見積書

土工事の見積書(その2)

2006年11月17日

昨日の続きです。

まず、名称欄の<根伐>について説明します。

<根伐>とは、一般的に地面より下の部分の土を掘ることを、あらわしています。

建物の地面より下の部分を、基礎といいます。

基礎を構築するために、地面を掘ります。

この作業のことを<根伐>といいます。

他の表現では、掘削、根切ともいいます。

掘った土の量を、M3の単位であらわし、これに単価をつけます。

機械堀、手掘で単価が違い、また壷堀、総堀で単価が違います。

つぎに、<埋め戻し>ですが、地面を掘削し、基礎を構築したあとに、その周りまたは中を土で埋める作業のことです。
これも掘削と同じで、M3の単位に単価をつけます。

その後、余った土を処分することを、<残土処分>といいます。

ここで気をつけなくてはならないのは、現場の敷地内に土をおいておけれるかどうかという問題です。

つまり、掘った土を敷地内に仮置きして、その土で埋め戻しをするのか、置く場所がなくてすべて一度外に搬出し、

購入土にて埋め戻しをするのかによって、単価が大幅に変わってきます。

また、残土も敷地内に敷き均して処理をするのと、場外処分するのとでは、単価がまったく違います。

つぎに、<床均し>ですが、土を掘ったあとに通常砂利を敷くのですが、敷く前に、土を平らにする作業のことをいいます。

これは、M2の単位であらわします。

掘った土の上に基礎を構築するのにまづ、砂利を敷きます。

これを<切込砂利>という表現であらわします。

砂利の種類を、記入することもあります。

仕様の欄に、基礎下、土間下とわけてありますが、通常土間下のほうが作業がはかどり、手間が違うので単価が安いのです。

今回の表では、切込砂利、基礎下いくらという表現にしていますが、砂利の材料の値段と、敷く作業手間との値段にわける場合もあります。

今回のような作り方を複合単価といいます。

つまり、材料と手間とを一緒にした単価です。

これは、土工事に限らず、いろいろな工種にあらわれてきます。

最後に、<重機運搬費>ですが、上記作業をおこなう際に、ユンボ、ショベルなどの、機械を使うことが多く、その機

械を現場まで運ぶ費用をあらわしています。

単位を回数であらわす場合もあります。

他に、水処理費、仮設手摺、簡易土留めなどを、土工事の項目に入れる場合もあります。

また、掘る土の種類、掘削の難易度により、単価が違ってきます。

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