帳場の一日シリーズ第6回です。
明日は、昼から当現場の、第3回安全協議会の予定です。
この現場では、月に一度、第2週の火曜日にこの会を開催しています。
内容は、その月の作業内容に合わせた安全留意事項の確認が主です。
参加者は、各工種関連協力会社の安全担当者及び現場職員です。
主任が、副所長に、明日の協議会資料を持っていきました。
主任
「副所長、明日の協議会資料に目を通して置いていただけますか?」
副所長
「わかった。そこにおいといてくれ。
ところで、鉄骨業者はもちろん出席するんだろうな」
主任
「はい。○○安全課長が来る予定です」
副所長
「鉄骨工事の、安全作業手順を、明日の最重大項目にしようと考えているので、職長と安全課長は、必ず出席するよう再連絡しておくように」
主任
「はい。わかりました」
当現場は、「高所作業の落下防止」を全工程通しての最重点項目にしています。
そういう意味においても鉄骨建方作業は、非常に危険な作業のひとつであり、より綿密な安全対策が必要になります。
工事現場の、帳場の主要な仕事の内容は、4つ『施工管理』『工程管理』『安全管理』『原価管理』という事を以前(帳場の仕事)書きましたが、そのなかのひとつ「安全管理」がまた重要な仕事のひとつです。
ひとつの現場において、安全大会、安全協議会、安全パトロール、安全日誌、所長安全巡視、KY教育、リスクアセスメント、ヒヤリハット運動、労働安全衛生法、等のいろいろな事故を起こさないための、予防手段及び、定められた法律があります。
徹底的に行うと、仕事量は莫大になります。
「安全第一」とは、安全を何よりも重要に考えるという意味の標語(スローガン)です。
意外にもアメリカにおいて誕生した標語といわれています。
1900年初頭、US鉄鋼社において、多くの労働災害が発生しており、当時の「生産第一、品質第二、安全第三」という会社の経営方針を抜本的に変革し、「安全第一、品質第二、生産第三」となりました。
以降、時代背景にもマッチし、このスローガンは世界中に広まりました。
日本においても、安全第一の標語は工事現場や工場などで数多く必ず、掲示されています。
しかし、100年前迄は、安全は第一ではなかったのです。
わたしは、100年後の、労働作業場においては、安全第一のスローガンはなくなり、異なる標語が掲示されているのではないかと予想します。(もちろん勝手な推測です)
それでは、なにが一番第一になるのでしょうか。
それは、人権ではないでしょうか。
「人権第一」です。
どうでしょうか?
話を戻します。
いくらお金と時間をかけて、安全活動を行っても事故は起きるし、まったく何もしないで事故の起きない場合も多々あります。
ここが一番難しい所でもあり、安全が後回しになり、置き去りになってしまう要因ではないでしょうか。
現場員がやりがいと喜びを感じるあらゆる種類の仕事の中で、安全管理という項目は、そのような充実感に浸るのが、非常に難しく、工程管理、施工管理、原価管理に対する考え方、手法とは、異となるものと考えます。
これを逆に考えると、安全管理に対しても、やりがいと喜びを感じれば良いのですが。。。。
いずれにしても、マネジメントする立場として、安全な現場を保持するだけでなく、トレーニングやミーティングなどを通じ、どれだけ作業所にて働く全員に対し、安全を教えてきたかという具体的な証拠を備えていないといけないと考えます。(もちろん法遵守においても)
第3回安全協議会の様子です↓
前回に引き続き、内訳書の説明を致します。
最初に名称欄に書かれているのは、鉄筋の種類で、化学成分及び機械的性質により分けられています。
形状により鉄筋は、異形鉄筋と丸鋼に分けられます。
現在丸鋼はほとんど使用されていません。
仕様部分に書かれているのは、鉄筋の呼び名です。
「D10」とは、公称直径9.53mm、公称断面積0.7133cm2の鉄筋を指します。
異形鉄筋の直径及び断面積は、その異形鉄筋と同じ質量の丸鋼に換算したときの直径及び断面積であり、これを公称直径及び公称断面積と呼んでいます。
数字が大きくなるほど太い鉄筋です。
一般的に鉄筋は、太物のほうがトン単価は、安くなります。
鉄筋の数量の出し方(拾い)に関しては、簡単に例をあげると、C2柱筋25mm*4m*12本で、○○トンのように拾っていくわけですが、後日、場を変えて説明したいと考えています。
(現在積算数量表に基づいた各工種の積算方法を記事にしたいと草案を練っています)
ここまでが、鉄筋の材料費になります。
つづいて、鉄筋加工組立ですが、鉄筋工が加工場にて鉄筋を折り曲げ加工して工事現場に運び込み、(現場によってはその場で加工する事もあります)、現場にて組み立てるトンあたりの手間の事を表現しています。
これは、使用する鉄筋の総合計トン数に、単価を掛けて計算します。
今回は、一緒にしてありますが、加工組立と、運搬費は通常分けて、内訳書を作る事が多いです。
圧接は、箇所いくらで単価入れを行います。
但し、箇所数が少ない場合は、回数にて、補助単価を入れます。
つまり、圧接箇所が5箇所しかない場合は、5*500=2500円プラス1回50,000円という具合に見積書を作ります。
この考え方は、他の工種の場合でも多々出てきます。
数量が少ない場合、通常の単価では、不都合が起きる場合に表現します。
このようにして、材料と鉄筋加工組立手間を足したものが鉄筋工事の見積書になります。
わかりやすい建築工事〈2〉鉄筋工事
公共建築協会
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わかりやすい建築工事〈7〉塗装工事
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通常の、建築工事の見積書の内訳項目は、おおむね下記のような書式になっています。
当然建物により、工事項目がない工種は出てきます。
この項目ごとに、設計図書に基づき、積算をして見積書を作成します。
当然施工会社によって、単価、値段が違ってきます。
数量に関しては、基本的には、それほど違いは出てきませんが、施工方法の違い、一式計上、係数の掛け方、などなどにより(ちょっと一言では表現できないのですが)多少の違いは出てきます。
現場経費、一般管理費は、みなさんわかりにくいと思いますので、次回詳しく書きたいと思います。
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