本日より、カテゴリーをひとつ増やしました。
それは、001.建築工事「34.試験・調査」です。
今まで紹介してきた「ボーリング調査」とか「鉄筋超音波検査」「VOC検査」などなどの試験・調査関係の記事が溜まってきたので、分類することにしました。
ただし、例えば「コンクリートの現場試験」などは、「06.コンクリート工事」と「34.試験・調査」のふたつのカテゴリーとしました。
今回の「34.試験・調査」のカテゴリーに変更した過去の記事を、紹介します↓
「コンクリートの現場試験」2006/12/19
「ウレタン吹付けの厚さ試験」2007/2/16
「ボーリング調査(標準貫入試験)」2007/12/2
「外装タイル引張試験」2008/4/19
「鉄筋圧接引張試験」2008/5/3
「木材の含有水分」2008/10/10
「鉄筋圧接部超音波探傷試験」2008/10/26
「VOC検査」2009/4/12
「試験杭(杭工事)」2009/5/24
↑興味があれば再び、のぞいてみてください。
1994年、鉄筋のガス圧接工事標準仕様書において、鉄筋ガス圧接部の検査における主たる検査方法の位置づけが、従来の引張試験から、外観検査と超音波探傷検査に変わりました。
最近は、超音波探傷試験が主流となっています。
また、国土交通省大臣官庁営繕部「建築工事共通仕様書」では、鉄筋ガス圧接部の抜取試験方法は超音波探傷試験を標準としています。
原理としては、超音波を鉄筋圧接部に照射し、その反射波を検出することにより、内部の欠陥の有無を測定します。
測定器は、超音波探傷器を使用し、斜角探触子を検査部分にあてがいます。
圧接部に鉄筋軸方向から2反触子K走査法で超音波を入射させると、圧接面が完全に金属結合して欠陥が存在しなければ入射波は圧接面を通過し、反射しません。
しかし、圧接面に欠陥が存在すればそれによって超音波が反射され、その反射波から得られる情報を使って圧接部の評価を行うことができます。
抜取引張試験に比べて、超音波検査は、下記の長所があります。
- その場で合否判定の結果がでます。
- 実際の構造物に使う部材の判定ができます。
- 必要に応じて全数検査が可能です。
超音波探傷試験手順です↓
1.1ロットは、1組の作業班が1日に行った圧接箇所とします。
2.試験の箇所数は1ロットに対し30箇所とし、ロットから無作為に抜き取ります。
3.試験方法及び判定基準は、JIS Z 3062(鉄筋コンクリート用異形棒鋼ガス圧接部の超音波探傷試験方法及び判定基準)によります。
4.試験従事者は、当該ガス圧接工事に関連がなく、超音波探傷試験の原理及び鉄筋ガス圧接部に関する知識を有し、かつ、その試験方法等について十分な知識及び経験のある者とし、証明する資料等を監督職員に提出します。
5.ロットの合否判定は、ロットのすべての試験箇所が合格と判定された場合に、当該ロットを合格とします。
6.不合格ロットが発生した場合の処置は、合格ロットはそのまま受入れ、不合格ロットは全数検査とします。
7.圧接工事の中止および再開
不合格ロットが発生した場合、圧接工事を中止し、工事の再開は、欠陥の発生原因調査、発生防止措置を施した後に、監理・責任技術者の承認を得なければなりません。
以上が作業手順です。
抜取引張試験手順を示している、以前の記事(鉄筋圧接引張試験5/3)と比較してみてください。
超音波試験が抜取引張試験に比べ、如何に品質管理に適しているのか明確になると思います。
某マンション現場における圧接部超音波試験状況です↓
現在、超音波検査は、主流となり、鉄筋工事を管理する上で欠かせないものとなっています。
JISハンドブック(非破壊検査 2007)
タイル工事における、引張試験を紹介します。
タイル施工後の確認及び試験として、一般的に全面にわたる打診検査による浮きの有無の確認と、引張試験機による接着力試験があります。
打診検査とは、施工後、全面にわたり浮きがないかどうかを、打診用テストハンマー等を使用し、タイル面を叩いて、発する音の差で検査します。
張付用モルタルが硬化してから(約2週間程度)の検査になり、気温差により、硬化時間が違いますので、注意が必要です。
浮きがない場合には清音、浮きがある場合には濁音がします。
ただし、浮きの界面や材料特性等により、音に違いが見られることがあります。
ちょっと事例が違いますが、スイカを叩くと、身がしまっているスイカは、重めの音がして,詰まっていないと、軽い音がしますよね。
それと同じことです。
浮いているタイルは、金槌の柄等で叩いても、違った音がします。
次に引張試験です。
各工事仕様書により、多少、試験方法、合格判定基準が違います。
そのなかで、「建築工事共通仕様書」を紹介します。
a. 目地部分をコンクリート面まで切断して周囲と絶縁したものとし、材齢は強度が発現したと思われる時とする。
b. 試験体の個数は、3個以上、かつ、100m2 またはその端数につき1個以上とする。
c. 試験体位置は、監督員の指示による。
d. 結果の判定は、引張り強度が0.4N/mm2(4kgf/cm2)以上の場合を合格とする。
試験方法です。
1.壁面に電動カッター等で試験を行う1枚のタイル周り(四方)の目地を躯体まで切断します。
2.試験体の周囲のタイルが接着ボンドで汚れないよう、ガムテープ等で養生(保護)します。
3.接着剤(エポキシ樹脂ボンド)を、引張り試験器のアタッチメントに塗布します。
6)試験体のタイルにエポキシ樹脂ボンドを塗りつけたアタッチメントを貼り付けます。
7)ボンドの硬化時間を確認したら試験機を取り付けます。
8)試験機により、ゆっくり油圧をかけます。
9)タイルが剥がれた時点で、引張強度を測定します。
通常、内装タイル及び床タイルについては、定められている基準はありませんが、張付ける材料にモルタル等を使用する場合は、剥離を防止するためにも、外壁に準ずるのが望ましいとされています。
タイル接着力試験報告書の記載例です↓
1.概要、建物名、規模、構造
2.試験年月日、試験機、試験者、試験立会者、材齢
3.タイル材料メーカー品番、材質、製法
4.タイル施工業者
5.タイル張り面積
6.タイル施工箇所、試験箇所
7.タイル張り施工工法、下地の種別
8.混和剤、目地材、その他
9.現場調合混和剤張付け材料種別
10.裏面形状裏足高さ、裏足本数
11.試験結果
などです。
某マンション外壁にて、タイル引っ張り試験をおこなっている作業状況です↓
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