昨日の続きです。
まず、名称欄の<根伐>について説明します。
<根伐>とは、一般的に地面より下の部分の土を掘ることを、あらわしています。
建物の地面より下の部分を、基礎といいます。
基礎を構築するために、地面を掘ります。
この作業のことを<根伐>といいます。
他の表現では、掘削、根切ともいいます。
掘った土の量を、M3の単位であらわし、これに単価をつけます。
機械堀、手掘で単価が違い、また壷堀、総堀で単価が違います。
つぎに、<埋め戻し>ですが、地面を掘削し、基礎を構築したあとに、その周りまたは中を土で埋める作業のことです。
これも掘削と同じで、M3の単位に単価をつけます。
その後、余った土を処分することを、<残土処分>といいます。
ここで気をつけなくてはならないのは、現場の敷地内に土をおいておけれるかどうかという問題です。
つまり、掘った土を敷地内に仮置きして、その土で埋め戻しをするのか、置く場所がなくてすべて一度外に搬出し、
購入土にて埋め戻しをするのかによって、単価が大幅に変わってきます。
また、残土も敷地内に敷き均して処理をするのと、場外処分するのとでは、単価がまったく違います。
つぎに、<床均し>ですが、土を掘ったあとに通常砂利を敷くのですが、敷く前に、土を平らにする作業のことをいいます。
これは、M2の単位であらわします。
掘った土の上に基礎を構築するのにまづ、砂利を敷きます。
これを<切込砂利>という表現であらわします。
砂利の種類を、記入することもあります。
仕様の欄に、基礎下、土間下とわけてありますが、通常土間下のほうが作業がはかどり、手間が違うので単価が安いのです。
今回の表では、切込砂利、基礎下いくらという表現にしていますが、砂利の材料の値段と、敷く作業手間との値段にわける場合もあります。
今回のような作り方を複合単価といいます。
つまり、材料と手間とを一緒にした単価です。
これは、土工事に限らず、いろいろな工種にあらわれてきます。
最後に、<重機運搬費>ですが、上記作業をおこなう際に、ユンボ、ショベルなどの、機械を使うことが多く、その機
械を現場まで運ぶ費用をあらわしています。
単位を回数であらわす場合もあります。
他に、水処理費、仮設手摺、簡易土留めなどを、土工事の項目に入れる場合もあります。
また、掘る土の種類、掘削の難易度により、単価が違ってきます。
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