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エレベーター工事 その2

2010年10月17日

前回記事の続きです。

エレベーター工事です。

作業手順を再掲します。
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それでは最初にガイドレールを取り込みます。(作業手順4)

これは、昇降路にて作業をする際に、仮設足場を設置するのですが、足場を先に組んでしまうと、長尺物のレールが取り込みにくくなるため、先に昇降路に入れ込みます。

その後、仮設足場を組み立てます。(作業手順5)
下図は、「レール取り込み作業のポイント」です↓
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下記写真は、某現場にてレールを設置した状況です。

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ガイドレールは、エレベーターを導く軌道で、材質は鋼でできており、形状は鉄道のレールとよく似ています。

それを垂直方向につなげてエレベーターの軌道を構成していきます。

ガイドレールの役目は、かごが落下した際の緊急停止構造であると同時に、各階に設置されたドアやカウンターウエイトなどの構造物とのクリアランス(すき間)を確保するためにあります。

また安定した乗り心地を生む役目もあります。

つづいて、「芯出し」を行います。(作業手順6)

つまり、基準階の墨だし(位置だし、レベルだし)、出入口の墨だし、レール位置だし(ピアノ線による)をおこないます。

この作業によってすべての機器の取付位置が決まります。

非常に大切な工程です。

下図は、「芯出し作業のポイント」です↓
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次に、乗り場機器の据え付けです。(作業手順7)

これは、主に三方枠、敷居、押しボタン、ドアクローザーなどエレベーターのドア周り機器の設置です。

下図参照↓
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某現場に置ける三方枠取付状況写真及び扉搬入状況です↓
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扉取付け完了です↓
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そして、レールブラケットを取付、レールを設置します。(作業手順8,9)
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その後、オーバーヘッドを取り付けます。(作業手順10)
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参考までに、エレベーターの据付図(公開)を添付しておきます。

フジテック標準型マシンルームレス・エレベータ「エクシオール」

今回はここ迄とし、次回「その3」をもって最終と致します。

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