見積書

絶対に失敗しない内装工事の見積内訳書マニュアル

2008年11月9日

久しぶりの見積書に関する記事です。

前回は、今年の1月27日に記載した、「積算業務その2(拾い~提出迄)」ですから、約10ヵ月ぶりです。

今回は内装工事です。

最初に、施工する個所を、床、巾木、壁、天井、廻縁などに分け、その部位ごとに見積もりを作成してゆきます。

基本的に、それぞれの部位ごとに、下地材、仕上げ材などを、材工の単価にて記入してゆきます。

「材工」という言葉は、いままで何度も出てきていますが、材料費と、工賃を足した複合単価のことです。

つまり、内装工事の場合、一般的には、材料代と、施工手間賃は、分けないということです。

たとえば、クロス張りの単価は、m2当たり、いくらという表現を用いますが、この単価は、材料も手間も入っているのです。

ここらあたりは、過去のそれぞれの他の工種においても記事にしています。

鉄筋を組み立てる見積などは、一般的に、鉄筋の材料がいくらで、加工組立手間はいくらという形で材料と手間をわけて、見積もりを作成してゆきます。

内装工事は、そうではなくて、複合単価で作成してゆくということです。

さて最初は床です。

床は、材料ごとに、数量と単価を入れてゆきます。

下地は、コンクリート金ゴテ、モルタル金ゴテ等の場合は左官工事に入れます。

木床組下地の場合は、木工事に入ります。
ネダフォーム等の場合は、内装工事に入れることが多いようです。

内装工事に入れない場合は、雑工事でしょうか。

壁も同じように、下地材と仕上げ材に分かれます。
下地の
軽量鉄骨材
は、以前の記事にも記載しましたが「金属工事」に分けられることが多いです。

軽量鉄骨下地に、プラスターボードを貼り、クロスで仕上げる場合などは、プラスターボード(PB)と、クロス張りを、内装の見積もりに入れます。

軽量鉄骨下地を内装工事に入れる場合は、軽量鉄骨下地のみを分類して記入することが多いです。

天井も壁と同じ考えです。

内装工事の見積もりは、「縦」掛ける「横」で面積をだし、その数値に単価を掛ければ、金額が出る訳ですから、皆さんも自分の部屋等を、面積を計算して、例えばクロス張りの単価を入れたり、床材の単価を入れると、その部屋の模様替えの価格がおおよそわかると思います。

もちろん業者の経費は別ですが。。。

材料の単価については、内装工事の場合とてもたくさんの種類があるので、本当に必要な機能なのか、材質なのかを適切に判断し、材料を決定することが大切です。

特に床材等はピンキリです。

また、見積もりを作成する場合は、材料の仕様、番号等を間違えないように注意する必要があります。

内装工事の場合(他工種でもありますが)設計図書で、「同等品以上」のような表現があります。

たとえば、床フローリング張りの仕上げ表にて、DAIKEN-PSS3082(NS800)と記載があり、備考欄等に「同等品以上」と書かれている場合は、「この記載番号がある材料と、機能面が同等か又は、それ以上の材料であれば、使用してもよろしいです」と解釈します。

そのようにして、単価を入れるので、非常に大切な部分でもあります。

下の表は、かなり材料の種類等を省略しています。

通常、全ての材料、工法の違いにより単価が違ってきますので、内装工事の見積項目は、多くなることが一般的です。

他に項目として、造付家具、窓枠、木製巾木、台輪、断熱工事、カーテン・ブラインド工事、などを見積もり項目に入れる場合もあります。

下表の単価は参考価格です↓


内装工事DIY入門

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