クロス貼の工事に使用する、糊付機械を紹介します。
今までクロスの記事は、数回書いております↓
「クロス」
今回は、クロス張付けの施工に関しては別にして、ちょっとこの機械に関してのみ、掘り下げてみます。
クロスを糊で貼る際に、殆どの職人の方々が使用しているのが、この機械です。
つまり、用途として、自動でクロスに糊をつける機械です。
クロスを張っている現場を見たことのある人であれば、必ず目撃しているでしょう。
「自動 壁紙 クロス 糊付・切断機」といいます。
自動式は、電気を使用します。
一般的に、100V 50W です。
手動もあります。
「軽量手動壁紙糊付機」です。
これは、今回この記事を書く際に調べていて、初めて知りました。
この機械の歴史ですが、
1972年に、世界で初めて、クロス糊付機が発売されました。
当時の機械は、重量110kg、糊付速度3.5m/minでした。
現在、最新の自動糊付機は、重量が、37.7kg、糊付速度は、17.3m/minとなっています。
年々、機械重量・糊付速度が進歩しています。
代理店で購入できますが、楽天・ヤフーなどでも盛んに販売していますし、中古品は、ネットオークションでも手に入れることができます。
価格は、上から下までいろいろあるのですが、新品普及品で、30~40万程度でしょうか。
購入するときのポイントは、下記です。
1.軽量で小型なほど、運搬が楽です。
2.クロス残量と糊残量の常時表示機能搭載
3.設定枚数×長さを表示する積算機能
4.入力電圧チェック機能
5.壁紙の有無をセンサーで検知し、壁紙がなくなる前に自動停止する機能。
6.糊補給警告
あらかじめ糊付可能長さを登録すれば、糊付m数が設定長さになるとブザーでお知らせ。
糊供給機を接続すると、糊補給警告と連動し、糊の自動供給が可能。
7.クロス柄リピート頭出し機能
壁紙のリピート長さを計算し、自動で次の柄頭直前まで送りを行なう。
8.カウンタースリーポジション機構
操作パネルは、より操作しやすい位置で選べるスリーポジショニング設定。
±20°のチルト(首振り)機能、利き手フリー。
「クロス糊付機」で検索される動画(You Tube)は、下記です↓
一度見てみると、糊付状況がよく理解出来ると思います。
関連する動画も、いろいろなクロス張状況が動画として提供されています。
「クロス糊付機」
今後も、今回のような少しマイナーな情報記事も、アップしてゆこうと考えています。
08 世界で一番やさしい建築材料 (エクスナレッジムック 世界で一番やさしい建築シリーズ
壁紙・壁クロスの補修用接着剤「速乾ボンド 壁クロス用」そった紙もスピード接着
過去に2度ほどクロスに関する記事を掲載しました。
2006/12/25天井クロス張状況、2007/11/18クロス張り(内装工事)
今回は、材料に関して記述いたします。
そもそも建築工事における、壁紙とは可撓性のあるロール状またはシート状の壁紙のことをあらわします。
通常は、建物の壁面や天井面等の内装仕上げに用います。
建築業界では「クロス」とも言われています。
他の仕上げ材料に比べ、クロスは上から貼るだけで下地を隠し、安価でスピーディーに工事ができるという経済性を持ち合わせた仕上材です。
特にビニールクロスは加工しやすく、高い印刷技術によっていろいろなデザインの種類があり、様々な建物の、新築からリフォームに至る迄、使用されています。
ただし最近では環境における汚染が、指摘されています。
つまり、材料が含んでいる化学物質が健康に与える影響や、焼却時に有害物質を発することによる環境汚染です。このことにより、素材における塩化ビニル使用量を減らしたり、不揮発性の可塑剤(かそざい)を目指すなどの取り組みが行われています。
また、建材や家具に使われる化学物質によって、アレルギーや吐き気、めまいなどがおこる、シックハウス症候群も、問題になっています。
その原因と考えられる化学物質(ホルムアルデヒド、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、フタル酸ジエチルヘキシルなど)に対しても充分な対策をとる必要があります。
現在の、壁紙はいろいろな機能を備えています。
列記しますと、
1.汚れ防止・抗菌機能
2.スーパー汚れ防止(ミラクロス)
3.スーパー耐久性
4.吸放湿性
5.表面強化
6.消臭
7.耐水性
8.マイナスイオン
9.ホルムアルデヒド消去
10. 蓄光
その他にも防火性、カビ抑制、防塵、吸音、ほつれ防止などの機能を持ったクロスもあります。
一番大切なことは、建物の用途にマッチし、住環境を充分考慮し、適正な仕上げ材料を検討し決定することではないでしょうか。
下記写真は,ビニルクロスと、クロス用接着剤の材料です↓

以前(2006/12/25)の記事天井クロス張状況にて、クロスの材料、種類、特徴等を主に紹介しました。
今回は、施工面を重点的に記述します。
建築工事共通仕様書では、クロス張り工事は「19章内装工事」の「8節 壁紙張り」に分類されています。
適用範囲は、モルタル面、コンクリート面及びボード面に施す各種壁紙張りとなっています。
仕様書による材料の定義は、下記です。
(a) 壁紙はJISA 6921(壁紙)により,建築基準法に基づく防火材料の指定又は認定を受けたものとし,品質及び防火性能は特記による。
ただし,壁紙のホルムアルデヒド放散量は、特記による。
特記がなければ,F☆☆☆☆とする。
(b) 接着剤は酢酸ビニル樹脂系エマルション形等とJIS A 6922(壁紙施工用及び建具用でん粉系接着剤)を混合したものとし、使用量は固型換算量(乾燥質量)30g/m2以下とする。
ただし、接着剤のホルムアルデヒド放散量は,特記による。
特記がなければ、F☆☆☆☆とする。
(c) 素地ごしらえに用いるパテ及び吸込止め(シーラー)は、壁紙専用のものとする。
(d) 湿気の多い場所、外壁内面のせっこうボード直張り下地等の場合は、防かび剤入り接着剤、防かび剤入りシーラーを使用する。
(e) 下地に使われる釘小ねじ等の金物類は,黄銅,ステンレス製等を除き,錆止め処理をする。
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さて、施工は当然、下地処理からです。
石膏ボード面の素地ごしらえは、乾燥、汚れ付着物除去、穴埋めパテかい、研磨紙ずり、吸い込み止めと進んで行きます。
JIS A 6921(壁紙)に定める隠ぺい性3級のもので,素地面の見え透くおそれのある場合は,素地面の色調を調整します。
張付けは,壁紙を下地に直接張り付けるものとし、たるみ、模様等の食違いのないよう、裁ち合わせて張り付けます。
具体的には、ブラシ等を使用し、クロス表面をこすって中に入った空気を外へ出し、ヘラを当ててカッターで不要な部分をカットし、1枚目を張り付けていきます。
2枚目を張る際には、1枚目と隣り合う部分を同じく1cmほど重ねて張っておき、2枚重ねてカットします。
つなぎ目にローラーをかけて密着させると、ジョイント部分は、ほとんど目立ちません。
最後に、防火材料の指定又は認定を受けた壁紙には、適切な表示(シール貼り)を行います。
クロスを張る際に欠かせない道具が、自動糊付け機と呼ばれる機械です。
使用方法は、まず接着剤を水で溶いて攪拌し、機械に入れます。
クロスの材料を、機械の裏側にセットします。
機械の回転式のカッター部分で、クロスが自動でカットされ、材料に接着剤がローラーで塗布されて出てきます。
その後、接着剤がクロス表面につかないように、つづら折りに保管しておきます。
接着剤は半日程度乾くことがありません。
下記写真は、壁部分のクロス張り付け状況と、糊付け機械です。
RC造マンションの天井プラスターボードに、クロスを張っている施工状況写真です。
天井面は、窓などからの光が当たり、凹凸が目立つ場合があるので、ボードのジョイント/クロスのジョイント、材質等に、注意を払ったほうが良いです。
クロスの材料の種類としては、ビニールクロス・布クロス・紙クロス・特殊クロス等があります。
特徴として、下記にしるしてみました。
1.ビニールクロス
もっとも一般的なクロスとして、数多くの製品があります。
価格も普及品から高級品までバリエーションが豊富に揃っています。
ただし、ビニールクロスの原材料は塩化ビニールで、製造工程において、可塑材を加えて製造されており、施工後、可塑剤は徐々に空気中に抜けていき、その分クロスが、数%縮む症状が現われる場合があります。
この現象は、量産クロスやソフトクロスに見受けられることがおおいです。
2.布クロス
仕上がり表面が、高級感があり、材質も厚めのものが多いです。
また、通気性が有る為、結露がでにくいという長所があります。
短所としては、ビニルクロスと違い、手垢などの汚れが落としにくい、施工単価が高い等があげられます。
3.紙クロス
紙を主要素材にした壁紙です。
ヨーロッパ等では需要の高い壁紙です。
日本では和の空間を表現するために使用されたり、紙を撚って作った糸を用いた紙布などが使用されます。
撥水加工が施してあるものもありますが、基本的に、シミのもとになるので水拭きは厳禁です。
手あかなどの汚れは消しゴム等を使ってこすり取るように落とします。
また、材料自体が薄い為、下地調整に手間がかかります。
4.特殊クロス
特殊クロスとは、天然木シート・船舶の内部・エレベーターの内部等に施工されているダイノックシートやリアテック、オルフィンシートなどがあります。
主に、不燃場所や木枠、スチール枠、店舗等に使用されます。
材質が硬く、施工も熟練が必要で、下地の平滑さが求められます。
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