屋根板金工事

こうしてわたしはお寺の「屋根葺き替え工事」を克服しました!

2017年4月10日

今回は、数年前に、私が担当したお寺の屋根葺き替え工事を紹介します。

実は、お寺の屋根葺き替え工事って大変なんです。

理由は、下記が挙げられます。

1.屋根勾配がきついため、施工に於いて危険が伴います。
2.古い建物が多いので、屋根材を剥がしてみると、下地材が思っていたより、痛んでいたりします。 小屋裏から目視できる部分は良いのですが。。。剥がしてみると状況が悪化している部分も発生します。
3.お寺を運営しながらの工事もあるため、屋根葺き替えの際の、雨漏れ対策・参拝者の動線などを考慮しなければなりません。 例えば、雨の降る予報を確認して、シートなどで養生するとか、最初から屋根の上にさらに、仮設の屋根を組むとか。。。。参拝者等の通路を仮設材で構築するなどです。


これらのことを事前に計画してからの着手となります。

それでは、着工前から順を追って説明します。

A.  着工前の建物屋根状況です。

このお寺の屋根をこれから張り替えてゆきます。

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yane02 屋根02

B.  仮設工事を行います。

最初に足場を組み立てます。

外壁周りに通常のビデ足場を組み、屋根は単管組み立てとしました。

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IF yane01

C.既存屋根材を剥がします。

既存屋根板金を、手動でハゼ部分を切断し、剥がします。

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屋根張替 IF IF

D.  下地材を補修します。

剥がしたのちに、下地の傷んでいる部分をすべて新しく補修します。

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E.  ルーフィングを貼ります。

今回は、ルーフィングシートに、日東電工株式会社の、全天シートを使用しました。

材料の支持体は EPDM(エチレン・プロピレンゴム)系ゴムであり、粘着層はブチルゴム系です。

ゴム系材料のため、滑り難く、夏場歩行でも汚れず、冬場でも曲げやすく、良好です。

また、耐アルカリ・酸性、耐熱性、耐久性が良好です。

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屋根下地01 屋根下地材料01

F.  屋根材を加工します。

これは以前の記事 だれでもわかります!屋根折板現場成形加工状況(ビデオ編)を見直してください。

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屋根材料加工03 屋根材料加工02 屋根材料加工01

G.  新しく屋根を葺きます。

加工した屋根板金材を、レッカーで吊り込みます。

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屋根張り状況10 屋根張り状況04 屋根張り状況05

その材料を貼っていきます。

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屋根張り状況02 屋根張り状況03 屋根張り状況01

H.  足場を解体して、完成です。

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yane31

このような手順で、お寺の屋根葺き替え工事を、施工しました。

途中、屋根にかける足場に関しては、紆余曲折があり、屋根業者、仮設業者との何度かの、打ち合わせを重ねました。
工事中、天候に恵まれたのは、幸運でした。

 

 

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