前回に引き続き、HT工法を紹介します。
材料納入/保管方法です。
防水材のルーフィング類は縦積みとして、雨・直射日光にあたらぬようシート等で養生します。
硬質ウレタンフォームは集積し安全ネット等にて養生し、風等の飛散を防ぎます。
アスファルトは溶解釜の近くに集積します。
それでは、作業手順です。
1.デッキプレート仮置き
2.デッキプレート敷き
1) 通り及び敷き並べ長さを最初の基本墨に従って確認することと、敷きはじめから敷きじまい迄の寸法が、割付施工図に合致しているかを注意し、伸びちじみが無いか定期的に確認します。
2)QLデッキの梁上のかかり幅は、施工図に指示された寸法にしたがいます。
3)QLデッキと、梁との溶接接合を行う前に通りや不陸を調整します。
4)敷き並べられたQLデッキは、必ずその日のうちに梁に溶接をし、風等による飛落事故の無いよう注意します。
5)QLデッキ端部作業では、親綱を利用して安全帯使用を徹底し、仮敷き完了で足場が確保される迄、中央の親綱は撤去してはなりません。
3.焼抜きせん溶接及びビス
接合
1)板厚3.2mm以上の鉄骨梁フランジ等は焼抜き栓溶接とし、それ以下の板厚部分ではビス留めとします。
2)接合箇所
A. デッキ幅方向端部 1枚当たり3箇所
B. デッキ幅方向内部 全谷部分各1箇所
3)焼抜き栓溶接等過熱箇所は防錆処理を施します。
4)デッキプレートと張りフランジとの隙間が2mmを超える箇所は、デッキプレートをハンマー等で叩いて隙間を2mm以下にします。
4.端部ロックウール詰め
デッキプレートの端部は、ロックウールを詰めます。
(立ち上がり部取合い等)
4.HTフォーム貼付
1)QLデッキ山の内側部分にHTボンドを打込み(幅 約20mm、外周3mは5列/中央部は3列)、HTフォームのジョイント部を重ねて張ります。
2)張付け後、HTUワッシャー毎に樹脂ワッシャー/HTビスを差込みビットにて締め付けます。
(4箇所/枚)
このとき、HTフォームジョイントに隙間は無いか、樹脂ワッシャー/HTビスは斜めに締め付けていないかを1箇所毎に目視にて確認します。
貼り仕舞いに真物は入らない場合は、カッター/ノコを用いてカット加工を行い張付けます。
下記写真は、某現場において、HTフォームを張付けた状況写真です↓
(クリック拡大)

今回はここまでとします。
次回は、強力ストライブZ(アスファルト防水材)貼付け手順から、紹介します。
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今まで、いろいろな仮設工事を紹介してきました。
今回は、ゲートです。
現場着工時には、いろいろなことをしなければなりません。
ここに書き出すときりがないのですが、そのなかで工事をおこなう敷地を、安全に囲う仮設施設があります。
一般的に「仮囲」等と呼んでいますが、現場を第3者災害から守る意味でも非常に大切です。
現場により、いろいろな方法(万能鋼板、なまこ板、バリケート、コンパネ張り、単管+メッシュシート貼)がありますが、今回は囲いの出入り口に取付ける「仮設パネルゲート」を紹介します。
仮設パネルゲートには、パネルゲートとキャスターゲートがあります。
パネルゲートには、アルミ製、シート貼り、メッシュパネル等、
キャスターゲートには、パネル付キャスターゲート等があります。
現場の状況、場所、期間、その他の条件を充分加味しながら、適切な仮囲いをおこない、適切なゲートを選択しなければなりません。
下記写真は、某現場における仮設パネルゲートの設置状況です↓
万能鋼板に取付けています。
(クリック拡大)

柱、基礎型仕様の場合は、基礎工事が必要です。
基礎を施工してから柱を建て設置します。
設置基準に従い、特に強風には注意を払わなければなりません。
外観で、塩ビ素材で、パネル面にUV加工処理を施してある製品もあります。
汚れが付きにくく、紫外線による劣化防止にも機能を発揮します。
また、パネルの厚さを従来の半分、重さも軽減しとても軽量な製品も出回っています。
いろいろなゲートのフリーCADデータが、下記サイトにてダウンロード出来ます↓
CAD-data.com
最近は、機能性、簡易性、耐風性などなど、とてもいろいろな仮設ゲートが出てきています。
「仮設パネルゲート」で検索してみてください。
今回は、型枠工事です。
過去に9回、型枠取付けに関して記事にしています。
RC造において、梁の型枠を地組みして、レッカー等にて吊り込んで設置する工法は、よく行われます。
その場合の安全作業手順を、紹介します。
柱の型枠を最初に立て、その柱の仕口部分に、クレーンにより梁の型枠を、のせます。
その梁の型枠は、サポート(支柱)によりすぐに支えます。
この作業に使用する設備・機械は、
・作業台・はしご・脚立・足場板・ゴムバンド
・移動式クレーン・高所作業車・ローリングタワー
等です。
使用する工具・機器は、
・丸のこ盤・電動丸のこ・電動ドリル・電工ドラム・電動釘打機・高速カッター
・インパクトレンチ・延長コード・ハンマー・玉掛用具・手鋸・ラジェットスパナ
・バール・墨つぼ・Pコン廻し・差金・シノ・番線カッター・布袋
等です。
使用する安全設備・保護具は、
・保護帽・保護メガネ・安全靴・皮手袋・保護手袋・安全帯・安全標識・親綱支柱
・ 親綱・カラーコーン・コーンバー・バリケード・トラロープ
等で、
使用資材は、
・コンパネ・補助さん・フォームタイ・端太パイプ・端太角・サポート
・チェーン・単管・緊結金具・タンバックル・根絡みクランプ・釘・番線
・剥離材・セパレーター・Pコン・結束線・端太受金物・ビニール袋
等です。
この作業に必要な主な資格と、配置予定者(作業主任者・作業指揮者・監視人等)は、下記です。
・型わく支保工の組立て等作業主任者
・玉掛技能講習修了者
・5t未満のクレーン運転の特別教育
・高所作業車の運転特別教育
・職長(安全衛生責任者)
この図で、安全注意事項が4つ、描かれています。
① 支柱を立て親づなを張る
② 安全帯を使用する
③ 昇降は、はしご等を使用する
④ 関係者以外立入禁止措置をとる
下記写真は、実際の現場において、梁型枠を設置している作業状況です↓
(クリック拡大)

それでは、大梁型枠組立てを行う際の、
「危険有害要因の特定」と「危険有害要因の除去・低減のための実施すべき事項の特定」を書き出してみます。
それぞれ、危険要因と、その除去事項です。
1.大梁型枠の玉掛・荷崩れによる荷の落下
・重量の確認と必要により補強
2.玉掛者の吊上げ時に、荷にはさまれ・激突
・玉掛作業は有資格者が行う
・反動や風で荷が振れるので、介錯ロープを使用する
3.柱型枠への取付時に墜落
・柱内の低い姿勢で作業をする
・柱筋を利用して安全帯を使用する
(親綱を張る柱筋はD25以上とし、状況により補強対策を行う)
・梁底端太に転倒防止を取付ける
・梁底のサポート取付けを確認する
・サポートは専用ピンを確実に差す
・2人一組で声をかけあって作業する
4.昇降時の転落・墜落
・はしご等の昇降設備を設備する
・はしごは固定して使用する
・近道行動をしない
等々が考えられます。
この梁枠取付作業は、型枠工事の中でも一番「危険有害要因」が多く、また重大災害につながる確率も高いといえます。
必ず作業前に、
一つ一つの作業に対して、どのような危険が潜んでいて、その危険を回避するためにはどのような行動を心がければよいか、常に考えることが、安全作業に直結するのではないでしょうか。
仮設工事における外部足場に関して、記述致します。
以前、「外部足場組立状況」という記事を掲載しました。
その時は、建築工事における足場という概念、種類、形状などを書かせていただきました。
今回は、その足場の「手すり先行工法」を紹介します。
建設業における死亡災害のうち、墜落による落下災害が過去にもっとも多く、その中でも足場からの墜落による災害が、非常に高い割合を占めています。
そこで、足場からの墜落災害等を防止する有効な対策として、足場の組立・解体時の「手すり先行工法」が開発されました。
一言で表現すると、手すり先行工法とは、足場の組み立て・解体作業を、常に二段手すりが先行されている状態で行うことが出来る工法です。
この工法の主目的は、
足場の設置を必要とする建設工事において、手すり先行工法による足場の組立て、解体又は変更の作業を行うことにより、働きやすい安心感のある足場作りと、労働者の足場からの墜落等を防止し、併せて快適な職場環境の形成に資することです。
手すり先行工法には、「手すり先送り方式」「手すり据置方式」「手すり先行専用足場方式」の3方式があります。
基本的な組立解体方法は、
◆足場の組み立て作業を行う場合…
労働者が一層上の足場の作業床を設置する前に、当該作業床の端となる箇所に適切な手摺りを先行して設置。
◆足場の解体作業を行う場合…
最上層の作業床を取り外すまで、最上層の作業床の端に手すりを残置。
となります。
それでは、それぞれの工法を説明します。
手すり先行工法による足場設置基準(概要)
A.手すり先送り方式
足場の組立・解体または変更の作業で、足場の最上層に床付き布枠等の作業床を取付ける前に、最上層よりいっそうしたの作業床上から、建枠の脚柱等に沿って上下スライド等が可能な手すり又は手すり枠を当該作業床の端となる箇所に先行して設置する方式。
下図参照↓
(クリック拡大)

B.手すり据置方式
足場の組立・解体または変更の作業において、足場の最上層に作業床を取付ける前に、最上層よりいっそうしたの作業床上から、据置き型の手すり又は手すり枠を当該作業床の端となる箇所に先行する方式であり、また最上階の作業床を取り外すときは、当該作業床の端の据置き手すり機材を残置して行う方式。
下図参照↓
(クリック拡大)

C.手すり先行専用足場方式
鋼管足場用の部材及び付属金具の企画の適用除外が認められた枠組足場であり、足場の最上層に作業床を取付ける前に、当該作業床の端となる箇所に、最上層より一層下の作業床上から手すりの機能を有する部材を設置することができ、かつ最上層の作業床を取り外す時は、当該作業床の端に手すりの機能を持つ部材を残置して行うことが出来る構造の手すり先行専用のシステム足場方式。
下図参照↓
(クリック拡大)

下記写真は、某現場において手すり先行工法の「据置工法」にて施工している状況です↓
(クリック拡大)

某現場における、手摺先行足場の、完成です↓
(クリック拡大)

足場上の高い緊張状態が要求される作業を改善するためには、関連する労働安全衛生関係法令の全ての規定を満たした上で、定められた基準を満たす働きやすい安心感のある足場とすることが大切であると考えます。
働きやすい安心感のある足場構築に向け、最善の工法を採用することが、これからの労働災害防止に大きく関与してくるのではないでしょうか。
いずれにしても、今後、仮設工事(足場)等に限らず、いろいろな工種において、このような安全に対する新しい工法が採用されてくるようになると思います。
今回の記事は建設業労働災害防止協会のガイドラインを参考にさせていただきました。
足場作業の安全―労働安全衛生規則改正
新しい足場の安全基準
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