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ポンプ車で、コンクリートを安全に打設するために!(ふたつの危険予知訓練)

2013年3月25日

コンクリート打設に関しては、以前もビデオなどで紹介してきました。

今回は、事故例を交えて、少し考えてみたいと思います。
ぜひ安全活動の一環に参考にしてください。

コンクリート打設に使用する、車両系建設機械でもある「コンクリートポンプ車」を取り上げます。

かっこいいです!「コンクリート打設ポンプ車」のすべて

コンクリートポンプ車 (Concrete Pumping Truck)とは、工事現場においてコンクリート圧送に使用される建設機械のことです。




ポンプ車を使用した「コンクリート打設作業」には、危険がたくさん潜んでいます。

早速ですが、下図の状況で予知される災害を考えてみてください↓

この状況からどんな危険が予知されるでしょうか?

コンクリート打設が終ったので、作業員がコンクリートポンプ車のホッパー内を清掃しています。

作業員は、ホッパー内にこびりついたコンクリートを落とすため、ホッパー内のかくはん機を回転させたまま、ホースを近づけて水をかけようとしています。

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こんな災害が発生しました!

ホッパー内のかくはん機を回転させたままホースを近づけたところ、上着の袖がかくはん機の羽根にからまり、巻き込まれて負傷しました。

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災害発生防止のポイント。

1. コンクリートポンプ車のホッパー内を清掃するときは、かくはん機の回転を停止して作業を行う。
2. 服装をきちんと整える。
3. ホッパー内清掃の作業手順を明確にし、作業者に徹底する。

このようなポイントを抑え、作業する必要があります。

下記写真は、数々のポンプ車作業状況です↓

(クリック拡大)

ポンプ車を使用した作業における、事故が起きる可能性を探ってみましょう。

(危険予知訓練)

作業に夢中になる。
気を取られる。
脚元が悪い。
手が滑る。
ポンプ車の故障。
作業服が巻き込まれる。
靴が脱げる。
コンクリートの中に、物を落とす。(携帯・鉛筆など)
メガネにコンクリートがかかり、目が見えなくなる。
鉄筋につまずく。
雨が降ってくる。
携帯が鳴る。
猫が寄ってくる、カラスが寄ってくる、犬が寄ってくる、人間が寄ってくる。。。
その他たくさん。。。

それでは、もうひとつ。

下図の状況で予知される災害は?

コンクリートポンプ車で、床のコンクリート打設作業をしながら、作業者が敷き均しをしています。

(クリック拡大)

こんな災害が発生しました!

コンクリートポンプ車のブームが折れて先端部が落下し作業者を直撃しました。

(クリック拡大)

災害発生防止のポイント。

1. 作業前点検時、ブーム装置の亀裂の有無を確認する。

2. 特定自主検査及び定期自主検査では、ブーム装置の亀裂の有無を調べて亀裂が疑わしいときは探傷器等で調べる。

3. 異常を認めたときは、直ちに補修その他必要な処置を講ずる。

4. ポンプ車の構造上定められた安定度、最大使用荷重、ブーム先端ホース長等を守る。

5.ブーム使用時には、ブーム下における作業を禁止する。

コンクリート打設作業は、気持ちが高揚することがあるので、落ち着いた行動を心がける必要があります。

いずれにしても、コンクリート打設に限らず、常に安全に対して、意識を高く持ち、作業することが大切ですね。

某現場における安全朝礼↓

(クリック拡大)

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安全標識 MK-331A カーマグネット コンクリートポンプ車 大80x110mm(長方形)

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