乾式置床工法を紹介します。
以前「ネダフォーム」を紹介した記事において、床下地工法の分類を紹介しましたが、ユニットフロアは、その中の「根太工法」の一種です。
一般的に、内装工事で、コンクリートスラブの上に床仕上をする時に、工場生産されたユニットフロアのパネルを敷き並べて水平な下地をつくり、その上に仕上を行う工法を置床工事と称します。(二重床(にじゅうゆか)ともいいます)
実際には90cm角程度のベースパネルを、1枚あたり4〜5本の防振ゴム付き支持ボルトの脚を用いて浮かせ、高さを調節して固定します。
このパネルの上にベニヤ等で下貼りを行い、その上に仕上げ材を施工します。
ボルトの脚の最下部はクッションゴムになっていて、版全体で衝撃・振動を吸収し、下階等に伝えにくい構造になっています。
二重床本来の特長として、下記が挙げられます。
1.床下の空気層が室内の保温性・保湿性を高め機能的である。
2.配線・配管等が床下に自由自在に配置できる。
3.バリアフリーに対応します。(段差を無くした床作り)
4.遮音(しゃおん)性能の保持。
5.歩行感及び転倒時の安全性。(バランスの良い床硬さ、転倒時における緩衝効果)
つまり、より自由度の高いフロアカスタマイズが、簡単に可能になるということです。
畳やフローリング、カーペットなど部屋の目的やイメージに合わせた仕上材を選定することによる、厚さの違いによる段差を解消したり、遮音マット・支持ゴム足を使用することによる高遮音性能が期待出来ます。
当然、直貼り工法に比較すると、1工程余計に施工する訳ですから、工程及び価格面に影響します。
又、床をあげることによる床の浮き沈み、きしみ等の問題が発生する可能性も完全に否定出来ません。
特に、家具・家電製品等の大きな荷重が加わる部分は、支持足の補強が必要です。
床と壁際の補強も、徹底しなければいけません。
集合住宅等において、配管スペースとして使用し、床高さをバリアフリーにするために使用されることが、昨今は多いのではないでしょうか。
下記左側写真が、製品納入時で、右側が支持ボルト脚を取付けた状況です↓
製品を設置している(ドライバーにて支持脚の高さ調整)状況写真と、パネルを設置完了した完成写真です↓
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