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わたしが地下水式融雪槽を設置した七つの理由(極寒の旭川)

2018年8月17日

とうとう、自宅に地下水式融雪槽を設置しました。

冬が待ち遠しいです。

記事カテゴリーは、ちょっと迷ったのですが、設備電気工事としました。

地下水式融雪槽のメリット・デメリットを紹介します。

【地下水式を利用するメリット】

(1)無料で使えます
上下水道を利用する融雪槽は、水道の基本料金と使用量に応じた料金がかかります。
地下水の場合、水をくみ上げるポンプを動かす電気代を除けば、基本的に無料です。
特に水道料金が、他の地域より高いエリアでは、その効果は大きくなります。

(2)水温が一定
地下水は地下を流れているため、地表の外気温による影響をほとんど受けません。
そのため、年間を通じて一定の温度を保っています。
つまり、冬場、雪を溶かす融雪槽として、最適の水温となっています。

(3)夏場は、多目的に使用できます
洗車として、庭の散水として、多目的に使用できます。

(4)災害時でも利用できる
震災などで断水しても、地下水なら利用が可能です。
トイレ問題など、地域住民へ安全な水を提供できるなど社会貢献が可能です。

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【地下水式を利用するデメリット】

(1)イニシャルコストが、かかる
地下水を利用するには、まず井戸を掘削する必要があります。
水が出たらポンプなど水をくみ上げる設備が必要になります。
わたしの場合、すべて込みで、70万程度の費用でした。

(2)ランニングコストがかかる
水はタダでも、くみ上げるポンプを動かす電力が必要です。
また、ポンプをはじめ各施設のメンテナンスにもコストがかかります。
ただし、電気代は水道代(上水道料金)に比べて圧倒的に安くなります。
地域にもよりますが、メンテナンスコストを含めても、水道料金より安くなるエリアがほとんどです。

(3)水質・水量が十分でない場合がある
地下水の水位・水量は、場所によって違うため、事前の調査が必要です。
場所によっては、井戸の深さが変わります。
わたしの家は、川が近く、水位は7〜8m程度でした。
よって、井戸深さを、12mとしました。
水量は、浅い井戸の場合は変化しやすく、一定の量を確保できないこともあります。

(4)停電時に使えない
水をくみ上げるポンプは、電気で動作するため、停電時には使えません。

結論として、「水道代がかからない」この一点で、わたしは「地下水式融雪槽」を選択しました。

それでは、その施工手順を記載します。

①設置場所の決定
②掘削〜融雪槽設置
(↓クリック拡大)

③ボーリング工事
地下10m程度まで、管を打ち込みました。
④ポンプ設置・配管
⑤電気工事・試運転
(↓クリック拡大)


とうとう地下水が溢れ出しました。
我が家の土地下に脈々と流れている水が、目の前に流れていると結構、感動します。
⑥外構工事
最後に電気盤を取付、試運転調整後、完了となります。

旭川市の場合、融雪槽設置に対して、補助金が出ます。
その額、15万です。
1期と2期に分かれていて、総額それぞれ2000万と、1000万です。
ということは、1期が130人程度、2期が、65人程度です。
今年は、300人程度が応募していました。
(なんと、抽選でわたしが当たりました。)

冬の雪捨て場に悩んでいる方、ぜひ検討してみてください。

施工ビデオをご覧下さい。

 

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