前回に引き続き、試験・調査カテゴリーです。
今回はコンクリートです。
コンクリートの現場試験に関しては、過去にも何度か記事にしています。
それは、「コンクリートの現場試験」であり、「カンタブ試験」でした。
今回は、その試験の中の「圧縮強度試験」です。
現場において、コンクリート打設の際に、圧縮強度試験用のコンクリート供試体を製作(JIS A 1132)します。
3本一組で、150m3に1回試験体を採取し、20±2℃の水中養生をおこない、 1回の試験結果が、呼び強度の値の85%以上でかつ、3回の試験結果の平均値が呼び強度の値以上であれば合格となります。
試験方法は、専用の機械に試験体を挟み込み、上から圧力をかけ破壊するまでの強度を測定します。
通常、4週強度で判断します。
一番大切なことは、実際に打たれたコンクリートの強度が出ているかどうか、です。
この試験は、どの建物でも、行なう、必須の監理項目です。
それでは手順です。
コンクリート工事の日、コンクリート生コン車が、到着すると、最初に、コンクリートを検査用に採取し、受入れ検査をします。
その際、コンクリート強度の試験用に1ロッド6体(1週3本、4週3本)の試験体を作ります。
下記写真は、生コン車からコンクリートを採取している状況と、供試体です↓
(クリック拡大)

供試体に関しては下記の基準が定められています。
A. 供試体の寸法
供試体は、直径の2倍の高さをもつ円柱形とします。
その直径は、粗骨材の最大寸法の3倍以上、かつ、10cm以上とします。
B. 供試体を作成する器具
a)型枠は、非吸水性でセメントに侵されない材料で造られたものとします。
b)型枠は、供試体を作るときに漏水のないものとします。
c)型枠は、所定の供試体の精度が得られるものとします。
d)型枠の内面には、コンクリートを打ち込む前に鉱物性の油又は非反応性のはく離材を薄く塗るものとします。
e)突き棒を用いて締め固める場合、突き棒は、先端を半球状とした直径16mm,長さ500~600mmの丸鋼とします。
f)内部振動機によって締め固める場合、振動機は、JIS A 8610に規定するものとします。
振動機の棒径は、供試体の最小寸法の1/4以下とします。
試験体を作成する際の、コンクリートの打込み方法です。
コンクリートは、2層以上のほぼ等しい層に分けて詰めます。
各層の厚さは160mmを超えてはなりません。
A. 突き棒を用いる場合
各層は少なくとも10cm2に1回の割合で突くものとし、すぐ下の層まで突き棒が届くようにします。
この割合で突いて材料の分離を生じるおそれのあるときは、分離を生じない程度に突き数を減らします。
B. 内部振動機を用いる場合
内部振動機はコンクリート中に鉛直に挿入します。
最下層を締め固める場合は、型枠の底面から約2cm上方までの深さまで突き入れます。
最下層以外を締め固める場合は、すぐ下の層に約2cm程度差し込むようにします。
C. 振動台式振動機を用いる場合
型枠は振動台に取り付けるか、強固に押し当てます。
振動締固めは、大きな気泡が出なくなり、大きな骨材の表面をモルタル層が薄く覆うまで続けます。
振動のかけすぎは避けなければなりません。
このようにして製作された供試体の形状寸法の許容差は、次によります。
a)供試体の精度は、直径で0.5%以内、高さで5%以内とします。
b)供試体の載荷面の平面度は、直径の0.05%以内とします。
c)載荷面と母線との間の角度は、90±0.5度とします。
型枠の取外し及び養生は、次のとおりとします。
a)コンクリートを詰め終わった後、その硬化を待って型枠を取り外します。
型枠の取外時期は、詰め終わってから16時間以上3日間以内とします。
この間、衝撃,振動及び水分の蒸発を防がなければなりません。
b)供試体の養生温度は、20±2度とします。
供試体は、型枠を取り外した後、強度試験を行うまで湿潤状態で養生を行わなければなりません。
供試体を湿潤状態に保つには、水中又は湿潤な雰囲気中(相対湿度95%以上)に置くとよいです。
下記写真は、現場にて水中養生を行っている状況です↓
(クリック拡大)

実際にコンクリートを圧縮する装置は、次の基準があります。
A. 圧縮試験機
圧縮試験機は、JIS B7733の6に規定する1等級以上のものとします。
また、試験時の最大荷重がひょう量の1/5からひょう量までの範囲で使用します。
同一試験機でひょう量をかえることができる場合は、それぞれのひょう量を別個のひょう量とみなします。
B. 上下の加圧板
上下の加圧板の大きさは、供試体の直径以上とし、厚さは25mm以上とします。
加圧板の圧縮面は、磨き仕上げとし、その平面度(2)は100mm当たり0.02mm以内で、かつ、そのショア硬さは、70HS以上とします。
C. 球面座
上加圧板は、球面座をもつものとする。
球面座は、加圧板表面上にその中心をもち、かつ、加圧板の回転角が3度以上えられるものとします。
最後に試験方法です。
a) 供試体の上下端面及び上下の加圧板の圧縮面を清掃します。
b) 供試体を、供試体直径の1%以内の誤差で、その中心軸が加圧板の中心と一致するように置きます。
c) 試験機の加圧板と供試体の端面とは、直接密着させ、その間にクッション材は入れません。
ただし、アンボンドキャッピングによる場合を除きます。
d) 供試体に衝撃を与えないように一様な速度で荷重を加えてゆきます。
荷重を加える速度は、圧縮応力度の増加が毎秒0.6±0.4N/mm2になるようにします。
e) 供試体が急激な変形を始めた後は、荷重を加える速度の調整を中止して、荷重を加え続けます。
f) 供試体が破壊するまでに試験機が示す最大荷重を有効数字3けたまで読みます。
下の写真は、実際に試験器にて、コンクリート供試体をつぶしている状況写真です。
(クリック拡大)

報告は、次の事項について行ないます。
a) 試験年月日
b) 供試体番号
c) 材齢
d) 養生方法及び養生温度
e) 供試体の直径(mm)
f) 最大荷重(N)
g) 圧縮強度(N/mm2)
h) 欠陥の有無及びその内容
i) 供試体の破壊状況
j) 見掛け密度(kg/m3)
コンクリートの圧縮試験は、建築工事現場において、基本中の基本と言えるでしょう。
このあたりは、現場管理をする上でも、一番最初に理解しなければならないと考えます。
図解 コンクリート構造物の総合診断法―健全度診断・劣化診断
コンクリート試験機ヒットワン 50φ×100(60個入り)
内装工事における、床材の一種である「ビニルシート」に関して記述致します。
過去の関連記事として、2007/03/10「床張用接着剤塗布状況」2008/09/13「長尺シート溶接工法」が、ありますので再読してみてください。
さてそれでは、一般的な床用タイル・シート類の施工手順を紹介します。
a.下地
1) コンクリート直均し仕上げ、モルタル塗り下地においては、下地が十分乾燥している状態で施工します。
やむを得ず不十分な乾燥状態で施工する場合、あるいは土間などで湿気が下地にこもるような場合は、エポキシ樹脂系接着剤を使用します。
すべての内装工事において、大切な基本は下地です。
2)合板等の木質系下地の場合は、釘頭が突出しないように打ち込まれた状態とし、目地についても不陸や2mm以上の透き間のないように管理を行ないます。
b.シート類の貼付け
1)シート類は,施工に先立ち仮敷きを行い巻きぐせ取りを行ないます。
とくにリノリウムについては仮敷きにより十分な伸縮調整を行なうことが大切です。
2)貼付けに先立ち下地はよく清掃の後、約 500g/m2の接着剤を櫛目ごてでむらなく塗布します。
3)貼付けは貼付け方向を正しく取り、空気溜まりを押し出しながら隙間なく平らに貼付けます。柱、出入口周り、改め口などのの周囲の凹凸も、出入りにならって隙間なく貼付けます。
4)貼付け後、はみ出た接着剤を清掃し、ローラーやこてで下地に圧着させます。
5)熱溶接工法の場合は、接合目地部をシート厚の2/3程度の深さにVカットあるいはUカットの後、余盛りを生じる程度に溶接を行ないます。
冷却後、余盛りは平滑に削り取ります。
C.保護ワックス掛け
特記なき限り、タイルあるいはシートの貼り付け後、清拭して、表面保護のための保護ワックス掛けを行ないます。
タイル・シート類の表面保護に使用するワックスについては特記によります。
特記のない場合は、アクリルエマルション系ワックスとします。
下記写真は、某現場における、床ビニルシートの材料搬入状況と、張付け施工状況です↓
(クリック拡大)

すべりにくいビニル床シート抜群の遮熱効果であなたもエコの仲間入り♪【送料無料・特価30%オフ…
[EA911BA-4] 1800mmx100m床面養生シート2巻
前回に引き続き、鋼製床下地の後編です。
各使用材料まで、紹介しました。
それでは、作業手順です↓
1.清掃、墨出し、レベル出し
床(コンクリート面)を清掃し、正確に基準の墨を出して、支持脚の位置を確定します。
また、端部の壁廻りに高さのレベル墨を出します。
2.支持脚の固定
基準墨に従い、鋲打銃等を用いて床基盤と支持脚を堅牢に、接着剤兼用で、アンカー留めします。
下記写真は、某現場における支持脚の施工状況です↓
(クリック拡大)

3.大引き敷き込み
支持脚に大引き鋼を固定します。
受け金具下のナットを十分に締め上げます。
4.レベル調整
レーザー又は水糸等を用いて、レベル調整を行います。
水平を確認したら、がた・ゆるみが生じないよう確実に固定します。
5.根太敷き込み
大引き鋼に、クッションを挟めて、根太を敷きます。
6.完成
床上を清掃し、フロアー鋼製床下地の完成です。
その後、床下地となるコンパネ等を敷き込みます↓
(クリック拡大)

一般的に、鋼製床には、弾力性・硬さ・滑り・強度などが、要求されます。
各部材を確実に固定し、ガタ・緩みなどが発生しないよう施工することが大切です。
現在、その性能の目安とも言うべき日本工業規格(JIS A6519)が制定され、鋼製床組の性能の標準化が
図られています。
最後に、鋼製床下地断面図と、許容荷重表をアップします↓
株式会社 桐井製作所 STEEL FLOORカタログより抜粋
(クリック拡大)

今回は、鋼製床下地について記述します。
調べてみると、このサイトにおいて「21.内外装工事」のカテゴリーは、建築工事の工種の中で、記事数20回とダントツに多いのです。
(建築全体では、見積書22回が最多)
しかし、前回の記事は、なんと今年の1月迄遡ってしまいます。
そのとき掲載した投稿は、「床フローリング接着工法」 1月17th, 2009でした。
床に関しては、多彩な材料、種類、工法などもあり、今回は仕上材ではなく、下地工法を紹介します。
これも過去において、下記のような工法を掲載しております。
※ 乾式遮音二重床(ユニットフロア) 7月6th, 2008
※ ネダフォーム(床下地工法) 5月18th, 2008
とくに、ネダフォームは当サイトの人気記事でもありますので、興味のある方は立ち寄ってみてください。
さて、床下地の種類ですが、大きく分けると「根太工法」(根太を組み、下地から床面を離す工法)と「直貼工法」(下地に直接床仕上げ材を貼る方法)があります。
これは、以前のネダフォームの記事にも掲載しています。
そのなかで、鋼製床下地は、字のごとく、鉄製の根太、大引きで構成される床の下地です。
体育館や教室、特に公共施設、事業所の床などに使用されますが、最近では一般家庭、アパートなどにも使用されています。
そのスチールフロアー(鋼製床下地)の特長から、まとめてみました↓
1.防錆力
当然材料がスチール系ですから、錆が気になるところではあります。
しかし、ほとんどのメーカーで出している部材は、溶融亜鉛メッキ鋼板及びクロメートメッキを使用していますので、サビの発生に対しては問題ありません。
2.耐久性
鋼製の為、耐食・防虫効果があり、他の材料より耐久性にも優れています。
3.不燃性
鋼製の為、耐火・耐熱効果があり、不燃材料として使用できます。
4.弾力性緩衝性
クッションゴムを使用し、直ジョイント工法の為、支持部の床面弾力性、緩衝性が均一です。
よって、人体に優しい床となっています。
とくに、競技にあった弾力性を有するので、体育館等に使用すると、床面の機能を長く保つことが出来ます。
5.高さ調整
調整が簡単で正確なレベル出しが可能であるため、仕上材床面の平滑度が期待できます。
特に高さを大きくとる場合、他の工法と比較して有利です。
6.工期の短縮
工場でプレハブ化した製品を搬入するので、現場加工が少なく工期が大巾に短縮できます。
7.経済性
工期短縮ができ、耐久性があるため、経済的です。
8.高低床性
特殊なベーススタンドにより、高床低床が可能です。
それでは、さっそく作業手順です↓
1.最初に、各材料です
基本的に、支持脚、大引鋼、根太鋼の部材で構成されます。
下記写真は、某現場に納入した、鋼製床下地材料です。
左側が、支持脚を固定するアンカーで、右の写真が、支持脚です↓
(クリック拡大)

さて今回は、ここまでとします。
次回後編にて、これらの材料を使い、いよいよ施工作業手順を紹介します。
ウッドデッキ、DIY用木材高耐久性ウッドデッキパネル・【激安価格】セランガンバツー製(6枚セ…
サイト内検索
カテゴリー
月別記事
最新コメント
- コンクリート圧縮強度試験 に kazzzz より
- コンクリート圧縮強度試験 に sinntoku より
- 鉄筋圧接部超音波探傷試験 に kazzzz より
最新 24時間 人気記事ベスト5
- 軽量鉄骨壁下地: 60 view(s)
- 軽量鉄骨天井下地(LGS工法): 40 view(s)
- ワイヤメッシュ(鉄筋工事): 26 view(s)
- 型枠工事の見積内訳書: 24 view(s)
- PB(プラスターボード)張り: 23 view(s)
スポンサー












