屋根板金工事

折板貼(屋根工事)前編

2009年6月27日

屋根板金工事第2弾です。

前回は、長尺金属板葺の「立平葺」を紹介しました。

今回は、屋根金属板葺きの「折板貼」です。

ちょっとばかり詳しく紹介しますので、2回に分けることに致しました。

さて、折板(せっぱん)葺き屋根は長尺を生かし倉庫・工場・店舗などの大型建築に多く用いられます。

さらに二重葺き屋根・断熱工法・R型やアーチ型屋根などの特殊工法により様々な対応が可能な工法です。

折板の材料は、断面の構造に重点を置いて開発されたものです。

大型屋根、長尺屋根に調和する意匠性、強度、経済性を備える金属屋根の代表的な屋根工法です。

また、梁・母屋に直接屋根材を葺くことができますので、野地板がいらず、工期の短縮にも対応でき、強風地帯においても強靭性を発揮するとともに、雨仕舞にも高い性能が期待できます。
(400〜500㎡程度であれば、3、4日で施工可能です)

下図は、一般的な折板の断面形状です↓
折板断面図01

その工法は、板厚0.6~1.2mmの鋼板を用いて山高を大きく成型し、およそ2m~6mの間隔の梁の上に固定用の金具(タイトフレーム)を取り付け、その上に固定するというものです。

下図(各種タイトフレーム形状)↓
(クリック拡大)
タイトフレーム01 タイトフレーム02

タイトフレームはいわば折板の下地材で、屋根の流れ方向と直角に取付けます。

一般的には、鉄骨下地に溶接して設置します。

下記写真は、某現場における、タイトフレームの材料と取付状況です↓
(クリック拡大)
タイトフレーム材料01 タイトフレーム取付状況01

タイトフレーム取付完了01 タイトフレーム取付完了02

折板は、他の屋根に比べて非常に長さを長くできることが可能で(場合によっては100m超も可能)、トラックで運搬できない場合は、機械そのものを建設現場へ持ち込んで、その場で成型しながら屋根を伏せることも可能です。

下記写真は、トレーラーにて某現場に折板を搬入したときの状況です↓
折板搬入01

続けて、荷揚げ状況です↓
折板荷揚01

前編はここまでとします。
次回はいよいよ屋根を葺いてゆきます。

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