前回に引き続き、内訳書の説明を致します。
形状により鉄筋は、異形鉄筋と丸鋼に分けられます。
現在丸鋼はほとんど使用されていません。
仕様部分に書かれているのは、鉄筋の呼び名です。
「D10」とは、公称直径9.53mm、公称断面積0.7133cm2の鉄筋を指します。
異形鉄筋の直径及び断面積は、その異形鉄筋と同じ質量の丸鋼に換算したときの直径及び断面積であり、これを公称直径及び公称断面積と呼んでいます。
数字が大きくなるほど太い鉄筋です。
一般的に鉄筋は、太物のほうがトン単価は、安くなります。
鉄筋の数量の出し方(拾い)に関しては、簡単に例をあげると、C2柱筋25mm*4m*12本で、○○トンのように拾っていくわけですが、後日、場を変えて説明したいと考えています。
(現在積算数量表に基づいた各工種の積算方法を記事にしたいと草案を練っています)
ここまでが、鉄筋の材料費になります。
つづいて、鉄筋加工組立ですが、鉄筋工が加工場にて鉄筋を折り曲げ加工して工事現場に運び込み、(現場によってはその場で加工する事もあります)、現場にて組み立てるトンあたりの手間の事を表現しています。
これは、使用する鉄筋の総合計トン数に、単価を掛けて計算します。
今回は、一緒にしてありますが、加工組立と、運搬費は通常分けて、内訳書を作る事が多いです。
圧接は、箇所いくらで単価入れを行います。
但し、箇所数が少ない場合は、回数にて、補助単価を入れます。
つまり、圧接箇所が5箇所しかない場合は、5*500=2500円プラス1回50,000円という具合に見積書を作ります。
この考え方は、他の工種の場合でも多々出てきます。
数量が少ない場合、通常の単価では、不都合が起きる場合に表現します。
このようにして、材料と鉄筋加工組立手間を足したものが鉄筋工事の見積書になります。
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