仮設工事における、仮囲いを紹介します。
仮囲いとは、工事をおこなう敷地を、安全に囲う仮設施設です。
一般的に「仮囲い」等と呼んでいますが、現場を第3者災害から守る意味でも非常に大切です。
工事現場により、いろいろな種類/工法を選択します。
どのような危険を抱えているのか、どのような場所で施工するのか等を十分に検討する必要があります。
その種類は、万能鋼板、なまこ板、バリケート、単管バリケード、コンパネ張り、単管+メッシュシート貼などなどがあります。
(以前記事仮設パネルゲート参照)
今回は、そのなかの万能鋼板(ばんのうこうはん)を紹介します。
万能鋼板とは、仮囲いに使う鋼製の材料のことです。
鉄板で出来ているので、耐久性に優れています。
町中で一番良く見かけるのではないでしょうか。
高さは一般的に、2m若しくは3mです。
特徴としては、表面の凹凸が多いので文字などは書きにくいです。
ただし、現在、フラットパネルタイプもあります。
また、リブの山のピッチが細かく曲げ剛性が大きいので傷がつきにくいです。
写真を主に、施工手順を紹介します。
某現場にて、万能鋼板を使用して仮囲いを施工しました↓
材料搬入状況(単管、クランプ等)
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続いて、仮囲い組立状況です↓
単管打込み状況
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そして、単管とクランプを使用して、骨組みを作ります↓
(クリック拡大)
最後に、鋼板を設置してゆきます↓
フックで引っ掛けてゆくのですが、風圧で飛ばされないよう、番線等で補強します。
(クリック拡大)
完成写真です↓
(クリック拡大)
仮囲いに要求される機能を一言であらわすと、現場の安全性、美観性、環境との調和性ではないでしょうか。
今後、施工のスピード化、また機能性に優れた材質などが、より求められると考えます。
建築工事安全施工技術指針・同解説
[法令許可票] 工事現場、建設・建築現場などに!法令許可票「建築基準法による確認済」「建設業…
過去の記事に於いて、22.断熱防露工事のカテゴリーでは、グラスウール、ウレタン吹付工法、外断熱工法などについて、記載してきました。
今回は、断熱塗装を紹介します。
住宅建築等における、一般的に使用されるタイプの断熱材は、下記等が挙げられます。
グラスウール(最安価、耐熱性、吸音性)
ロックウール(安価、耐熱性、吸音性)
羊毛断熱材(吸湿性、難燃性、断熱性、リサイクル性、有機化合物吸着性)
セルロースファイバー(吸湿性、難燃性、断熱性、リサイクル性、駆虫性、防カビ性、防音性、吸音性、防錆性、調湿性)
ウレタンフォーム(高い防水性、現場発泡施工)
フェノールフォーム(高い断熱性)
ポリスチレンフォーム(樹脂系では安価、軽量、耐水性)
EPS(ビーズ法ポリスチレン)
発泡ゴム(FEF) : 防水性と難燃性が卓越している。発塵しない。
このような断熱材以外に、最近「断熱塗装」が、施工されるようになってきています。
現在いろいろなメーカーにて、断熱性能を有する塗料が販売されています。
代表されるところでは、「断熱くん」「ガイナ」「キルコート」「ヒートカット」「スーパーサーム」などなど。
一般的に断熱塗料は、特殊セラミックの効果により、断熱性能を有する塗料です。
熱伝導率は、下記試験状況において、およそ、0.013kcal/mh℃前後が多いようです。
試験条件
塗装方法:こて塗り 塗膜厚:0.5mm 試験板:鋼板 熱伝導率用試験片:フリーフィルム
ちなみに、鉄(Fe)は、84、ガラスは、1、水(H2O)は、0.6です。
もちろん他の断熱材と同じく、断熱塗料の役目として、
夏の遮熱効果、冬の結露防止効果、遮音、防音効果等が挙げられます。
それでは、施工手順です。
最初に材料です。
某現場にて、「断熱くん」を使用しました。
その時の材料です↓
(クリック拡大)

次に、稀釈ですが、
原液使用が基本です。
ただし、下記調整がうたわれています。
塗付できる濃度に調整してありますが、調整が必要な場合には清水を少量ずつ加えながら稀釈してください。
稀釈しすぎると性能が発揮できなくなることがありますので、稀釈量を厳守してください。
刷毛・ローラー
1缶/清水200cc(牛乳瓶1本)まで
吹付け
1缶/清水500~1000ccまで
パターン塗り
原液とする。
そして、塗装工程です。
塗装の工程は一般の水性塗料と同じです
但し、断熱性能を充分発揮させるために、施工の際は各メーカーの「施工仕様書」等を一読した方がよいでしょう。
最初に、下地調整です。
●下地のゴミやサビ、汚れ等を除去し、ケレン、洗浄します。
(必要により高圧洗浄)
次に、下塗りです。
●下地に適合した下地処理(プライマー、シーラー)をしてください(市販の下地剤使用可)。
●鉄はサビ止めをします。
上塗り
(1)下地の乾燥を充分におこないます。
(2)缶を開封し、他の容器に移す前に電動攪拌機で5分以上攪拌してください。
下記写真は、某現場における攪拌状況と、塗装缶に入れ替えている状況です↓
(クリック拡大)

(3)塗装作業中も軽く攪拌します。
※攪拌が不充分な場合、性能が発揮できないことがあります。
刷毛・ローラー
【塗付面積】 25~30㎡/14kg (2回塗付量)
【塗付量】 0.46~0.56kg/㎡ (2回塗付量)
0.23~0.28kg/㎡ (1回塗付量)
吹付け
【塗付面積】 15~20㎡/14kg (2回塗付量)
【塗付量】 0.7~0.93kg/㎡ (2回塗付量)
0.35~0.465kg/㎡ (1回塗付量)
※数値は標準数値ですので、施工方法や形状等で変わります。
下記写真は、某現場における塗布1回目です↓
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仕上がり塗膜厚は0.6mm以上必要です。
必ず2回塗り以上で施工します。
また、2回目塗付は、1回目乾燥後に行ないます。
下記写真は、断熱塗料塗布2回目です↓
(クリック拡大)

塗装作業中・塗装後は換気を充分にして、自然乾燥させます。
開封した缶は使い切るようにします。
乾燥時間目安は、
夏:2時間(20℃)
冬:4時間(10℃)となります。
断熱塗料は、ウレタン吹付と比較して、厚さが少なくて済むので、RC造の床の巻き返しなどに最近使用されてきています。
上記写真も、床部分の断熱処理として施工しています。
また、発泡ウレタンと違い、火災の発生が少ないです。
いろいろ利点もありますが、信頼性・施工実績を増やしてゆけば、今後、ウレタン吹付けに変わる工法になるのかもしれません。
ヒートカットパウダー6L(NASA断熱塗料20Lに相当)
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新年第2弾は、アスベストをちょっとかじってみます。
また今回から、「36.解体工事」のカテゴリーを作成しました。
皆さんご存じの、悪名高きアスベストとは、天然に産する繊維状けい酸塩鉱物です。
日本名では、アスベスト鉱石をほぐすと、綿のような形状であることから石綿(「いしわた」、または「せきめん」)と呼ばれています。
以前より、アスベストは、耐久性、耐熱性、耐薬品性、電気絶縁性などの特性に優れており、
さらに、安価であるため、建材、電気製品、 自動車、家庭用品等、様々な用途に広く使用されてきました。
ただし、その石綿粉塵が呼吸とともに人体に吸い込まれると、体内で分解されず細胞に突き刺さり、20年から40年潜伏した後に、肺がんや中皮腫などの重大な健康被害をもたらすことが、近年明らかになりました。
そこで日本では、平成18年9月1日をもって、アスベストが、0.1%を超えて含有する全てのアスベスト製品の製造・輸入・譲渡・提供・新規の使用が、全面禁止となりました。
建物の解体やリフォームを行う場合などでは、アスベスト含有の事前調査を行います。
まず、施工図面等の設計図書で、建物や建材の石綿使用の有無を確かめます。
その結果、不明の場合は現場の検査・確認をし、目視・分析により作業の対応を判断致します。
その上で石綿の含有が不明の場合や、正確な含有濃度を測定する場合には検体のサンプル採取による、石綿濃度の分析調査を行います。
その結果、アスベストは、3つのレベルに分かれます。
アスベストレベルとは、『建設業労働災害防止協会』により定められている石綿含有建材別作業レベル区分のことです。
石綿の除去工事や処理をする際、レベルに応じた適切な処理をするための基準とされます。
これは、レベル1・レベル2・レベル3の三つに分類されています。
レベル1とは、
著しく発じん量が多い作業で、作業場所の隔離や高濃度の粉じん量に対応した防じんマスク、保護衣を適切に使用するなど、厳重なばく露防止対策が必要なレベル。
吹付け石綿など。
レベル2
比重が小さく、発じんしやすい製品の除去作業であり、レベル1に準じて高いばく露防止対策が必要なレベル。
①石綿保温材
②けいそう土保温材
③パーライト保温材
上と同等以上に石綿が飛散するおそれのある保温材。
レベル3
発じん性が比較的低い作業で、破砕、切断等の作業においては発じんを伴うため、湿式作業を原則とし、発じんレベルに応じた防じんマスクを必要とするレベル。
上記以外の石綿含有建材
このように分類されるのです。
今回は、某現場における、レベル3のアスベスト除去を紹介します。
作業手順を追ってゆきます。
除去するものは、石綿含有建材(アスベスト成形板)です。
1.機材の搬入
所定の場所に機材を搬入し、整頓して保管する。
機材とは、真空掃除機、アスベスト廃棄用ポリ袋、保護マスク、保護手袋、保護衣、区画用ポリエチレンシート、散水用噴霧器などです。
2.アスベスト取り扱い作業であることの表示を行う。
(1) 工事関係者以外立入禁止の表示と措置(特化則24条)(石綿則第7条)
(2) 作業主任者と職務内容の表示(安衛則18条)(石綿則第33条)
(3) 石綿処理工事であることの表示(石綿則第34条)
① 石綿処理工事であることの表示
② 石綿の有害性、人体に及ぼす作用の表示
③ 石綿の取扱上の注意事項の表示
④ 使用すべき保護具の表示
(4) 石綿の有害性、注意事項、保護具仕様等の表示(特化則38の3)
(5) 作業場所での喫煙・飲食禁止の表示(特化則38の3)(石綿則第33条)
下記写真は、某現場における仮囲いに掲示した、石綿解体作業に関するお知らせ看板です↓
(クリック拡大)

3.養生作業 (石綿則第14条)
作業員には、防じんマスク・保護マスク・保護衣を着用させます。
下記写真は、某現場におけるレベル3の成形板除去の保護衣です↓
また、もう一枚の写真は、作業にかかる前の、教育状況です↓
(クリック拡大)

レベル3は、非飛散形とも呼ばれ、比較的撤去に関する管理がレベル1,2と比較するとゆるいですが、決められたことを必ず守り、作業することが肝心です。
次回は、この続きから、いよいよ撤去にかかります。
アスベスト禍はなぜ広がったのか―日本の石綿産業の歴史と国の関与
石綿含有製品を使用した建物の解体の時に石綿(アスベスト)障害予防規則対応用品標識板 324-…
前回からの続きです。
間が空いてしまいましたが、あらためて、作業手順を紹介してゆきます。
マシン据え付けです(作業手順11)
手順として、
1.マシンを最下階のホール前に運搬します。
2.吊上げ治具を設置します。
3.マシンを吊上げピットに取り込みます。
4.マシンから搬送用キャスターを取り外します。
5.マシンをマシンビームと連結し、マシン上下に振れ止めブラケットを取付けます。
6.各ボルトを本締めしマシン発送用ブラケットを取り外し、吊上げ揚重機を撤去します。
以下、マシン据え付け作業図です↓
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続いて、
塔内電気工事です(作業手順12)
制御盤と、インバーター盤が主で、それぞれ取付、結線を行います。
エレベーターの心臓部ですね。
下記写真は、某現場における盤結線状況です↓
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カウンターウェイト組み立て(作業手順13)
油圧式エレベーター乗用の場合、
油圧ジャッキでカウンターウェイトを上下させて、かごを昇降させます。
以下、某現場におけるカウンターウエイト取付状況と、作業手順図です↓
(クリック拡大)

メインロープ掛け(作業手順14)
そして、メインロープを掛けます。
作業手順図です↓
(クリック拡大)

今回にて、最終としたかったのですが、ここまでとします。
早い時期にて、完結とします。
ちなみに、先日の11月10日は、日本エレベータ協会が決めた「エレベータの日」でした。
今後も、施工する際、乗降する際、それぞれ、より理解を深めてゆきたいと考えております。
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