わたしのこのサイトのなかで、2番目に人気がある記事が「軽量鉄骨壁下地」です。
今回は、その第2弾です。
前回の記事と合わせて、一読下さい。
最初に「軽量鉄骨」LGS壁の長所を紹介します。
1.施工性がよい。
鉄骨造やRC造の場合、溶接やコンクリート釘などにより簡単に下地を組み立てることができます。
2.木下地と比較すると、それほど熟練能力を必要としない。
3.木下地に比べ単価が安い。
4.シロアリなどの被害がない。
続いて、LGS壁の短所です。
1.壁の下地は、幅により軟弱さがある。
2.溶接を使う場合は、火災の危険性がある(これは、LGS工事自体が、ウレタンなどを吹いた後の工程になるので、過去においても火災例が多々あります)
それでは,最初に材料の種類です。
LGS壁は、基本的に「スタッド」「ランナー」「振れ止め」「開口補強材」で構成されています。
幅の寸法で、50形から100形迄あり、それぞれで使用出来る高さが決まっています。
(下表右列参照)
それ以上の高さの場合は、一度その高さで水平材(H鋼など構造的に耐えうる材料)で受けてから、その上に足すことになります。
墨出し(位置出し)を行い、材料の段取りが完了すれば、すぐに組み立てることができます。
以前は、床に出した墨を「下げ振り」を用い上部スラブ等にあげていたのですが、最近はレーザーポイント等の機械ですぐに正確な位置出しが可能になりました。
これからますます、現場のスピード化が促進されるのでしょう。
最後に、某現場における軽量鉄骨壁(間仕切り)の写真を紹介します↓

薄板軽量形鋼造建築物設計の手引き
【種類別工具】トラスコ中山:TRUSCO 一般軟鋼用溶接棒心線径3.2棒長350
以前、軽量鉄骨壁下地の記事を掲載しました。
今回は、おなじ材質の軽量鉄骨を使用した天井下地を紹介します。
現在、RC造、S造の建築物において、ほとんどの天井がこの軽量鉄骨天井にて、施工されています。
一番迅速な下地施工方法でもあり、木下地との違いにおいて、耐火面と施工期間が優れています。
材料(天井下地材)は、JIS A 6517(建築用鋼製下地材(壁・天井))によります。
野縁等の種類は下表により、特記がなければ、屋内は19形、屋外は25形とします。
クリック拡大↓

また、補強用金物は,防錆処理を行ったものとし、インサートは鋼製とし、防錆処理を行ったものとします。
次に組み立て形状です。
(a) 野縁受,吊りボルト及びインサートの間隔は900mm程度とし、周辺部は端から150mm以内とします。
ただし、屋外の場合は、特記によります。
(b) 野縁の間隔は、下表及び下図によります。
ただし、屋外の場合は、特記によります。
続いて、工法です。
(a) インサートは、型枠組立時に配置します。
(b) 吊りボルトの躯体への取付けは、鉄筋コンクリート造等の場合は埋込みインサートに十分ねじ込み固定します。
鉄骨造の場合は溶接等の適切な工法を用いて取り付けます。
なお、ダクト等のため、躯体に直接吊りボルトが取り付けられない場合は、アングル等の鋼材を別に設けて、吊りボルトを取り付けます。
(c) 野縁の吊下げは、吊りボルト下部の野縁受ハンガーに野縁受を取り付け、これに野縁をクリップを用いて留め付けけます。
なお、クリップのつめの向きは、交互にして留め付けます。
また、クリップの野縁受への留付けは、つめを野縁受の溝内に確実に折り曲げます。
(d) 下地張りがなく野縁が壁等に突き付く場合で、天井目地を設ける場合は、厚さ0.5mm以上のコ形又はL形の亜鉛メッキ鋼板を、野縁端部の小口に差し込むか又は添え付けて留め付けます。
また、下地張りがなく壁に平行する場合は、端部の野縁をダブル野縁とします。
(e) 設計図書に表示されている開口部の補強等は下記(1)、(2)によります。
(1) 照明器具、ダクト吹出し口等の開口のために、野縁又は野縁受が切断された場合は、同材で補強する。
また、ダクト等によって、吊りボルトの間隔が900mm を超える場合は、補強を行ないます。
補強方法は、特記によります。
(2) 天井点検口等の人の出入りする開口部は、野縁受と同材で取付け用補強材を設けて補強します。
(f) 野縁は、野縁受から150mm以上はね出してはなりません。
(g) 下がり壁、間仕切壁等を境として、天井に段違いがある場合は、野縁受と同材又はL-30×30×3(mm)程度で、間隔2.7m程度に斜め補強を行ないます。
(h) 天井のふところが1.5m以上の場合は、縦横間隔1.8m程度に、吊りボルトと同材又は[-19×10×1.2(mm)以上を用いて、吊りボルトの水平補強と斜め補強を行ないます。
(i) 溶接した箇所は、A種の錆止め塗料を塗り付けます。
(j) 天井下地材における耐震性を考慮した補強は、特記によります。
(k) 屋外の軒天井、ピロティ天井等における耐風圧性を考慮した補強は、特記によります。
軽量鉄骨下地は、壁天井とも、現在の建築物の内装工事には、欠かせない工種となっています。
最低でも、基本的な施工手順は、知識として身につけておく必要があるのではないでしょうか。
下記写真は、軽量鉄骨下地状況です↓
(クリック拡大)

戸田建設の建築標準ディテール図集第2版
バルコニー手摺に関して、記述致します。
建築工事における手摺の主用途は、開口部からの転落を防止したり、生活上の手掛りになる補助的用途に使用されることです。(介護用手摺は、この補助的用途に含まれます)
バルコニーに用いられる手摺材質には、硝子、ステンレス、スチール、アルミ、ポリカポネイト、パンチングメタル、木製(ウッドデッキ等)、等があります。
優良住宅部品(BL部品)とは、品質、性能、アフターサービス等に優れた住宅部品のことです。
手摺に関しては、住宅の廊下・バルコニー・窓に使用するものについて基準を設け、強度等各種の試験に合格したものを、BL認定部品としています。
“BL”とは“Better Living(よりよい住まいを)”の頭文字をとったものです。
人々の住生活水準の向上と消費者の保護を推進することを目的として認定し、その普及を図っています。
認定を受けた住宅部品には、「BLマーク証紙」の貼付等により優良住宅部品(BL部品)である旨を表示することとなっており、表示された部品には、瑕疵保証と損害賠償の両面からのBL保険がついています。
BL保険では、施工瑕疵による賠償もカバーされますので、PL法に対応した製造物責任保険より幅広い保証が得られます。
BL基準における、墜落防止手すりは、集合住宅(RC造、S造等各種構造)のバルコニー又は共用廊下等に用い、人の墜落を防止するための手すりを対象としています。
認定基準として、下記項目があります。
(強度、手すりの落下)
複数の人間がよりかかっても手すりが落下しないよう、廊下・バルコニー用のユニット強度に基準を設け、水平荷重をかけたとき、躯体取付部が破壊しないことを確認しています。
(たわみ)
複数の人間がよりかかった場合のたわみによる不安感がないよう、廊下・バルコニー用のユニット強度は、水平荷重をかけたとき、たわみが支持間距離に対して問題がないことを確認しています。
(手すり子の破損)
人力により手すり子が破壊しないよう、また、有害な変形がしないよう、廊下・バルコニー用の手すり子の強度は、面外・面内方向の局部荷重に対し破損がなく、また、面外・面内方向の局部荷重に対し残留変形が2mm以下であることを確認しています。
(下弦材)
下弦材に人間が乗っても、下弦材が破壊しないよう、また、有害な変形がしないよう、廊下・バルコニー用の下弦材の強度は、一定の鉛直荷重で破損しないことと定めています。
(耐風圧)
風圧によりパネルが破壊しないよう、また、有害な変形がしないよう、廊下・バルコニー用のパネルの強度は、一定の等分布荷重、衝撃荷重、局部荷重で破損しないために基準を設けています。
上記以外にも様々な規定をBL基準では、設けています。
手摺の高さに関しては、様々な法規・基準があります。
建築基準法施行令、公営住宅建設基準、都市基盤整備公団、ベターリビングなどがあり、建築基準法施行令第126条では、T1=1,100という基準があります。㎜
また、バルコニー手摺の安全性確認のひとつである水平な格子は、その部分に足が掛けられて転落する危険が大きいです。
よって、そこには何らかの対策を施す必要があります。(格子の間隔、足がかりの高さ等の規定)
(財)ベターリビングホームページ優良住宅部品(BL部品)認定制度>BL認定基準>窓・手すりにおいても、足がかりについて、下記の記載があります。
「公営住宅建設基準第36条(手すり)における“足がかり”の解釈について」
i)床面からの高さが65cm以下で、幼児が足をかけて上る危険性のある部分で、他の部分につかまることなく自立できる構造のものをいう。
ii)床面から高さが65cm以下の部分で、幼児が他の部分につかまりながら上る危険性のある部分を、足のかかる部分といい、手すりの高さはその部分から85cm 以上とする。
(足がかりから110cm未満のときは110cm 以上)
ただし、その足のかかる部分から高さ65cm 以下に再び足のかかる部分がある場合は、その部分から85cm 以上とする。
手摺に関しては、紹介した記事以外にも様々な法令がありますので、理解することが大切ではないでしょうか。
集合住宅に、手摺を設置している状況写真です↓
(クリック拡大)


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