以前、「床張用接着剤塗布状況」の記事において、ビニル床シート貼りの施工を紹介しました。
今回は、床の長尺シート材等を貼る際に、用いられる溶接工法を記してみます。
ビニル床シートは、張付けに先立ち、仮敷きを行い、巻きぐせを取ります。
下地はよく清掃の後、約 500g/m2の接着剤を櫛目ごてでむらなく塗布します↓(クリック拡大)

貼付けは貼付け方向を正しく取り、空気溜まりを押し出しながら隙間なく平らに貼付けます。
柱,出入口回り,改め口などのの周囲の凹凸も、出入りにならって隙間なく貼付けます。
張付け後は、表面に出た余分な接着剤をふき取り、ローラー掛け等の適切な方法で圧着し、必要に応じて、押縁留めをして養生を行ないます。
さて、シート床材の溶接です。
目地溶接作業は、全面接着工法で納めた後、12時間以上経過してから行ないます。
1.目地切り
ビニル床シート張付け後、接着剤が硬化したのを見計らい、はぎ目及び継目の溝切りを、溝切りカッター等を用いて行ないます。
溝は、V字形又はU字形とし、均一な幅に床シート厚さの2/3程度まで溝切りします。
このとき必ず、床厚の1/3が残っていることが必要です。
下図参照(クリック拡大)

2.溶接作業
溶接作業を開始する前に、溝切した目地をよく清掃しておきます。
熱溶接機を用いて、目地溶接棒をスピードノズルに差し込み、底部が床面と水平になるように角度を保ちながら溶接機を手前に引き、溶接作業をします。
ビニル床シートと溶接棒を同時に溶融し、余盛りができる程度に加圧しながら溶接します。
左側より、溶接作業図、溶接棒材料、溶接作業写真です(クリック拡大)

3.目地仕上げ
溶接完了後、溶接部が完全に冷却したのち、余盛りを削り取り、平滑にします。
床面に溶接済みの目地棒にトリムガイド(K-605)をあてがい、スパチュラナイフ等で2回に分けてカットします。
1回目はトリムガイドにより粗切り(少し残す)されますので、2回目のカットで目地棒を床面と同一になるように丁寧に仕上げます。
カット作業図↓(クリック拡大)

これで溶接作業完了です。
最後に仕上げとして、接着剤の硬化後、全面を水ぶき清掃し、乾燥後は、ビニル床シート製造所の指定する樹脂ワックスを用いてつや出しを行ないます。
床張り作業は、手直しが非常に、大変なので、張る前に下地状況も含め、綿密に作業計画を立てる必要があります。
貼り終わってから、下地等の凸凹が目立ち、やり直し等にならないよう、施工前の段取り及び調査を綿密にしなければなりません。
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床の下地工法には、いろいろありますが、今回は「ネダフォーム」を紹介します。
「ネダフォーム」とは、発泡ポリスチレンフォームからなるコンクリート床及び木造床下パネルです。
床下地工法には、「根太工法」(根太を組み、下地から床面を離す工法)と「直貼工法」(下地に直接床仕上げ材を貼る方法)があります。
下記は一般的な床下地施工方法です。
「根太工法」
1.木床組+合板+仕上げ材
2.アジャストフロアー+合板+仕上げ材
3.システムフロアー
4.鋼製床組
5.ネダフォーム+合板+仕上げ材
「直貼工法」
1.コンクリート金ゴテ+仕上げ材
2.モルタル金ゴテ+仕上げ材
ネダフォームの一般的な特徴を列記します。
1.床下地材が断熱材そのものであることにより、床仕上工事の施工合理化を図ることができる。
2.床重量衝撃音の軽減になる。
3.高断熱、高遮音など高性能の各種製品を選択することが可能です。
4.原料にホルムアルデヒドを使用しておらず、区分は F☆☆☆☆等級です。
5. 適度な弾力性により、歩行感が良く疲れにくく、転倒時の安全性が高い。
さて、施工方法です。
コンクリート床下地に、ネダフォームを使用し、フローリングを張る迄の施行手順です。
最初に、床レベル、及び割付図に基づいた墨出しを行います。
壁との取合い部分に木製際根太を施工します。
コンクリート面に、専用接着剤ネダタイトを塗布します。
次の段階として、モルタル団子(専用レベル調整材ネダモルト)を敷きながらパネルを設置していきます。
使用するパネルは、上張りが出来る、合成木材の桟木が303mmピッチで入っている製品を、使用します。
レベルを調整して完成です。
この上に直接床材(フローリング)を張ることが可能です。
北海道の場合、この工法に断熱性能をすべて負担させることはあまりありませんが、歩行感は確かにすばらしいと感じます。
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