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わたしが考える理想の工事写真の定義(8つの分類)

2016年10月31日

みなさん、工事関係者であれば、少なからず、「工事写真」に、携わっていると思います。

 

その範囲は、建築・土木・その他、広範囲にわたります。

「工事写真」は、その利用目的に応じ、工事中(着工前を含む)の写真と、工事後(完成写真)とに分かれます。

工事中の写真は、公共建築工事標準仕様書(国土交通省大臣官房官庁営繕部監修)等に基づき、工事の記録として残すものです。

また、完成写真は、工事完了の確認用及び保存用です。

一般的には、隠蔽部を写真で残しておき、のちに確認できるように写します。

材料搬入時なども、工事に使用する材料を写します。

つまり、作る前の材料の状態です。

ひとつの工種・工事が完成した時の写真も大切です。

Hoop

工程毎の完成写真です。

全てが完成した最後に、顧客などの要求でお渡しする竣工写真もあります。

分類すると、以下のようになります。

1.着手前及び完成写真
2.施工状況写真
3.安全管理写真
4.使用材料写真
5.品質管理写真
6.出来形管理写真
7.検査写真
8.その他(近隣家屋・道路、環境、仮設等)

また、現場全体の進捗状況を撮影し、自社の出来高管理を行ったり、相互認識のために、設計監理・顧客などに、提示する場合もあります。(週に1回・月に1回程度)

隠蔽部分の工事および施行前の写真は、必ず写さなければなりません。

現場は、多くの部材を使用し、加工もしくは構築する特性があります。

特に重要な部分が、完成後、コンクリート内・土中・仕上げ材の裏に隠れて見えなくなってしまいます。

そのため、その施工が適切であったことを、証明し残しておく資料の一つが、「工事写真」です。

工事施工前の写真が、工事完了後の維持保全の資料・問題解決の糸口になることも多々あります。

工事着手前に、写真を適切に記録しておくことによって、当事者相互の共通認識となります。

今後、工事記録写真は、ますます重要なものとなります。

また、工事撮影から、写真整理・提出までのプロセスにおいて、いろいろな技術が更新されています。(電子黒板・タブレットによる撮影など)

我々工事関係者は、適切な撮影ができるように日頃から心がけておく必要があります。

工事写真を、きちんと撮影し、整理・提出することは、工事に係わるすべての関係者の、大切な仕事と考えます。

蔵衛門御用達16プロフェッショナル(1ライセンス)工事写真管理ソフト

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