前回に引き続き、鋼製床下地の後編です。
各使用材料まで、紹介しました。
それでは、作業手順です↓
1.清掃、墨出し、レベル出し
床(コンクリート面)を清掃し、正確に基準の墨を出して、支持脚の位置を確定します。
また、端部の壁廻りに高さのレベル墨を出します。
2.支持脚の固定
基準墨に従い、鋲打銃等を用いて床基盤と支持脚を堅牢に、接着剤兼用で、アンカー留めします。
下記写真は、某現場における支持脚の施工状況です↓
(クリック拡大)

3.大引き敷き込み
支持脚に大引き鋼を固定します。
受け金具下のナットを十分に締め上げます。
4.レベル調整
レーザー又は水糸等を用いて、レベル調整を行います。
水平を確認したら、がた・ゆるみが生じないよう確実に固定します。
5.根太敷き込み
大引き鋼に、クッションを挟めて、根太を敷きます。
6.完成
床上を清掃し、フロアー鋼製床下地の完成です。
その後、床下地となるコンパネ等を敷き込みます↓
(クリック拡大)

一般的に、鋼製床には、弾力性・硬さ・滑り・強度などが、要求されます。
各部材を確実に固定し、ガタ・緩みなどが発生しないよう施工することが大切です。
現在、その性能の目安とも言うべき日本工業規格(JIS A6519)が制定され、鋼製床組の性能の標準化が
図られています。
最後に、鋼製床下地断面図と、許容荷重表をアップします↓
株式会社 桐井製作所 STEEL FLOORカタログより抜粋
(クリック拡大)

今回は、鋼製床下地について記述します。
調べてみると、このサイトにおいて「21.内外装工事」のカテゴリーは、建築工事の工種の中で、記事数20回とダントツに多いのです。
(建築全体では、見積書22回が最多)
しかし、前回の記事は、なんと今年の1月迄遡ってしまいます。
そのとき掲載した投稿は、「床フローリング接着工法」 1月17th, 2009でした。
床に関しては、多彩な材料、種類、工法などもあり、今回は仕上材ではなく、下地工法を紹介します。
これも過去において、下記のような工法を掲載しております。
※ 乾式遮音二重床(ユニットフロア) 7月6th, 2008
※ ネダフォーム(床下地工法) 5月18th, 2008
とくに、ネダフォームは当サイトの人気記事でもありますので、興味のある方は立ち寄ってみてください。
さて、床下地の種類ですが、大きく分けると「根太工法」(根太を組み、下地から床面を離す工法)と「直貼工法」(下地に直接床仕上げ材を貼る方法)があります。
これは、以前のネダフォームの記事にも掲載しています。
そのなかで、鋼製床下地は、字のごとく、鉄製の根太、大引きで構成される床の下地です。
体育館や教室、特に公共施設、事業所の床などに使用されますが、最近では一般家庭、アパートなどにも使用されています。
そのスチールフロアー(鋼製床下地)の特長から、まとめてみました↓
1.防錆力
当然材料がスチール系ですから、錆が気になるところではあります。
しかし、ほとんどのメーカーで出している部材は、溶融亜鉛メッキ鋼板及びクロメートメッキを使用していますので、サビの発生に対しては問題ありません。
2.耐久性
鋼製の為、耐食・防虫効果があり、他の材料より耐久性にも優れています。
3.不燃性
鋼製の為、耐火・耐熱効果があり、不燃材料として使用できます。
4.弾力性緩衝性
クッションゴムを使用し、直ジョイント工法の為、支持部の床面弾力性、緩衝性が均一です。
よって、人体に優しい床となっています。
とくに、競技にあった弾力性を有するので、体育館等に使用すると、床面の機能を長く保つことが出来ます。
5.高さ調整
調整が簡単で正確なレベル出しが可能であるため、仕上材床面の平滑度が期待できます。
特に高さを大きくとる場合、他の工法と比較して有利です。
6.工期の短縮
工場でプレハブ化した製品を搬入するので、現場加工が少なく工期が大巾に短縮できます。
7.経済性
工期短縮ができ、耐久性があるため、経済的です。
8.高低床性
特殊なベーススタンドにより、高床低床が可能です。
それでは、さっそく作業手順です↓
1.最初に、各材料です
基本的に、支持脚、大引鋼、根太鋼の部材で構成されます。
下記写真は、某現場に納入した、鋼製床下地材料です。
左側が、支持脚を固定するアンカーで、右の写真が、支持脚です↓
(クリック拡大)

さて今回は、ここまでとします。
次回後編にて、これらの材料を使い、いよいよ施工作業手順を紹介します。
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前回に引き続き、FRCパネル(外断熱後張り工法)後編です。
「2.取付け工事前作業」で、記事が終わっていましたので、今回は作業手順の3番目である、「3.パネル取付工事」から、紹介します。
3.パネル取付工事
A.接着剤塗
躯体側又は、パネル側に接着剤を塗布します。
B.パネル躯体圧着/貼付け
パネルを割付け墨に沿って躯体へ圧着します。
C.ドリルホール
圧着したパネルのボルト位置から躯体迄ドリルで、孔を開けます。
D.アンカー装着
取付アンカーを差込み,ボルトを回し,アンカーを広げながら,しっかりと固定します。
E.目地バックアップ材取付
パネル間,目地部に所定の目地バックアップ材を釘止めします。
F.ボルト頭処理
ボルト頭部のコンクリート粉や汚れを取除き、専用処理剤(前回記事写真紹介)を用いて、パネル面と同一になるように処理を行ないます。
ここ迄で、パネル取付け工事は完了です。
次に「4.仕上げ工事」です↓
A.目地シーリング
指定材を使用します。
B.開口部他養生
C.下地シーラー処理
指定された専用耐アルカリ性シーラーを用いて塗装の下地処理を行ないます。
D.仕上げ材塗布工事
最後に,最終作業手順である
「5.取付工事後作業」です↓
A.開口部金物/配線等取付
B.完了検査
C.足場解体
D.障害物復元
E.残材搬出
F.清掃・美装
ここまで、ざっとでありますが、FRC断熱パネルを使用した、外断熱工法を紹介しました。
内側からの断熱では、間仕切り壁や床の部分で断熱材が切れ、その隙間の部分から、大量の熱が逃げてしまい、局部結露等を引き起こす原因になることが多いです。
外断熱工法であれば、断熱材の切れ目も少なく、熱の放出もおさえられます。
今後、外部の温暖化防止、省エネルギー等のことも考えますと、前向きに進化してゆくジャンルではないでしょうか。
家族・住い・地球が長生きできる家―無垢の檜と外断熱で建てる地熱住宅
外断熱の施工に!つめがあるからピタッと留まる【WING】つめぴたッ(100個入り)10P25Sep09
とても長い題名になってしまいましたが、FRC断熱パネルを紹介します。
前回の記事にて、外断熱のことを少し書かせていただいたのですが、これは、その工法の一つである「FRC断熱パネル」を使用した外断熱工法です。
FRC断熱パネルは、GRC板耐アルカリ(ガラス繊維強化セメント板)と断熱材を、複合したコンクリート型枠断熱パネルです。
特徴として、型枠の性能を兼ね備えているため、型枠合板(コンパネ)を使わずに、外壁面・スラブの施工が可能です。
また当然ですが、この工法により、資材の節約、施工の大幅な効率化が可能となります。
表面材に使用するFRCは耐久性、耐水性に非常に優れています。
また、断熱材の吸水性がほとんどないため、寒冷地でも地面の近く(建物の下部)での使用が可能です。
このパネル材は、昭和60(1985)年9月5日付建設省住指発第510号通達に基づく耐火性能試験(2時間)加熱試験に合格し、防火上支障がないものとして認められています。
また、断熱材は、ノンフロン断熱材「スタイロフォーム」を標準採用しています。
FRC断熱パネルは、接着剤と専用アンカーを用いる後貼り工法も可能です。
建物外部からの作業が主体となるため、居住者が入居したままで施工ができ、既存建物の外断熱改修工事に最適です。
今回は、この「後張り工法」の作業手順を、写真を取り混ぜながら紹介致します。
一般的な作業手順です。
1.工事計画
A.対象建物の現状調査
B.取付け躯体の調査
C.施工図の作成(パネル割付図等)
D.パネル調査(種類/仕様/コーナー本数など)
E.施工計画書作成
F.開口部金物等の製作
2.取付け工事前作業
A.障害物排除
B.パネル/資材搬入
某現場にて,使用した材料です。
下記写真参照↓
左より,材料搬入、寸法確認、専用目地材料です。

左より、専用接着剤、専用アンカープラグ・ピン・ワッシャー、アンカー頭専用埋め材です。

C.材料検査
D.足場組立/確認
E.開口部金物/配線/突起物処理
F.既存壁面下地調整
G.墨出し
H.パネル裁断/加工
下記写真は,パネルの切断加工状況です↓

I.寸法等検査
前編は、ここ迄とします。
次回、後編では、いよいよパネルを躯体に、張付けてゆきます。
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