今回は、ホテルなど洒落た建築物の天井に多くみられる、曲面天井を記事にします。
過去に「軽量鉄骨天井下地」を、紹介しました。
(これは、私のこのサイトの一番人気の記事です)
その際に、軽量鉄骨の材料、下地の組立て等について説明をしました。
曲面天井も、この基本は変わりません。
それでは、天井が曲線になっている場合の、施工方法を紹介します。
まず、軽量鉄骨のCチャン部分を、特注にて、R(アール)サイズにて、製作します。
(当然納期はかかります)
その部分に、バー材を流して、下地を作ります。
これから先の部分の施工方法は、平面部分と変わりません。(軽量鉄骨天井下地参照)
R半径がきつい(つまり半径50センチなど)場合は、ランバー合板などを用いて、製作し、その上に仕上げ(クロス/塗装など)を施します。
この場合は、木工事の範囲とします。
スラブからインサート+吊棒を使用して、吊り下げます。
ボードは、曲面に対応している製品があります。
例えば、「FGボード」です。
この製品は、繊維混入せっこう板で、下記の特性を持っています。
- 曲面施工が容易です。
- 可撓性が非常に良いので緩やかな曲面に対してはドライ工法、厳しい曲面もウェット工法により施工が可能になります。
- 寸法安定性に優れています。
- 強力な靭性です。
- 軽量にもかかわらず、靭性はフレキシブルボードに匹敵します。
- 曲げ強さは、けい酸カルシウム板より強く、しかも耐衝撃性は、他の内装用せっこうボードに比べて優れています。
- 加工性に優れています。
- 遮音効果があります。
また、通常の石膏ボードでも、多少のR(半径)であれば、施工は可能です。
石膏ボードは、ある程度の可撓性があるので、わん曲率の小さい部分の曲面はそのまま下地に添わせて矯正しながら施工できます
(下表参照、クリック拡大)
また、ボード表面を加湿し(湿らせる)、表面の柔軟化を促して留付ける方法もあります。
さらに、わん曲率の大きい場合は、ボードの片面の表面紙を等間隔に切って折り曲げると、いかなる曲面にも施工することが出来ます。
(下図参照、クリック拡大)


某現場にて、R加工した曲線の軽量下地の写真です。
(クリック拡大)
このような流れにて、曲面天井は作られます。
ポイントは、その曲面の半径により、またその複雑さによって、下地の作り方を変えるところでしょうか。
いずれにしても、曲面を作る(施工する)のは、天井に限らず壁でも床でも、苦労します。
また、耐久性、ひび割れ、クラック、仕上げ材の隙間なども、平面に比べると発生率が高いです。
施工計画、作業手順などを十分に検討してからの、製作が望まれます。
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以前、このGL工法を一度紹介しました。
今回はその続きです。
GL工法とは、石膏等と接着剤を混ぜて練ったものを団子状にして、コンクリート壁面に直接、グリッド状に点付けし、その上からプラスターボードなどを圧着する工法です。
石膏ボ−ドの石膏系接着剤による直張り工法である、GL工法は下記のような特徴があります。
1.コンクリ−トの不陸直し、下地調整及び貼物下地骨組を必要としないため、作業が省力化されます。
2.下地にGLボンドをダンゴ状に塗りつけせっこうボ−ドを直接圧着するだけで、特殊な技術を必要としません。
デメリットは以前も記述しましたが、もうひとつ防音問題があります。
つまり、コンクリート壁とボードの間に空間が出来ることにより、音が太鼓のように共鳴(共振)して増幅され、上下階・隣接住戸間の防音性能が低下することがあります。
GL団子は乾燥して固化すると、モルタルのように硬くなり固体音をダイレクトに伝達するのです。
もうひとつGL工法の場合、取付する物体の下地がありませんから、絵などを掛けたりする場合は前もって下地を入れておく必要があります。
もちろんボードアンカー等を使用し、取付ける方法はありますが重量的な問題があります。
つまりある程度の重みのある物体は、ボードアンカーだと保たないので、しっかりした下地(木、コンパネ、鉄)を、GLを行う前に施工しておく必要性があるということです。
ボンドのピッチは、建築工事共通仕様書19章内装工事内の、表19.7.4 直張り用接着材の間隔(単位:mm)により規定されています。
施工箇所における接着材の間隔
ボード周辺部 150~200
床上1.2m以下の部分 200~250
床上1.2mを超える部分 250~300
下記の写真は、GLボンドを攪拌している作業状況と、張付け時において、石膏ボードの表面を定規でたたきながら,上下左右の調整をしている作業状況です。

万能ボードアンカー!!ヒット 先鉄三ぶ六くん BA3456-PB 35本
壁に、PBを張っている作業状況です。
現在、建築物の内装工事における壁及び天井の下地材のほとんどが、このPB(プラスターボード)を使用しています。
プラスターボードとは、芯材に石膏を入れ、その両面と側面をボード用紙で被覆した板を称し、耐火・防火・遮音性能を有しています。
石膏ボードとも呼ばれています。
厚さは一般的に、9,12,15,21mmとあります。
下地材として使うものと、表面に化粧シートを張って仕上げたものがあり、どちらも壁・天井などに使われます。
一般的な壁貼付けの施工手順を記述します。
最初に、石膏ボードを壁の寸法にあわせてカットします。
道具は、カッターを使用し、表面部分に切れ目をつけて、裁断します。
このあと、切断面の石膏部分の凹凸を、やすりで滑らかにします。
ここまでの作業の後にいよいよ壁にボードを張り付けていきます。
下地材(LGS軽量鉄骨下地)に直接張る場合は、ビスピッチが規定されています。(共通仕様書19章内装工事表19-7-2による)
ボード類を下地張りの上に張る場合は、接着剤を主とし、必要に応じて、小ねじ・タッカーによるステープル等を併用して張り付けます。
目地処理の種類は、継目処理工法(テーパーエッジ)、突付V目地工法(ベベルエッジ)、突付工法(スクェアエッジ)、目透し工法(スクェアエッジ)があります。
下記写真は、某マンションの内装工事における壁ボード張り付け状況です↓

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以前(2006/12/25)の記事天井クロス張状況にて、クロスの材料、種類、特徴等を主に紹介しました。
今回は、施工面を重点的に記述します。
建築工事共通仕様書では、クロス張り工事は「19章内装工事」の「8節 壁紙張り」に分類されています。
適用範囲は、モルタル面、コンクリート面及びボード面に施す各種壁紙張りとなっています。
仕様書による材料の定義は、下記です。
(a) 壁紙はJISA 6921(壁紙)により,建築基準法に基づく防火材料の指定又は認定を受けたものとし,品質及び防火性能は特記による。
ただし,壁紙のホルムアルデヒド放散量は、特記による。
特記がなければ,F☆☆☆☆とする。
(b) 接着剤は酢酸ビニル樹脂系エマルション形等とJIS A 6922(壁紙施工用及び建具用でん粉系接着剤)を混合したものとし、使用量は固型換算量(乾燥質量)30g/m2以下とする。
ただし、接着剤のホルムアルデヒド放散量は,特記による。
特記がなければ、F☆☆☆☆とする。
(c) 素地ごしらえに用いるパテ及び吸込止め(シーラー)は、壁紙専用のものとする。
(d) 湿気の多い場所、外壁内面のせっこうボード直張り下地等の場合は、防かび剤入り接着剤、防かび剤入りシーラーを使用する。
(e) 下地に使われる釘小ねじ等の金物類は,黄銅,ステンレス製等を除き,錆止め処理をする。
———————————————————————————–
さて、施工は当然、下地処理からです。
石膏ボード面の素地ごしらえは、乾燥、汚れ付着物除去、穴埋めパテかい、研磨紙ずり、吸い込み止めと進んで行きます。
JIS A 6921(壁紙)に定める隠ぺい性3級のもので,素地面の見え透くおそれのある場合は,素地面の色調を調整します。
張付けは,壁紙を下地に直接張り付けるものとし、たるみ、模様等の食違いのないよう、裁ち合わせて張り付けます。
具体的には、ブラシ等を使用し、クロス表面をこすって中に入った空気を外へ出し、ヘラを当ててカッターで不要な部分をカットし、1枚目を張り付けていきます。
2枚目を張る際には、1枚目と隣り合う部分を同じく1cmほど重ねて張っておき、2枚重ねてカットします。
つなぎ目にローラーをかけて密着させると、ジョイント部分は、ほとんど目立ちません。
最後に、防火材料の指定又は認定を受けた壁紙には、適切な表示(シール貼り)を行います。
クロスを張る際に欠かせない道具が、自動糊付け機と呼ばれる機械です。
使用方法は、まず接着剤を水で溶いて攪拌し、機械に入れます。
クロスの材料を、機械の裏側にセットします。
機械の回転式のカッター部分で、クロスが自動でカットされ、材料に接着剤がローラーで塗布されて出てきます。
その後、接着剤がクロス表面につかないように、つづら折りに保管しておきます。
接着剤は半日程度乾くことがありません。
下記写真は、壁部分のクロス張り付け状況と、糊付け機械です。
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