削孔等をすることを言います。
ボーリングの方法は、ロータリーボーリング、オーガーボーリング、試掘、コアボーリングなどがあります。
サウンディングとはロッドにつけた抵抗体を地中に挿入し、貫入、回転、引抜き等の抵抗から地層の性状を探査することを指します。
その分類の一つに標準貫入試験があります。
これは、質量63.5±0.5kgのドライブハンマーを75±1cm自由落下させて、ボーリングロッド頭部に取り付けたノッキングブロックを打撃し、ボーリングロッド先端に取り付けた標準貫入試験用サンプラーを地盤に30cm打ち込むのに要する打撃回数を測定する試験です。
この打撃回数をN値と呼びます。
この試験と同時に乱さない土の資料の採取(サンプリング)を行うことが一般的です。
つまり、「ボーリングを行い、各種の試験調査をする」この一連の作業をボーリング調査、標準貫入試験と称します。
長所としては、多くの国で基準化された試験方法で、結果の評価・対比が容易であること、現状の土を採取でき、土の観察が容易(物理的な土質試験に使える)であること、又、N値の利用分野が各種の規準で確立しており、過去データが多数蓄積されている等が挙げられます。
短所は、広い調査スペース(乗用車2台分以上)を確保する必要があり、試験時間が長く(場合によっては数日)、コストが比較的高いこと等があります。
地盤調査にあたり、地層構成が複雑な軟弱地盤の場合は、不同沈下が起こりやすいので、広い範囲で調査する必要があります。
最近問題になり始めたのが土壌環境問題です。
住宅地図・地形図及び謄本等から土地の履歴を調べ、土壌汚染の可能性についてチェックします。
また、土壌採取・分析することで汚染項目(直接採取のリスクがある第二種特定有害物質)による土壌環境状態を確認する必要があります。
下記写真は、実際のロータリーボーリング装置による地盤調査状況と、採取したサンプリングの状態です。
サイト内検索
カテゴリー
月別記事
最新コメント
- コンクリート圧縮強度試験 に kazzzz より
- コンクリート圧縮強度試験 に sinntoku より
- 鉄筋圧接部超音波探傷試験 に kazzzz より
最新 24時間 人気記事ベスト5
- 軽量鉄骨壁下地: 188 view(s)
- 軽量鉄骨天井下地(LGS工法): 159 view(s)
- 塗膜防水工法(ウレタン防水): 114 view(s)
- コンクリート圧縮強度試験: 112 view(s)
- 現場経費と一般管理費: 80 view(s)
スポンサー












