解体工事

RC造の建築物における、解体工法の種類と特性について。。。

2011年12月18日

前回に引き続き「36.解体工事」です。

今回は、RC造における、解体工法の種類と特性を紹介します。

RC(鉄筋コンクリート)造の建築物を解体する工法としては、下記の3種類が一般的です。

1.圧砕機工法

圧砕機は、通常ショベル系建設機械に取付けて使用します。
油圧操作によってコンクリートに咬みつき、強力な圧縮力によって破壊します。
コンクリートの破壊と同時に鉄筋を切断するものや、圧砕機取付け部に回転機構を装着し、つかみ角度の自由なものがあります。

下記写真は、圧砕機における解体状況です↓
(クリック拡大)

2.大型ブレーカー工法

大型ブレーカーも、通常ショベル系建設機械に取付けて使用します。
油圧による打撃力によって、コンクリートの縁切り及び破壊をします。

3・転倒工法
外部への解体ガラの飛散を少なくするために外壁を転倒させてから小割する工法です。

それぞれの特性です。

1・圧砕機工法
解体原理 油圧ジャッキで砕く
使用機械 圧砕機
形 態 0.7m3ベースマシン
特 徴 効率良く汎用性高く、取り扱い容易
能 力 操作軽快
小人数作業
鉄筋、鉄骨切断可能
その他 20m程度の高所作業可能

騒 音 低騒音、低振動で公害防止面で比較的良
ベースマシンの作動音
低騒音型重機 基準値104dB
圧砕音プラス7~10dB以下
振 動 作業移動時の振動注意
粉 塵 比較的粉塵多い
飛 散 物 散水設備必要

2・大型ブレーカー工法

解体原理 油圧によるノミの打撃
使用機械 大型ブレーカー
形 態 0.7m3ベースマシン
特 徴 効率良く汎用性高い

騒 音 圧砕工法に比べて音、振動が大きい
ベースマシンの作動音
低騒音型重機 基準値104dB
圧砕音プラス20~30dB以下
粉 塵 粉塵発生に注意

3・転倒工法

解体原理  部材を縁切り後倒す
使用機械 圧砕機
形 態 0.7m3ベースマシン
能 力 2フロアーごとの解体

騒 音 転倒地盤面の性状、小片の飛散状況を考慮した施工が必要
ベースマシンの作動音
低騒音型重機 基準値104dB
圧砕音プラス7~10dB以下

このようにいろいろな解体工法があるのですが、ひとつの建物に対して、数種類の工法を用いることもあります。
一番安全で、無理のない工法を選択する必要があります。
特に、近隣に対する、騒音・振動・粉塵には、考慮しなければなりません。

下記写真は、RC造建築物の解体状況です↓
(クリック拡大)

 

 

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