内外装工事

以前、10分で理解したGL工法(その2)

2008年3月9日

以前、このGL工法を一度紹介しました。

今回はその続きです。

GL工法とは、石膏等と接着剤を混ぜて練ったものを団子状にして、コンクリート壁面に直接、グリッド状に点付けし、その上からプラスターボードなどを圧着する工法です。

石膏ボ−ドの石膏系接着剤による直張り工法である、GL工法は下記のような特徴があります。

1.コンクリ−トの不陸直し、下地調整及び貼物下地骨組を必要としないため、作業が省力化されます。

2.下地にGLボンドをダンゴ状に塗りつけせっこうボ−ドを直接圧着するだけで、特殊な技術を必要としません。

デメリットは以前も記述しましたが、もうひとつ防音問題があります。

つまり、コンクリート壁とボードの間に空間が出来ることにより、音が太鼓のように共鳴(共振)して増幅され、上下階・隣接住戸間の防音性能が低下することがあります。

GL団子は乾燥して固化すると、モルタルのように硬くなり固体音をダイレクトに伝達するのです。

もうひとつGL工法の場合、取付する物体の下地がありませんから、絵などを掛けたりする場合は前もって下地を入れておく必要があります。

もちろんボードアンカー等を使用し、取付ける方法はありますが重量的な問題があります。

つまりある程度の重みのある物体は、ボードアンカーだと保たないので、しっかりした下地(木、コンパネ、鉄)を、GLを行う前に施工しておく必要性があるということです。

ボンドのピッチは、建築工事共通仕様書19章内装工事内の、表19.7.4 直張り用接着材の間隔(単位:mm)により規定されています。

施工箇所における接着材の間隔
ボード周辺部 150~200
床上1.2m以下の部分 200~250
床上1.2mを超える部分 250~300

下記の写真は、GLボンドを攪拌している作業状況と、張付け時において、石膏ボードの表面を定規でたたきながら,上下左右の調整をしている作業状況です。

(クリック拡大)

GL工法ーボンド撹拌 GL工法ー貼付状況

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