久しぶりの「20.塗装工事」になります。
今回は、古くなった屋根(長尺カラートタン屋根横葺き)の塗り替えです。
金属板の屋根は、年数が経つことによって、塗装膜の劣化やはがれ・錆などが発生します。
そのため数年ごとに、錆落とし等のメンテナンス及び、塗り替え工事を行う必要が出てきます。
塗り替えの材料には、できるだけ耐候性の良い塗料を使用します。
今回、現場にて使用した材料は、「エポオールワイド+Vシリコンマイルド」です。
それぞれ下記のような特徴があります。
エポオールワイドは、下塗り材で、2液形弱溶剤形浸透性変性エポキシ樹脂塗料です。
叉、Vシリコンマイルドは、上塗り材で、2液形アクリルシリコン樹脂塗料です。
下記写真が、現場搬入時の材料です↓
左より、
①錆止め材料 2液性(サビシャット)
②下塗り材 2液性(エポオールワイド)
③上塗り材 2液性(Vシリコンマイルド)
(クリック拡大)
塗装工程です↓
それでは、一つずつ説明してゆきます。
1.素地調整
・こぶ錆・黒皮・浮いた旧塗膜などは、ワイヤーブラシ・サンドペーパー・ウエスを使用して除去する。
この工程は、主に手作業となり、非常に大切な工程の一つです。
・浮き錆は、ワイヤーブラシ・サンドペーパーなどでケレンする。
・油脂汚れ・水分・薬品及び塩分などは、専用シンナーまたは脱脂剤などを使用して除去し、乾燥した清浄な面とする。
2.水洗い
・脆弱層、埃、汚れ、チョーキング粉などを高圧洗浄で除去する。
専用高圧洗浄器を使用します。
・10~15MPaで高圧洗浄し、十分な乾燥時間を確保する。
・高圧洗浄により壁内部に漏水が懸念される場合は、低圧に切り替えるなどの配慮を行ないます。
3.下塗り
浸透性変成エポキシ樹脂下塗り塗料
エポオールワイド 0.17k/㎡
塗布回数1回、
塗装間隔16時間以上、
希釈率5~10、
塗装方法 ハケ・ローラー
4.上塗り(1回目)
建築用弱溶剤2液形アクリルシリコン樹脂塗料
Vシリコンマイルド 0.16〜0.2k/㎡
塗布回数1回、
塗装間隔2時間以上、
希釈率10~30、
塗装方法 ハケ・ローラー
5.上塗り(2回目)
建築用弱溶剤2液形アクリルシリコン樹脂塗料
Vシリコンマイルド 0.16〜0.2k/㎡
塗布回数1回、
希釈率10~30、
塗装方法 ハケ・ローラー
このような工程を踏まえ、完了となります。
屋根は、建物の中で一番傷みやすい箇所です。
早めのメンテが大事になります。
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