解体工事 産廃処理

アスベスト処理 (レベル3) その2(発じん性が比較的低い作業)

2011年1月23日

「アスベスト処理」の続きです。

前回は、「3.養生作業(石綿則第14条)」まで、記載しました。

それでは引き続き、某現場におけるレベル3の作業手順を紹介します。

4.区画養生作業

外部建具周りを、粘着テープを使用して、密閉します。

その他、アスベスト粉じんが、外部に流出するおそれがある箇所(換気口等)は、ポリエチレンシートを使用して、密閉します。

下記写真は、現場内の養生状況です↓
(クリック拡大)
アスベスト養生01

また、作業場所には、下記写真のような掲示をします↓
アスベスト掲示01

次に、撤去作業です。

5.撤去作業

・作業員は、防じんマスク・保護めがね・保護衣を着用します。

・アスベスト成形板からの、粉じんを抑制するため、散水を行ないます。

下記写真は、散水状況です↓
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アスベスト散水状況01

・アスベスト成形板の撤去作業は、可能な限り破壊または破断を伴わない方法で行うものとし、原則として、「手ばらし」とします。

手ばらし状況写真です↓
(クリック拡大)
アスベスト撤去01

・撤去作業者は、作業場退出時、粉じんを場外へ持ち出さないよう、体全体に掃除機をかけてから、退場します。

・撤去したアスベスト成形板は、ポリエチレン袋に、密封します(ガムテープによる密封)。(石綿則第32条)

袋詰め状況です↓
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アスベスト袋詰め01

・撤去作業終了後、残存粉じんの再飛散を防止する為、作業場全体を高性能フィルター付き真空掃除機で清掃します。

下記写真は、清掃状況です↓
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アスベスト掃除機01 アスベスト掃除機02

レベル3のアスベスト撤去作業は、これで完了です。

ただし、アスベスト廃棄物の処理は、この後、集積/運搬、処分に至る最後の最後迄、いろいろな決まり事があります。

この辺は、またの機会に致します。

レベル3の現場での処理を、2回にわたり紹介しました。

レベル1、2に関しては、多少の経験はあるのですが、資料不足で、更なる学習を経てのちに、UP致します。

まだまだ日本国内には、アスベストを使用している建物が多く存在しています。

決まり事をきちんと守り、安全な撤去作業を心掛けるべきと感じています。

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