今回は、鋼製床下地について記述します。
調べてみると、このサイトにおいて「21.内外装工事」のカテゴリーは、建築工事の工種の中で、記事数20回とダントツに多いのです。
(建築全体では、見積書22回が最多)
しかし、前回の記事は、なんと今年の1月迄遡ってしまいます。
そのとき掲載した投稿は、「床フローリング接着工法」 1月17th, 2009でした。
床に関しては、多彩な材料、種類、工法などもあり、今回は仕上材ではなく、下地工法を紹介します。
これも過去において、下記のような工法を掲載しております。
※ 乾式遮音二重床(ユニットフロア) 7月6th, 2008
※ ネダフォーム(床下地工法) 5月18th, 2008
とくに、ネダフォームは当サイトの人気記事でもありますので、興味のある方は立ち寄ってみてください。
さて、床下地の種類ですが、大きく分けると「根太工法」(根太を組み、下地から床面を離す工法)と「直貼工法」(下地に直接床仕上げ材を貼る方法)があります。
これは、以前のネダフォームの記事にも掲載しています。
そのなかで、鋼製床下地は、字のごとく、鉄製の根太、大引きで構成される床の下地です。
体育館や教室、特に公共施設、事業所の床などに使用されますが、最近では一般家庭、アパートなどにも使用されています。
そのスチールフロアー(鋼製床下地)の特長から、まとめてみました↓
1.防錆力
当然材料がスチール系ですから、錆が気になるところではあります。
しかし、ほとんどのメーカーで出している部材は、溶融亜鉛メッキ鋼板及びクロメートメッキを使用していますので、サビの発生に対しては問題ありません。
2.耐久性
鋼製の為、耐食・防虫効果があり、他の材料より耐久性にも優れています。
3.不燃性
鋼製の為、耐火・耐熱効果があり、不燃材料として使用できます。
4.弾力性緩衝性
クッションゴムを使用し、直ジョイント工法の為、支持部の床面弾力性、緩衝性が均一です。
よって、人体に優しい床となっています。
とくに、競技にあった弾力性を有するので、体育館等に使用すると、床面の機能を長く保つことが出来ます。
5.高さ調整
調整が簡単で正確なレベル出しが可能であるため、仕上材床面の平滑度が期待できます。
特に高さを大きくとる場合、他の工法と比較して有利です。
6.工期の短縮
工場でプレハブ化した製品を搬入するので、現場加工が少なく工期が大巾に短縮できます。
7.経済性
工期短縮ができ、耐久性があるため、経済的です。
8.高低床性
特殊なベーススタンドにより、高床低床が可能です。
それでは、さっそく作業手順です↓
1.最初に、各材料です
基本的に、支持脚、大引鋼、根太鋼の部材で構成されます。
下記写真は、某現場に納入した、鋼製床下地材料です。
左側が、支持脚を固定するアンカーで、右の写真が、支持脚です↓
(クリック拡大)

さて今回は、ここまでとします。
次回後編にて、これらの材料を使い、いよいよ施工作業手順を紹介します。
ウッドデッキ、DIY用木材高耐久性ウッドデッキパネル・【激安価格】セランガンバツー製(6枚セ…
わたしのこのサイトのなかで、2番目に人気がある記事が「軽量鉄骨壁下地」です。
今回は、その第2弾です。
前回の記事と合わせて、一読下さい。
最初に「軽量鉄骨」LGS壁の長所を紹介します。
1.施工性がよい。
鉄骨造やRC造の場合、溶接やコンクリート釘などにより簡単に下地を組み立てることができます。
2.木下地と比較すると、それほど熟練能力を必要としない。
3.木下地に比べ単価が安い。
4.シロアリなどの被害がない。
続いて、LGS壁の短所です。
1.壁の下地は、幅により軟弱さがある。
2.溶接を使う場合は、火災の危険性がある(これは、LGS工事自体が、ウレタンなどを吹いた後の工程になるので、過去においても火災例が多々あります)
それでは,最初に材料の種類です。
LGS壁は、基本的に「スタッド」「ランナー」「振れ止め」「開口補強材」で構成されています。
幅の寸法で、50形から100形迄あり、それぞれで使用出来る高さが決まっています。
(下表右列参照)
それ以上の高さの場合は、一度その高さで水平材(H鋼など構造的に耐えうる材料)で受けてから、その上に足すことになります。
墨出し(位置出し)を行い、材料の段取りが完了すれば、すぐに組み立てることができます。
以前は、床に出した墨を「下げ振り」を用い上部スラブ等にあげていたのですが、最近はレーザーポイント等の機械ですぐに正確な位置出しが可能になりました。
これからますます、現場のスピード化が促進されるのでしょう。
最後に、某現場における軽量鉄骨壁(間仕切り)の写真を紹介します↓

薄板軽量形鋼造建築物設計の手引き
【種類別工具】トラスコ中山:TRUSCO 一般軟鋼用溶接棒心線径3.2棒長350
新しいカテゴリー「34.試験・調査」の最初の記事は、地盤調査の手法の一つである「スウェーデン式サウンディング試験」です。
この試験は、地表面から深度10mまでの土の硬軟、締まり具合などを判別するための抵抗値を求める試験です。
戸建住宅など小規模建築物を建設する際の地盤調査に広く使われている試験です。
一般的にサウンディングとはロッドにつけた抵抗体を地中に挿入し、貫入、回転、引抜き等の抵抗から地層の性状を探査することを指します。
当初、北欧のスウェーデン国有鉄道が1917年頃に不良路盤の実態調査として採用しました。
その後スカンジナビア諸国で広く普及したこの調査方法を、1954年頃、建設省が堤防の地盤調査として導入したのが日本で採用された始まりです。
試験方法としては、作業・記録全てを手で行う手動式、作業のみ機械で行う半自動式、全て機械で行う自動式などがあります。
荷重による貫入と回転貫入を併用した原位置試験であり、土の静的貫入抵抗を測定し、その硬軟または締まり具合を判定するとともに土層構成を把握することを目的としています。
装置の操作が容易で迅速に測定ができ、現在最もポピュラーな地盤調査法といえます。
1976年には、<日本工業規格 JIS A 1221>に制定されています。
頭文字をとって「SS試験」ともいわれています。
費用は1件(3~4ポイント)当たり4万円~5万円程度で、調査時間は半日程度です。
試験の特徴は下記です↓
長所
* 試験方法が比較的簡便である。
* 試験結果をN値に換算できる。
* 深度毎に連続してデータがとれる。
* 調査費用が安い。
短所
* 土が採取できないため、詳しい地層の確認はできない。
* れき・ガラ等があると貫入が困難になる場合がある。
それでは、試験手順です。
スウェーデン式サウンディング試験の試験手順
1. 鉄の棒(ロッド)の先端に円錐形をねじったようなスクリューポイントを取り付け、それを地面に垂直に突き立てます。
手動式機械の詳細図です↓
(クリック拡大)

2. ロッドには、自由に上下させたり途中で固定もできる受け皿(クランプ、重さ5kg)を通し、さらに上端には水平に取っ手(ハンドル)を取り付けておきます。
3. クランプに円筒形のおもり(10kgのおもり2枚と25kgのおもり3枚)を1枚ずつ静かに載せていき、1枚載せるたびに、ロッドが下方に沈むかどうかを観察し、記録します。
(注)スクリューポイントとロッドにかかる荷重は段階的に5、15、25,50,75、100kgとなります。
4. 全てのおもりを載せるとクランプの重さと合計して100kgになりますが、その際、ロッドの沈み込みがなく静止している場合には、ハンドルを回転させ、先端のスクリューポイントで土を掘進しながら強制的にロッドを貫入させ、ロッドを25cm貫入させるのにハンドルを何回転させたかを記録します。
(注)ロッドの長さは最長で1mなので、貫入させるに従い、おもりの受け皿となるクランプが地面に着いてしまい、それ以上貫入させることができなくなります。
そこで、おもりとハンドルを一旦はずし、新たにロッドを継ぎ足した後、ハンドルを装着し直した上でクランプを所定の高さまで引き上げて、再度、3と4の作業を繰り返します。
(注)ハンドルの回転数は、180度(半回転)を1回とカウントします。
すなわち、360度回せば2回となるので、記録は「半回転数」という表記になります。
5. 規定の深度(後述)までの貫入が記録できた時点で測定を終了し、ロッドを引抜きます。
6. ロッドを引抜いた後の、直径が3cmほどの測定孔を利用し、孔が土で目詰まりしていない限り、メジャーで地下水位を計測・記録します。
7.こうして得た調査記録に基づき、試験結果の整理とデーター処理をおこない、地盤耐力・N値等を推測します。
土質の判定にあたり、スウェーデン式サウンディング試験では土質を判別するに十分な地中の土を採取することができません。
厳密には、様々な観点から土の成分や性質を分析し、建物を支える地盤としての強さを総合評価すべきですが、便宜的に、互いに性質が大きく異なる「粘性土」と「砂質土」に土質を2分類し、データ処理を行います。
また、この試験にプラスし、データー処理を行う場合、周辺の地盤の既存資料なども参考にします。
地盤の強さは、試験結果ばかりでなく、調査地周辺の地形や水路、隣地との高低差などの観察結果からも推定できる場合があるため、双方を合わせて考慮する必要があります。
下記写真は、某現場にて使用した、自動式のスウェーデン式サウンディング試験の機械と、試験状況です↓
(クリック拡大)


それでもピサの斜塔は倒れない―知れば誰かに話したくなる地中のこと
安心できる家づくりは地盤から―プロが教える地盤調査と地盤改良
本日より、カテゴリーをひとつ増やしました。
それは、001.建築工事「34.試験・調査」です。
今まで紹介してきた「ボーリング調査」とか「鉄筋超音波検査」「VOC検査」などなどの試験・調査関係の記事が溜まってきたので、分類することにしました。
ただし、例えば「コンクリートの現場試験」などは、「06.コンクリート工事」と「34.試験・調査」のふたつのカテゴリーとしました。
今回の「34.試験・調査」のカテゴリーに変更した過去の記事を、紹介します↓
「コンクリートの現場試験」2006/12/19
「ウレタン吹付けの厚さ試験」2007/2/16
「ボーリング調査(標準貫入試験)」2007/12/2
「外装タイル引張試験」2008/4/19
「鉄筋圧接引張試験」2008/5/3
「木材の含有水分」2008/10/10
「鉄筋圧接部超音波探傷試験」2008/10/26
「VOC検査」2009/4/12
「試験杭(杭工事)」2009/5/24
↑興味があれば再び、のぞいてみてください。
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